七海ひろき「私の魅力と時代劇の魅力を感じて」、時代劇専門チャンネルで3カ月連続特集

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時代劇専門チャンネルで、1月から3カ月にわたり「七海ひろき×時代劇」が特集放送される。

七海ひろき

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七海ひろき

この企画では舞台やアニメ作品など、七海ひろきの出演作の中から“時代劇”に焦点を当て、その多面性を過去、現在、これからに分けて掘り下げる。1月には、昨年10月に東京・明治座で上演された「令和千本桜~義経と弁慶」がテレビ初登場するほか、アニメ「織田シナモン信長」の放送も。2月には、七海が宝塚歌劇団在団中に主演を務めた「燃ゆる風─軍師・竹中半兵衛─」、声優初挑戦となったアニメ「ノブナガ・ザ・フール」、3月には七海の“好きな時代劇”作品がラインナップ。なお各月、七海が作品について語るインタビューも放映される。

昨年11月末、東京都内で取材会が行われた。“時代劇好き”の七海は、「時代劇は、自分たちが見てきたわけではない世界観を想像の中で作り出すもの。みんなで想像して作り込んでいく過程が面白い」とその魅力を語る。「七海ひろき×時代劇」の収録を終え、「いろいろな時代劇作品に携わっていたんだな!と思いました(笑)。放送される作品はどれも思い入れのあるものばかり。中でも10月に出演させていただいた『令和千本桜』がスペシャルエディション版で、こんなにも早く皆様に観ていただけるなんてうれしいです」と笑顔を見せる。

「令和千本桜~義経と弁慶」より。(c)明治座

「令和千本桜~義経と弁慶」より。(c)明治座

「令和千本桜」では、五条大橋で弁慶と出会い、家来たちと共に数奇な運命をたどる源義経を、歌あり、ダンスあり、宙吊りありで演じた七海。共演した弁慶役のコロッケについて、「演者でありながら、お稽古場で演出や笑いのアイデアが湯水のようにあふれ出ていらして、自分には演出の発想というのがないので、素敵だなあと思いました。また、フレンドリーなコロッケさんがいるからこそ、稽古場で私も皆さんとすぐに打ち解け合うことができて。義経と弁慶の雰囲気も、“こういうふうにしたいな”という自分の中の方向性と合ったものが早くからできあがっていたように思います」とエピソードを語る。

「燃ゆる風─軍師・竹中半兵衛─」より。(c)宝塚歌劇団 (c)宝塚クリエイティブアーツ

「燃ゆる風」は、七海が兵庫・宝塚バウホールで単独初主演を務めた日本物。木下藤吉郎秀吉(後の豊臣秀吉)の器を見抜き、家臣となった軍師・竹中半兵衛が、忠誠心と己の信念を懸けて生き抜いた様子が描かれる。七海は「半兵衛は秀吉様と出会ったことにより、これまで知らなかった世界や景色、夢を見ることができた。『良い人生をありがとう』と最期に思うのですが、出会いによって自分の人生が変わっていくということを、観る方に伝えられたらと思いながら演じていました」と当時を振り返る。また、「1幕ラストの殺陣のシーンが長く、振りを付けていただいたときは『永遠に終わらないんじゃないか?』と諦めそうになりました(笑)。みんなで盛り上げて作っていった場面です」と見どころを挙げた。

退団後は声優としても活躍の場を広げている七海。「声優として演じるときは、声にいかに濃く“込められる”か」がキモだと明かし、自身で声を録音をして確認しているそう。「思っていたよりも舞台っぽくなってしまうことがあるので、どうやったらより表現できるのかと試行錯誤して研究するのが、声のお芝居の楽しさだなと感じています」と言う。

「織田シナモン信長」キービジュアル(c)目黒川うな/NSP,織田シナモン信長製作委員会

2014年放送のアニメ「ノブナガ・ザ・フール」では、「瞬時に出す迫力、声だけで叫んだり、細かい芝居をアフレコブースでやったりするのは、実際に相手がいて、舞台装置がある中で演じるよりも、よほど想像力が必要な世界なんだと思いました」と衝撃を受けたそう。その後、さまざまなアニメ作品を経て、犬に生まれ変わった戦国武将たちの“犬生”を描いたアニメ「織田シナモン信長」では人間のミツヒデこと三津秀人を演じた。七海は「普段はそうでもないのに、ことシナモンに対してはものすごくテンションが上がる役。その差を出したかったんですが、舞台でもテンションの高い役をやってこなかったので、なかなか明るくできなくて。そこが難しかったです」と話す。

「七海ひろき×時代劇」では、宝塚歌劇団時代、退団後の出演作から、七海の多彩な魅力を知ることができる。「時代劇は言葉遣いなど難しいと感じることもあるかもしれませんが、描かれていることは勧善懲悪や人情・友情が多いですし、今回放映される作品は難しいことを考えずに楽しめるものばかりです。演じる側としても、時代劇は1つ時代を被ったうえで想像力を使って演じるという楽しさがあります。ぜひ、私の魅力、プラス時代劇の魅力を感じていただければと思います(笑)」と微笑んだ。

「七海ひろき×時代劇」は1月10日にスタート。

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時代劇専門チャンネル「七海ひろき×時代劇」

2022年1月10日(月・祝)~

「舞台『令和千本桜~義経と弁慶』スペシャルエディション」('21年明治座・千穐楽)

2022年1月10日(月・祝)22:00~
2022年1月30日(日)22:00~

脚本・演出:堤泰之
出演:コロッケ、七海ひろき、高橋健介、蒼木陣、日向野祥、矢島舞美、川原一馬 ほか

アニメ「織田シナモン信長」('20年)

2022年1月17日(月)26:00~
※2022年1月20日(木)まで3話連続放送、全12話。

原作:目黒川うな「織田シナモン信長」(月刊コミックゼノン連載 / ノース・スターズ・ピクチャーズ)
監督:高橋英俊
シリーズ構成・脚本:経塚丸雄
声の出演:堀内犬友、犬川登志夫、犬田哲章、杉田直司、櫻犬孝宏、犬上和彦、鈴村犬一、中尾隆聖犬 / 坂犬真綾、入栗鼠自由、福山牛、七海ひろき、熊田茜音、上村祐翔、諏訪部順一 ほか

「燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-」('17年星組 宝塚バウホール・千秋楽)

2022年2月12日(土)22:00~

出演:七海ひろき、真彩希帆 ほか

アニメ「ノブナガ・ザ・フール」('14年)

2022年2月2日(水)26:00~

原作:「多次元プロジェクト“The Fool”」河森正治・サテライト / ALC / GP
原作・シリーズ構成・メインメカデザイン:河森正治
監督:佐藤英一
声の出演:宮野真守、日笠陽子、櫻井孝宏、梶裕貴、杉田智知、茅原実里、東山奈央、中村悠一、木戸衣吹、石田晴香、島崎信長、七海ひろき、小山力也 ほか

※高橋英俊の「高」ははしご高、島崎信長の「崎」は立つ崎が正式表記。

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