現実とパラレルな世界を幻視して「未練の幽霊と怪物」上演に岡田利規「とてもハッピー」

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」が、去る6月5日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物」の「挫波」より。(撮影:高野ユリカ / Yurika Kono)

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物」の「挫波」より。(撮影:高野ユリカ / Yurika Kono)

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物」の「敦賀」より。(撮影:高野ユリカ / Yurika Kono)

「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」は、岡田利規が能をモチーフに創作し、ドイツのミュンヘン・カンマーシュピーレで発表した「NO THEATER」の“進化版”。 本作では、建築家ザハ・ハディドをシテに描く「挫波」、高速増殖炉もんじゅを巡る「敦賀」の2作品が、霊的な存在が思いを語る“夢幻能”の構造を用いて描かれる。「挫波」には、太田信吾森山未來片桐はいり、「敦賀」には栗原類石橋静河、片桐が出演。いずれの演目も、七尾旅人が謡を務める。

本作は、昨年6・7月に上演される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、今回が延期公演となる。岡田は初日を終えた感慨を「もうしぶんないチームで、もうしぶんないプロセスを経て、心から納得のいく作品をつくることができました。観客のみなさんが上演の時間・空間の中で、現実のそれとは異なる、というかほとんどそれとパラレルな世界を幻視する、そのための媒介物となるためのパフォーマンスです。それを体験してもらえる機会を今日からはじめられて、とてもハッピーです」と述べた。

上演時間は、休憩を含む約2時間。公演は6月26日まで行われたあと、29・30日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、7月3・4日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演される。

※「NO THEATER」の「O」は長音記号付きが正式表記。

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」

2021年6月5日(土)~26日(土)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

2021年6月29日(火)・30日(水)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

2021年7月3日(土)・4日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作・演出:岡田利規
音楽監督・演奏:内橋和久

出演

能「挫波」:太田信吾森山未來片桐はいり / 七尾旅人(謡手)
能「敦賀」:栗原類石橋静河、片桐はいり / 七尾旅人(謡手)

読者の反応

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穂の国とよはし芸術劇場 PLAT @Plat_Toyohashi

いよいよ来週です。「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」各席種ご案内できます。S席:6,000円 A席:3,500円 『外の道』S席セット券:10,000円https://t.co/j0fwDGlkEk

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