太鼓芸能集団 鼓童主演の“音楽映画”「戦慄せしめよ」劇場公開決定

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太鼓芸能集団 鼓童が主演を務める映画「戦慄せしめよ」が、来年1月から劇場公開される。

「戦慄せしめよ」ポスタービジュアル

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「戦慄せしめよ」は、鼓童と現代音楽家・日野浩志郎がコラボレーションし、脚本・監督を豊田利晃が担う“音楽映画”。劇中では、鼓動と日野が、約1カ月に及ぶ滞在制作を経て制作した楽曲が演奏され、映像は全編、新潟県の佐渡島で撮影された。本作は今年2月に映像配信のみで発表され、その後ドイツで上映されたが、このたび日本での劇場公開が決定。1月28日から東京・シネマート新宿、2月11日から大阪・シネマート心斎橋で期間限定で上映されたあと、全国で順次上映される。

劇場公開決定について、豊田は「2020年12月、日本中がコロナパンデミックで真っ赤に染まる中、感染者がゼロの佐渡島で俺たちは祈るように撮影をしていた。極寒の佐渡島を恐れることなく、ただ太鼓の音にだけ震えた。鼓童の硬質なストイックさに忘れていた未来を感じた。あの時期、あの場所でないと映らない霊気がここにある。音で奏でるドキュメンタリー。時代が戦慄している」と思いを述べた。

鼓童の住吉佑太は「日野浩志郎氏と共に、音作りに没頭できた日々は、鼓童にとっても意義のある時間となった。日野氏は、我々とはまったく違った視点から、鼓童の音楽を見つめ直し、当たり前のように叩き続けてきた太鼓の音の中に、新たな響きを見出そうとしていた。一般的に太鼓は、郷土芸能を想起させることが多い。しかしこの作品の中での太鼓は、そこを通り越して、自然そのものを感じさせる。極限まで洗練された音楽性は、その音色を際立たせ、無個性でありながら自然的な力強さを生み出した。誰も経験したことがないパンデミックの最中、静かに迎えた鼓童創立40周年。劇場で音が届けられない状況下で、自分たちの音楽性や在り方を問い直した。『戦慄せしめよ』というこの映画をきっかけに、豊田監督や日野氏に出会い、新たな価値観や音楽観に触れられたことは、今の時代にも太鼓と向き合い続ける鼓童にとって、必然である気がしてならない」とコメントした。

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(c)越島

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