空族・富田克也が信仰の意義探求する「典座」カンヌ映画祭に出品

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「サウダーヂ」「バンコクナイツ」の富田克也が監督を務めた「典座 -TENZO-」が、第72回カンヌ国際映画祭批評家週間の特別招待部門に出品される。

「典座 -TENZO-」

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「典座」とは、禅宗の寺院において僧侶や参拝者の食事をつかさどる役職のこと。ドキュメンタリーとフィクションが交錯する本作では、禅僧の道元が遺した「典座教訓」を軸に、東日本大震災以降の日本における仏教や信仰の意義が探求されていく。富田と同じく映像制作集団・空族のメンバーである相澤虎之助が脚本を手がけた。

富田は「この作品は、全国曹洞宗青年会からの依頼を受け作りました」「『サウダーヂ』で描いた疲弊し空洞化する現代の日本社会の姿、『バンコクナイツ』の撮影を通じてアジア的な仏教観に触れ、今こそ日本人には信仰が必要なのではないかという思いからこれを引き受けました」とコメント。「カンヌ映画祭からの招待は、まさにご縁を頂いたという事だと思っています」と結んでいる。

「典座 -TENZO-」は2019年秋公開予定。第72回カンヌ国際映画祭はフランス現地時間5月14日より開催される。

富田克也 コメント

この作品は、全国曹洞宗青年会からの依頼を受け作りました。3.11以後、彼らは人々から必要とされ始めたと感じています。そして私たち空族も、「サウダーヂ」で描いた疲弊し空洞化する現代の日本社会の姿、「バンコクナイツ」の撮影を通じてアジア的な仏教観に触れ、今こそ日本人には信仰が必要なのではないかという思いからこれを引き受けました。カンヌ映画祭からの招待は、まさにご縁を頂いたという事だと思っています。

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(c)全国曹洞宗青年会

読者の反応

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秋房 @akifusa0927

「今こそ日本人には信仰が必要なのではないかという思いからこれを引き受けました。」
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