想田和弘の“観察映画”第6弾「牡蠣工場」、ロカルノ映画祭へ出品

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想田和弘の新作ドキュメンタリー「牡蠣工場」が、スイスにて現地時間8月5日から開催される第68回ロカルノ映画祭へ正式招待されることが決定。8月6日にワールドプレミア上映が行われる。

「牡蠣工場」 (c)Laboratory X, Inc.

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「牡蠣工場」ポスタービジュアル (c)Laboratory X, Inc.

2007年の「選挙」にはじまる想田の“観察映画”シリーズ第6弾にあたる本作は、瀬戸内海に面した小さな町、岡山・瀬戸内市牛窓にある牡蠣工場を舞台としたもの。そのうちの1つ、平野かき作業所を引き継ぐことになったのは、宮城・南三陸町から移住してきた渡辺。彼は南三陸で牡蠣養殖業を営んでいたものの、2011年の津波と原発事故の被害を受け妻子とともに牛窓へ引っ越してきた。さらに深刻な労働力不足を受け、何軒かの工場では中国人労働者の雇用を開始。過疎化とグローバリズムによって変化を強いられた人々の挑戦が映し出される。

「牡蠣工場」 (c)Laboratory X, Inc.

8月5日から11日までロカルノに渡り、ワールドプレミアに際して開催される質疑応答にも参加するという想田。「世界でも指折りの歴史を誇るロカルノ映画祭から招待を受けて、大変光栄です。映画は観客に観てもらったときに、初めて『生まれる』ものです。ロカルノが世界で初めての上映になりますので、どんな産声をあげるのか、楽しみにしています」と映画ナタリーにコメントを寄せた。

「牡蠣工場」は日本にて2016年2月または3月頃に公開予定。なお本作の撮影時に得た映像素材から、86歳の漁師“ワイちゃん”を主人公にしたもう1本の映画が製作されるという。

「牡蠣工場」予告編の再生はこちら

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想田和弘 @KazuhiroSoda

映画ニュースサイト「映画ナタリー」に取り上げていただきました。→想田和弘の“観察映画”第6弾「牡蠣工場」、ロカルノ映画祭へ出品 - 映画ナタリー http://t.co/EvaHLPbdT9

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