工藤遥がファンからの「おかえり！」に感激、中村獅童は「キングオージャー」ドラマ出演に意欲

映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」、映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」の初日舞台挨拶が本日7月28日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で開催された。

「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」では、ギーツ史上最大の生き残りを懸けたゲームが繰り広げられる。イベントにはキャストの浮世英寿 / 仮面ライダーギーツ役の簡秀吉、桜井景和 / 仮面ライダータイクーン役の佐藤瑠雅、鞍馬祢音 / 仮面ライダーナーゴ役の星乃夢奈、吾妻道長 / 仮面ライダーバッファ役の杢代和人（原因は自分にある。）、ツムリ役の青島心、晴家ウィン / 仮面ライダーパンクジャック役の崎山つばさ、監督の中澤祥次郎、そしてゲストキャストの長田庄平（チョコレートプラネット）、工藤遥が登壇した。

簡は「さあ、ここからがハイライトだ！」と決めセリフを披露し、「本編はシリアスですが映画はコメディ要素たっぷりになっています。浮世英寿を4役演じることができて本当に光栄でした。この映画で伝えたいのは『大切なものは何か』『願い続ける限りいつか叶う』ということ。集大成にふさわしい映画です！」と述べる。

映画の見どころを聞かれた佐藤は「ここまでコメディをやるのかと。僕のやりたかった作風だったのでとても楽しかったです！」、星乃は「久しぶりのメンバーもいたので懐かしい思いがありました」、杢代は「すべてのシーンに100%のお芝居をぶつけた。現場での熱量も高かったので、スクリーンからそれが伝わるとうれしいです」、青島は「『なんだこの面白い映画は……』と思いました（笑）」、崎山は「大人にも刺さる作品になっています。老若男女楽しめるはず」とそれぞれコメントした。

長田と工藤は、ギーツたちに世界滅亡ゲームを仕掛ける未来の指名手配犯・メラとメロ役で出演。メラは仮面ライダーX（クロス）ギーツに変身するキャラクターだ。長田は「クロスギーツめちゃくちゃかっこいい！ 変身しているときは記憶があまりなかったんですが、映像観て感動しました」と話す。さらに「監督から変身ポーズがまだ決まってないことを知ったときドッキリかと思いましたよ。撮影前にその場で考えて、クロスのXを取り入れたりしました。ローマ字（アルファベット）を体で表現するのは得意なんで」と、持ちネタである“TT兄弟”の経験が変身ポーズに生かせたようだ。

「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の早見初美花 / ルパンイエロー役で知られる工藤は、MCの宮島咲良から「おかえりなさい！ ニチアサ！」と声をかけられると「ありがとうございます。ただいま！」とはにかむ。ファンからも「おかえりー！」と歓声が上がった。工藤は「5年前は戦隊にいたはずなのに仮面ライダーに出させてもらえるんだと、ありがたいなと思いました。今日こうしてここに戻って来ることができて本当にうれしい気持ちでいっぱいです。温かく迎えてくれて皆さんありがとうございます」としみじみした。

また「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」からは、レギュラーキャストのギラ / クワガタオージャー役の酒井大成、ヤンマ・ガスト / トンボオージャー役の渡辺碧斗、ヒメノ・ラン / カマキリオージャー役の村上愛花、リタ・カニスカ / パピヨンオージャー役の平川結月、カグラギ・ディボウスキ / ハチオージャー役の佳久創、ジェラミー・ブラシエリ / スパイダークモノス役の池田匡志、監督の上堀内佳寿也、そしてゲストキャストの中村獅童、佐倉綾音が登壇した。

テレビシリーズに先立ち、ギラのシュゴッダム国王就任の儀・戴冠式の様子が描かれる本作。酒井は「音と映像の迫力がすごすぎて、ぜひ映画館で観てほしいなと思います！」とアピールする。渡辺は「テレビシリーズの本編を撮影しているときから、この『キングオージャー』を映画館の大画面で観たいなと思っていたので、今回それが叶ってうれしかったです。（完成した作品を観て）最初から最後までワクワクしました！」と笑みをこぼした。

村上は「それぞれにかっこいい見せ場があります！ たくさん笑えて、それに泣けるシーンもあって、30分によく詰め込んだなあ」と上堀内の手腕に感激している様子。平川は「死の国ハーカバーカのセットがすごく幻想的で、引き込まれるものがありました。個人的にはそこに自分が立っていたのがうれしかったですね」と述べる。佳久は「『キングオージャー』の大迫力な世界観に飛び込んでいけるような、すごい作品になっています」、池田は「あやねえ（佐倉）の声が本当に素敵で、耳が掃除される？ 耳かきのような？ 素晴らしくて幸せでした！」と明かす。

中村はシュゴッダムの初代国王・ライニオール、佐倉は死の国ハーカバーカの案内人デボニカを演じた。中村は「酒井くんと共演できてとてもうれしかった。これから公開のある映画で一緒になって、そのとき彼はエキストラだった。それが今では主役ですから。ここから皆さんに応援してもらって、もっともっと羽ばたいてもらいたい」とエールを送る。さらに「佳久くんとは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で一緒だったので、またお会いできてうれしい」と続けた。

実写映画初出演となった佐倉は「思っていたより出番が多かった！ 普段はアニメに声を当てているものですから、自分に声を当てるというか、不思議な感覚でありがたい経験になりました。撮影現場は和気あいあいとしていて、短い時間でしたが皆さんと仲良くなることもできました」と述懐した。

イベントでは、中村がテレビシリーズ「王様戦隊キングオージャー」への出演に意欲をのぞかせる一幕も。中村は「役者になってから戦隊モノに出演するのがずっと夢だった。とっても楽しかったです。映画だけとは言わず、テレビ版もどうなんですか監督！ 8月、10月、12月は歌舞伎の公演があるので……11月だったらぜひ！」と期待を込めた。

「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」は全国で上映中。