息もつかせぬ展開「罪と罰」明日開幕、三浦春馬「コントラストを楽しんで」

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三浦春馬大島優子らが出演する「罪と罰」が、明日1月9日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕する。これに先駆け、本日8日に公開フォトコールと初日前会見が行われた。

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.5「罪と罰」フォトコールより。

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Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.5「罪と罰」メインビジュアル

フョードル・ドストエフスキーの同名長編小説を原作とした「罪と罰」は、“シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ”「DISCOVER WORLD THEATRE」の第5弾。上演台本・演出を担当するのは、同劇場で2015年に上演された三浦の出演作「地獄のオルフェウス」を手がけたフィリップ・ブリーンだ。そして出演には三浦、大島のほか、南沢奈央松田慎也山路和弘立石涼子勝村政信麻実れいらが名を連ねている。

「罪と罰」フォトコールより。

本日公開されたのは、1幕冒頭のワンシーン。舞台上には寂れた家具が積み重ねられ、いくつもの蛍光灯が吊るされている。群衆に扮したミュージシャンたちが、キャストの中に紛れながら重々しい音を奏でる中、目の下に隈を作り、無精ひげを生やした三浦は、長く重厚な独白を披露した。

左から勝村政信、大島優子、三浦春馬、麻実れい。

三浦春馬

フォトコール後に行われた初日前会見には、三浦、大島、勝村、麻実の4人が出席。まず三浦が「演出のフィリップ・ブリーンと一緒に仕事をするのは、今作で2度目になります。彼がどういうふうに僕たちを導いてくれるのか、今回も期待せずにはいられませんでした。彼が10年にわたって温めてきたこの『罪と罰』という作品を、日本の皆様に届けられることをうれしく思います」と口火を切る。また、頭脳明晰だが貧乏な青年・ラスコリニコフという役どころについて、「正義のために殺人を犯す役なので、とてもエネルギーがいるんです。心地のいい疲労感ではあるんですが、稽古のあと、このまま消えてしまうんじゃないかと思ったこともありました(笑)」と苦労を明かした。

大島優子

退職官吏の娘で娼婦のソーニャ役を演じる大島は「新たな『罪と罰』がこの世に生まれました。この作品に携わる者として、自分の役割をまっとうしたいです」と意欲を見せると共に、今回のフィリップ・ブリーンとのクリエーションに、自身の留学経験を生かすことができたと手応えを語った。

互いの印象について恥ずかしそうに語る大島優子(左)と三浦春馬(中央)。

今回が初共演となる大島の印象を問われた三浦は「稽古中、大島さんが悔しさのあまり感極まっているのを見て、『彼女ががんばっているから僕たちもがんばらなきゃいけない』と思いました」と裏話を披露。これを受け、大島は「恥ずかしい!」とはにかみながら、「私がいっぱいいっぱいになってしまったときに、三浦さんがメモをくれたんです。そのメモには『一緒にがんばろう』って書いてあって……このとき、座長を信じてついていこうって思いました」と三浦への信頼を明かした。

勝村政信

麻実れい

勝村が演じるのは、ラスコリニコフと対峙する国家捜査官・ポルフィーリ。勝村は、このポルフィーリが「刑事コロンボ」のモデルになったことに言及しつつ、「『刑事コロンボ』で知られるピーター・フォークが『Defiled -ディファイルド-』で演じたブライアン・ディッキーという役を僕もやらせていただいたことがあるので、縁を感じました」と感慨深げに語り、「捕まえることが目的ではなく、改心させてしっかり罪を認めさせるという、刑事と犯人の関係性が見どころです」と注目ポイントを挙げる。そして、退職官吏の後妻・カテリーナ役の麻実は「もうすぐ芸能生活50年を迎えますが、カテリーナのような役を演じるのは初めてで、とても怖かったです。素晴らしいお役をいただいたので、大事に作り上げられたら」とまっすぐ前を見据えた。

最後に三浦は「1幕は、ジェットコースターに乗ったときのような息もつかせぬ展開が見どころで、一方の2幕は、それぞれのキャラクターの心の動きにフォーカスした構成になっているので、そのコントラストを楽しんでいただけたらと思います。劇場でお待ちしております」と観客にメッセージを送り、会見を締めくくった。

上演時間は休憩ありの約3時間40分。東京公演は明日1月9日から2月1日までBunkamura シアターコクーンで行われ、大阪公演は2月9日から17日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで実施される。

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Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.5「罪と罰」

2019年1月9日(水)~2月1日(金)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2019年2月9日(土)~17日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

原作:フョードル・ドストエフスキー
上演台本・演出:フィリップ・ブリーン
翻訳:木内宏昌
美術・衣装:マックス・ジョーンズ

出演:三浦春馬大島優子南沢奈央松田慎也 / 真那胡敬二冨岡弘塩田朋子粟野史浩瑞木健太郎深見由真、奥田一平 / 山路和弘立石涼子勝村政信麻実れい / 高本晴香、碓井彩音

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三浦春馬さんの軌跡 @hm_eternally

2019-01-08
「罪と罰」初日前会見&公開稽古

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