原田眞人、“足を引っ張りにきた”樹木希林の「腕がある、うまい」発言にはにかむ

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第28回東京国際映画祭にて実施される特集上映「Japan Now監督特集<原田眞人の世界>」。その記者会見が本日10月9日、東京・日本外国特派員協会にて行われ、原田眞人、樹木希林、映画祭関係者が登壇した。

「Japan Now監督特集<原田眞人の世界>」記者会見の様子。左から安藤鉱平、原田眞人、樹木希林、椎名保。

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原田眞人

「Japan Now監督特集<原田眞人の世界>」は、“日本映画界の多様性を象徴する作品および監督”を広く紹介することを目指し、本年度より設立されたJapan Now部門の一環として行われるもの。2012年公開の「わが母の記」で第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリを受賞するなど、国際的な評価を受ける原田の監督作5本がスクリーンにかけられる。

記者会見の中で原田は「はたして僕がJapan Nowのセクションにふさわしいのか、クラシック特集の方に参加するべきなのではないか」と冗談交じりにコメント。同映画祭への出品は「ペインテッド・デザート」が上映された第6回以来22年ぶりであることに触れ「自分の国の映画祭に参加できることに興奮してます。映画祭の中で多くの観客と出会えることを願っています」と思いを明かす。

樹木希林(右)の言葉にはにかむ原田眞人(左)。

「わが母の記」「駆込み女と駆出し男」に出演し、原田とダッグを組んできた樹木は、「今日は、原田眞人監督を持ち上げながら、足を引っ張りに参りました」と飄々と語り、会場の笑いを誘う。原田の魅力を聞かれると「原田監督は、黒澤明監督、小津安二郎監督、岡本喜八監督などの監督作の話をするとき、実に楽しそうなんです。本当にもうずーっと語ってるんです」と述べ、「その喜びみたいなものが、自身の映画作りに反映されていて、それが原田監督の魅力なのだと思っています」と自身の考えを語る。また「それを乗り越えようと、いろいろとがんばるんですね」と先人たちに対する原田の姿勢を伝え、「いち俳優が監督に対して言ってはいけないことだと思うんですけど、やっぱり腕がある。うまい」と絶賛する。その言葉を聞きはにかんでいた原田は、「まだまだです」と言うかのように静かに首を振った。

「ラスト サムライ」などに俳優として出演している原田。「監督と俳優どちらが楽しいですか」という質問に対して、「もちろん監督です。セリフを覚えなくていいので」と声を弾ませ、「『ラスト サムライ』のとき前日にセリフを変えられてパニックになって。そのとき、自分の監督作ではこのようなことがないようにしたいと考えたのですが、1年も持ちませんでした」と自身の制作現場を振り返る。続けて特集上映でかけられる5作品「KAMIKAZE TAXI」「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「駆込み女と駆出し男」「日本のいちばん長い日」の選出理由を聞かれた原田は、「いずれも、カンヌ国際映画祭でNGをくらった作品です」と説明し、いたずらっぽく笑う。

樹木希林

3度目のタッグについて質問がおよぶと、樹木は「ありません」ときっぱり。その言葉に対して原田はまだオフィシャルではないと断った上で「時代劇の歴史上の重要な人物を樹木さんに演じてもらいたいと思っています」と自作の構想を語った。

第28回東京国際映画祭は10月22日から31日にかけて、東京・六本木ヒルズほか周辺会場で開催。チケットは10月10日よりticket boardにて販売される。

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