松本動監督作「12人の役者たち」特報、舞台は新型コロナのパンデミックが起きた東京

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長編映画「2020年 東京。12人の役者たち」の特報がYouTubeで公開された。

「2020年 東京。12人の役者たち」特報より。上段左から秋田ようこ、秋山大地、井之浦亮介、小西有也。中段左から杉谷玲奈、清水杏樹、田中栄吾、田村陸。下段左からみやたに、迎祐花、本山勇賢、和田悠佑。

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「2020年 東京。12人の役者たち」ビジュアル

大林宣彦の「花筐/HANAGATAMI」では監督補佐を務め、「星に語りて~Starry Sky~」などでメガホンを取った松本動が手がける本作。新型コロナウイルスのパンデミックが起き、政府により緊急事態宣言が出された東京を舞台に、12人の役者たちが何を思い、何を感じ、何をしているのかを、独白形式で映し出していく。

出演するのは松本が2018年9月にゲスト講師を務めたワークショップ「CiNEAST」に参加した秋田ようこ、秋山大地、井之浦亮介、小西有也、杉谷玲奈、清水杏樹、田中栄吾、田村陸、みやたに、迎祐花、本山勇賢、和田悠佑。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンラインで制作されている本作の特報には、「私の職業は自分です」というテーマに沿って自らスマートフォンで映像を撮影する俳優たちの姿が収められている。

松本動

松本は「新型コロナウイルスの終息を、ただ待ち侘びるだけの動かざる者と、今こそ動く者とでは、必ずや終息後の未来を左右する事となるでしょう」と述べ、「12人の役者が、この状況下で如何に自分の魅力ある色を表現するのか、是非ご期待下さい」とコメントした。

ドキュメンタリー要素のあるフィクションとして制作されている「2020年 東京。12人の役者たち」は、7月中旬に完成を予定している。

松本動 コメント

自分という存在は、他の何者でもなければ、自分以外の何者にも成り得ない。それが人間への天命でありますが、それを逸脱しようと藻掻く人種が「役者」という輩たちです。成れもしない他者に成りきる為には、自分自身を分析し、追求してゆく事が重要であり、天賦の才を信じ、世の中がどう変化しようとも、その全てを学びとし、自分の内に秘めた未知の能力を引き出す事によって、はじめて役者は他者に成り得る事が出来るのです。
役者という生き物には、境界線がありません。役者にとって日々の生活全てが人生であって仕事でもあります。
役者という職業は、「自分自身」に他ならないのです。

新型コロナウイルスの終息を、ただ待ち侘びるだけの動かざる者と、今こそ動く者とでは、必ずや終息後の未来を左右する事となるでしょう。

この映画には明確な台本がありません。12人の役者がそれぞれの色を出し、監督の私がその12色の絵の具を使い、下書きをする事なく、一枚の絵を完成させるというものです。12人による映像という色を、如何に上手く混ぜ合わせ、「映画」という一枚の絵を完成させるのか、それは作品が完成するまで誰にも分かりませんが、既に綺麗な色の絵の具が揃い始めています。

12人の役者が、この状況下で如何に自分の魅力ある色を表現するのか、是非ご期待下さい。

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おおとも ひさし @tekuriha

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