「セールスマンの死」ビジュアル解禁、段田安則「現代に相応しい舞台」

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パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」のメインビジュアルが公開された。

パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」メインビジュアル

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パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」より、段田安則のビジュアル。

アーサー・ミラーの代表作の1つである「セールスマンの死」は、主人公ウィリー・ローマンが帰宅し、自ら命を絶つまでのさまを描いた作品。今回の上演版では、段田安則が主演を務め、ショーン・ホームズが演出を担当する。モノクロを基調としたビジュアルには、出演者である段田、鈴木保奈美福士誠治林遣都鶴見辰吾高橋克実の姿が収められた。

またこのたび、先述のキャスト6名からのコメントが到着。段田は「これまで名だたる名優の皆さんが演じてこられたこの役に、いよいよ挑むことになりました」と思いをかみしめ、「ニューヨークが舞台の戯曲を、イギリス人の演出家の下、私達日本人の役者が演じるというグローバルな舞台です。まさに多様性が重んじられる現代に相応しい舞台だと思います。是非ご期待ください」とアピールした。

東京公演は4月4日から29日まで東京・PARCO劇場で行われ、チケットの一般販売は2月11日にスタート。5月には、長野・まつもと市民芸術館 主ホール、京都・ロームシアター京都 メインホール、愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、福岡・北九州芸術劇場 大ホールでも上演される。

段田安則コメント

不朽の名作「セールスマンの死」を初めて見たのは20歳のときでした。それから40年以上の時を経て、私も主人公ウィリーとほぼ同年齢になりました。そして、これまで名だたる名優の皆さんが演じてこられたこの役に、いよいよ挑むことになりました。世の中は、コロナ禍でまだまだ予断を許さない状況ではありますが、それゆえに、「演じたい」「舞台に立ちたい」という気持ちは益々充実してきています。このニューヨークが舞台の戯曲を、イギリス人の演出家の下、私達日本人の役者が演じるというグローバルな舞台です。まさに多様性が重んじられる現代に相応しい舞台だと思います。

是非ご期待ください。

鈴木保奈美コメント

セールスマンとはどんな男なのか。彼は何を売っているのか。その死は何を意味するのか。70年前と現代に共通する普遍的なドラマの中に、2022年ならではのテーマも見えてくるのではないでしょうか。尊敬する段田さんをはじめ、素敵な俳優さん達とご一緒できるお稽古の1ヶ月を想像しただけで、分不相応なご褒美をいただいている気分です。楽しみ過ぎて、どうしましょう。

福士誠治コメント

今回パルコ・プロデュースの「セールスマンの死」に参加出来ること、率直に嬉しくあります。多くの役者が演じ、感銘を受けている作品ですが、今現代に通じる想いなどがたくさん詰まっている作品。

僕自身、どんなことを想い、どんな風に演じていけるのか! それがとても楽しみです。

そして新しくなったPARCO劇場で作品を届けられることもとても嬉しく思っています。

みなさんの心に届く何かを残したいです。

林遣都コメント

数年前にこの作品を知り戯曲を手に取りました。あまりの感動に「いつか自分は『セールスマンの死』をやるんだ!」と心に決めた瞬間がありました。まさかこんなに早く念願叶うとは思っていなかったのでお話をいただいた時は本当に嬉しかったです。

時代の節目のようにも感じる近年、素晴らしい作品に出会い、劇場にいる沢山の人たちと一つの空間を共有することで、なんだか希望に触れられているような気がしています。

偉大な演劇界の先輩方と過ごす贅沢な時間を深く噛み締めながら、稽古から千秋楽まで、毎日を大切に過ごしたいと思います。

鶴見辰吾コメント

段田さんとはシェフと客、鈴木保奈美さんとは元恋人、福士さんとは同じ孤島に遭難、林遣都さんとは親子、克実さんとは兄弟、という関係で、かつて共演した。皆本さんと前原さんは、2020年のショーン・ホームズさん演出「FORTUNE」で同じ舞台に立った。プロデューサーの佐藤玄さんは、2018年の「チルドレン」からいい仕事が続いている。これだけ信頼できる人に囲まれたら、正直言って少々苦手だった「セールスマンの死」という戯曲を、好きになれるんじゃないかという欲望に駆られたのだった。やるからにはとことんやる。

高橋克実コメント

70年も前に書かれた戯曲ですが、そこに描かれたアメリカの高度成長期の歪みの中で生きる人々の苦悩は、まさに現代社会そのものです。競争社会や格差、学歴・教育問題に親子関係などリアルに迫ってきます。こういう、時代や翻訳劇の壁を超えた普遍性が、「セールスマンの死」が不朽の名作と呼ばれる要因なのだと感じ入りました。その主人公ウィリーを、尊敬する先輩・段田安則さんが演じ、僕はウィリーに大きな影響を与える兄・ベンを演じます。とても幸せで楽しみなのですが、同時に、今からとても緊張しています。でも、この緊張感を大切にしながら戯曲に向き合い、本番を迎えたいと思っています。

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パルコ・プロデュース2022「セールスマンの死」

2022年4月4日(月)~29日(金・祝)
東京都 PARCO劇場

2022年5月3日(火・祝)
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール

2022年5月7日(土)・8日(日)
京都府 ロームシアター京都 メインホール

2022年5月13日(金)~15日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

2022年5月19日(木)~22日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2022年5月28日(土)・29日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール

作:アーサー・ミラー
翻訳:広田敦郎
演出:ショーン・ホームズ
出演:段田安則鈴木保奈美福士誠治林遣都 / 前原滉山岸門人町田マリー皆本麻帆、安宅陽子 / 鶴見辰吾高橋克実

読者の反応

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さとまる @satomaru76

これすっごい観たいんだけど……PARCO劇場高い……5桁は高いよ……

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