磯村勇斗が「ビリーバーズ」オペレーター役で映画初主演、信仰心と欲望の間で揺れ動く

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磯村勇斗が「ビリーバーズ」で映画初主演を務めることがわかった。

キャクターポスタービジュアル(オペレーター)

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山本直樹の同名マンガを「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が映画化した本作。舞台は「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人が暮らす孤島だ。男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と呼ばれ、「安住の地」へと旅立つため、メールで送られてくる指令を実行し、時折届くわずかな食料でギリギリ生活するという修行の日々を送っている。だが飢えとの闘い、突如現れた侵入者、ほんのわずかなほころびによって、3人の本能と欲望は徐々に暴かれていく。

オペレーターの原作イラスト。

磯村が演じるのは3人のうちもっとも序列の低いポジションに置かれた主人公のオペレーター。純粋な信仰心と抑えきれない欲望の間で揺れ動くという役どころだ。磯村は「初主演の映画が『ビリーバーズ』で良かったと心から思います」と思い入れたっぷりに伝え、「ビリーバーズで生きる人物たちは皆一生懸命です。だからこそ滑稽にも見えて笑えてくる。信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。人間の本能の先にあるものは何なのか。混沌とした今の時代だからこそお届けしたい作品です」と語っている。

左から城定秀夫、磯村勇斗。

城定は「『オペレーター』という風変わりな役名でこの狂気の物語を力強く牽引するのが磯村勇斗さんです。食事制限で体を絞り、髪と髭を伸ばし、電気も水道もなく、虫は入るわ、雨漏りするわの安普請の劇用プレハブに撮影前から泊り込んで役作りをし、全身全霊で演じてくれた磯村さんの存在がなければこの映画は成立しませんでした」とたたえた。

「ビリーバーズ」は7月より東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。

※「ビリーバーズ」はR15+指定作品

磯村勇斗 コメント

初主演の映画が「ビリーバーズ」で良かったと心から思います。
原作と脚本を読んだ時、自然とこの物語の世界を生きてみたいと感じました。
俗世間と、それに対して、可能な限り欲望を削ぎ落とし、信仰する力で安住の地を求める世界。異様にも映るこちらの世界の方が純粋で、常識に囚われている世の中の方が異常なのかもしれない。
ビリーバーズで生きる人物たちは皆一生懸命です。だからこそ滑稽にも見えて笑えてくる。
信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。
人間の本能の先にあるものは何なのか。
混沌とした今の時代だからこそお届けしたい作品です。

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(c)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

読者の反応

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

磯村「初主演の映画が『ビリーバーズ』で良かったと心から思います」「信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。人間の本能の先にあるものは何なのか」/磯村勇斗が「ビリーバーズ」オペレーター役で映画初主演 https://t.co/FeFc6IK7RM

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