スペインの奇才ペドロ・アルモドバル最新作、クランクイン写真が本邦初公開

10

330

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 21 32
  • 254 シェア

オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などで知られるスペインを代表する映画監督ペドロ・アルモドバル。彼の最新作「Silencio(原題)」が5月にクランクインした。制作会社エル・デセオのプロデューサー、バルバラ・ペイロから日本のメディア初公開となる撮影現場写真が映画ナタリーに届いた。

「Silencio(原題)」メイキング写真 Photo by Manolo Pavón (c) El Deseo

大きなサイズで見る(全3件)

「Silencio(原題)」メイキング写真 Photo by Agustín Almodóvar (c) El Deseo

「Silencio」は、スペイン語で静寂、静けさの意。愛する者を失った女性が運命に翻弄される30年間を描き、主人公ジュリエッタの中年時代をエマ・スアレス、若年時代をアドリアーナ・ウガルテが演じる。2人の女優は新顔だが、アルモドバル組常連で今年のカンヌ国際映画祭で審査員を務めたロッシ・デ・パルマも出演する。

クランクイン当日のファーストカットはトレド近郊にある廃駅で撮影され、カチンコを構える監督の姿をプロデューサーのアグスティン・アルモドバルが早速Twitterにアップ。「SNSができてから、クランクインの写真をアップするのがお決まりになっている」とペドロ・アルモドバルは公式サイトで語っている。アルモドバルらしい色彩で飾られた車内には、ウガルテ演じる若き日のジュリエッタが80年代風ヘアメイクで写っている。

「Silencio(原題)」メイキング写真 Photo by Agustín Almodóvar (c) El Deseo

撮影はスペイン各地で行われ、ガリシア地方やマドリード、ポルトガル国境に近いシエラ・デ・ウエルバ、そしてピレネー山脈にまでわたる。新しい役者を使うだけではなく、大規模な移動ロケをするのもアルモドバル組としては珍しく、アルモドバルは「風景は主人公の心情の比喩になっている。スペインの南から北までの移動は、距離的にも精神的にも遠い旅だから」とコメント。撮影は12週間にわたって行われ、2016年の完成を予定している。

この記事の画像(全3件)

読者の反応

Agustín Almodóvar @AgustinAlmo

スペインの奇才ペドロ・アルモドバル最新作、クランクイン写真が本邦初公開 - 映画ナタリー http://t.co/rQcUYXdC2V

コメントを読む(10件)

おすすめの特集・インタビュー

関連商品

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 オール・アバウト・マイ・マザー / トーク・トゥ・ハー / ペドロ・アルモドバル / エマ・スアレス / ロッシ・デ・パルマ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。