フレデリック、新木場に“TOGENKYO”を作り出した2DAYS

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フレデリックが1月13日と14日の2日間にわたり東京・新木場STUDIO COASTにて単独公演「フレデリズムツアー リリリピート公演~みんなのTOGENKYO~」を開催した。

フレデリック「フレデリズムツアー リリリピート公演~みんなのTOGENKYO~」1月14日公演の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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2日間のライブは昨年末に終幕した全国ツアー「フレデリズムツアー2017 ~ぼくらのTOGENKYO~」の追加公演として行われたもの。この記事では2日目の公演の模様をレポートする。

三原健司(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

ステージの天井まで設置されたLEDバーライトが鮮やかに光る中、ライブは「オンリーワンダー」でスタート。三原健司(Vo, G)は満員のフロアを盛り上げるようにエネルギッシュに歌唱し、三原康司(B)と高橋武(Dr)は太いグルーヴでそのパフォーマンスを支える。赤頭隆児(G)は歯切れのよいカッティングギターで楽曲を彩った。健司の「おい新木場。昨日を超えて行こうぜ!」という呼びかけにオーディエンスは笑顔で応え、オープニングナンバーから会場に一体感が漂った。

フレデリック(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

ハンドクラップやシンガロングを起こした「オワラセナイト」に続き、テンポを速めることで勢いを増した「愛の迷惑」で健司が「みんな大好き。ありがとう!」と伝えて場内を盛り上げ、「かなしいうれしい」で次のブロックへと突入した。健司がアンニュイな空気を醸し出し、康司、赤頭、高橋個々のプレイが光る「ミッドナイトグライダー」、ステージ全体をスクリーンに見立てたVJとレーザー光線が楽曲の魅力を引き立てた「ナイトステップ」などの新旧のダンスチューンを、4人は多彩な演出を織り交ぜながら演奏。「スローリーダンス」では健司も心地よさそうに体を揺らし、オーディエンスのダンスを誘発していった。

フレデリック「フレデリズムツアー リリリピート公演~みんなのTOGENKYO~」1月14日公演よりアコースティックセッションの様子(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

テンションの高いナンバーが続けて披露されたあと、フレデリックとしては初の試みとなるアコースティックコーナーへ。健司、康司、高橋が椅子に座ってスタンバイしてから、4人はしっとりとしたアレンジで「USO」を届けた。健司と康司は兄弟ならではの美しく息の合ったハーモニーを聴かせ、オーディエンスを心地よく酔わせた。その後、MCで健司は「いかがお過ごしでしょうか。明けましておめでとうございます。ワンマンライブから1年を始められることがすごくうれしいです」とコメントしたほか、新木場公演の映像照明演出をHIP LAND MUSICのクリエイティブ部門INTが手がけていることや、先日メンバー4人で東京ディズニーシーに遊びに行った際のエピソードなどを語った。さらに2018年一発目のライブということで、「2018年のフレデリックは音楽の可能性を広げることが目標です」と今年の決意を表明してから、「ハローグッバイ」のアコースティックバージョンをプレイ。楽曲の新たな側面や魅力を引き出しつつ、バンドのアレンジ力と演奏力の高さをアピールした。

「フレデリズムツアー リリリピート公演~みんなのTOGENKYO~」1月14日公演の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

ライブ後半、ギターを下ろしてマイクを持った健司は「皆さん、もっともっと音楽の可能性を広げていきませんか?」と呼びかけてお立ち台に立ったり、ステージを練り歩いたりしながら「まちがいさがしの国」を挑発的に歌唱。さらに健司はハンドマイクのまま「RAINY CHINA GIRL」で美しいファルセットを会場中に響かせ、公演タイトルにもなっている「リリリピート」では「リピート地獄に陥ってください」と煽り、オーディエンスはアッパーなバンドサウンドに歓声を上げた。レーザーが無数に飛び交う中、盛大なコールとシンガロングが起きたキラーチューン「オドループ」を経て、4人は「帰りたくない」と繰り返し歌う「KITAKU BEATS」を本編のラストナンバーとして投下。キレのあるダンスチューンを全身全霊で奏で、「2018年の音楽シーンは我々にお任せください!」と曲中に叫ぶ場面もありつつ、観客でびっしりと埋め尽くされたフロアに熱狂の渦を作り出した。そして最後の音が鳴ると同時に紗幕が勢いよくステージを覆い、ライブ本編は終了。ドラマチックな演出にフロアからは大きな拍手が送られた。

フレデリック「フレデリズムツアー リリリピート公演~みんなのTOGENKYO~」1月14日公演の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

アンコールは「たりないeye」でスタート。紗幕に映像を投影しながら、4人はメロウで切ないナンバーを丁寧に演奏し、高揚感のある「TOGENKYO」でクライマックスを迎えた。LEDバーライトが音とリンクしながら明滅し、桃色のレーザー光線が艶やかな空間を作り出す中、4人は最後の一音まで気合いを込めて鳴らし、大量の紙吹雪が場内を舞う中でフィニッシュ。2月4日に台湾で開催するツアーの番外編、そして4月30日に控える兵庫・ワールド記念ホールでの初アリーナワンマン「FREDERHYTHM ARENA 2018 ~KOKYOのTOGENKYO~」に向けて勢いを付ける形で、新木場STUDIO COAST公演を終えた。

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フレデリック「フレデリズムツアー リリリピート公演~みんなのTOGENKYO~」2018年1月14日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. オンリーワンダー
02. オワラセナイト
03. 愛の迷惑
04. かなしいうれしい
05. ミッドナイトグライダー
06. ナイトステップ
07. スローリーダンス
08. ディスコプール
09. パラレルロール
10. USO
11. ハローグッバイ
12. まちがいさがしの国
13. RAINY CHINA GIRL
14. リリリピート
15. オドループ
16. KITAKU BEATS
<セットリスト>
17. たりないeye
18. TOGENKYO

フレデリズムツアー~ぼくらのTOGENKYO~ 台湾公演

2018年2月4日(日)台湾 台北 The Wall

FREDERHYTHM ARENA 2018 ~KOKYOのTOGENKYO~

2018年4月30日(月・振休)兵庫県 ワールド記念ホール

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ホタテ ギターズ @hotate_guitars

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