富田克也「典座 -TENZO-」、曹洞宗僧侶が苦難に直面する予告解禁

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映像制作集団・空族による「典座 -TENZO-」の予告がYouTubeで公開された。

「典座 -TENZO-」メインビジュアル

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「サウダーヂ」「バンコクナイツ」の富田克也が監督を務め、相澤虎之助とともに脚本を手がけた本作。山梨で住職である父や家族と暮らす弟弟子・智賢(ちけん)と、寺や家族を津波によって失い、福島で瓦礫撤去の作業員として仮設住宅に住みながらも本堂再建をあきらめきれない兄弟子・隆行(りゅうぎょう)の苦悩を軸に、東日本大震災以降の日本における仏教や信仰の意義を紐解く。実際に全国曹洞宗青年会の僧侶である河口智賢倉島隆行が出演した。

「典座 -TENZO-」

富田が全国曹洞宗青年会の僧侶たちに「今一番話を聞いてみたい高僧はいるか」と尋ねると、名が挙がったのが青山俊董。今回解禁された予告編は、その青山の「この命を誰にも差し上げていない私が、1日生きるためにどれだけの命をちょうだいしているかわかりません」という言葉から始まる。続いて、智賢がアレルギー症状で倒れた息子を抱きかかえて病院へ急ぐ姿や、隆行が津波によってなぎ倒された墓石の前で読経する場面、また軽トラックの中で泣く姿などが捉えられた。

第72回カンヌ国際映画祭批評家週間の特別招待部門に出品された「典座 -TENZO-」は10月4日より東京・UPLINK吉祥寺、UPLINK渋谷ほか全国で順次公開。

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(c)空族

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三沢貴志 @miswtk4

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