「PHOTOGRAPH 51」板谷由夏が意気込み語る「出会えたことは運命」

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4月に東京と大阪で上演される「PHOTOGRAPH 51」の公演に先駆け、本日12月21日に東京都内で囲み取材が行われた。

「PHOTOGRAPH 51」囲み取材より、左から板谷由夏、サラナ・ラパイン。

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ニコール・キッドマン主演にて、2015年にウエストエンドで初演が行われた本作。日本初演となる今回は演出をサラナ・ラパイン、主人公のロザリンド・フランクリン役を板谷由夏が務める。舞台は科学の分野で女性の地位が認められていなかった1951年。DNAの二重らせん構造の発見に大きく貢献したにも関わらずノーベル賞を受賞できなかった女性科学者と、彼女を取り巻く5人の男性を描く。

板谷由夏

囲み取材にはサラナと板谷、そして翻訳とドラマターグを担当する芦澤いずみが出席した。今回が舞台初挑戦の板谷は「サラナやこの本に出会えたことは、縁、運命だと思います」と話し、「なぜロザリンドという役を今自分がやるのか知りたいです。稽古が楽しみ」と笑顔を見せた。自身の演じるロザリンドについては「ストイックさ、強さがある。この時代に科学を研究していた女性って、腹の括り方と強さが尋常じゃないです」と印象を語り、「物事に夢中で突進する集中力や無邪気さも持っていて、彼女からいろいろ教わることができそう」と期待を述べた。また初舞台に向けては「あまり意識しないようにしています。初体験なので、全部が楽しみだし興味深い。体調と体力に気を付けていい作品にしたいですね」と笑い、「みんなで作るぞ、という気持ちです」とやる気満々の様子を見せた。

サラナ・ラパイン

サラナは5人の男性に囲まれて研究生活を送る主人公ロザリンドを「とてもユニークな紅一点です」と紹介しつつ、「史実と実際の科学的発見に基づいていますが、科学だけではなく詩的な表現があって観やすいです。盗みや競争も描かれていて、サスペンスも多いです」と本作の魅力をアピール。また「読むたびに発見がある作品です。差別する側と被差別側を繊細に描いている。差別は日常的なレベルで起こっているし、力があります。みんなその影響を受けている」と作品を語った。言葉の壁についてサラナが「普段と全然違う視点で見たり聞いたりすることができているので、わからないということに興奮しています」と話すと、板谷も「わからない言葉を尋ねると意味だけではなくプラスアルファの答えを得られるので、壁は感じません。サラナは好奇心に対してしっかり返してくれるので、とても信頼している」と答え、笑顔を見せた。

「PHOTOGRAPH 51」囲み取材より、左からサラナ・ラパイン、板谷由夏。

最後に板谷が「人間って面白いな、と思いながら観ていただけると思う。いろいろ発見があるはずです。ぜひいらしてください」と本作の魅力をアピールした。

本作は4月6日から22日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストで公演が行われ、その後4月25日から26日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。

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「PHOTOGRAPH 51」

2018年4月6日(金)~22日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

2018年4月25日(水)~26日(木)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

作:アナ・ジーグラ
演出:サラナ・ラパイン
翻訳・ドラマターグ:芦澤いずみ
出演:板谷由夏、神尾佑、矢崎広、宮崎秋人、橋本淳、中村亀鶴

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