音楽劇「ダニー・ボーイズ」会見で、真田佑馬「仲間と歌う喜びは一生もの」

5

234

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 96 91
  • 47 シェア

10・11月に東京と大阪で上演される「音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」の製作発表が本日9月12日に都内で行われ、キャストの真田佑馬水田航生柄本時生悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル剣幸が燕尾服姿で登壇した。

「音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」製作発表フォトセッションの様子。

大きなサイズで見る(全17件)

「音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」製作発表フォトセッションの様子。

島田虎之介によるマンガ「ダニー・ボーイ」を原作とするこの物語は、1976年にブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに日本人俳優として初めて出演した実在の人物、サトウ・イサオらの活躍をモチーフとしている。

「音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」製作発表フォトセッションの様子。

今回はジャニーズJr.の真田佑馬が主人公の伊藤幸男役を、水田航生が幸男の親友・田上英喜役を演じる。作品では、柄本時生演じるミッキー・岡田を加えた3人で構成されたコーラスグループ「ダニー・ボーイズ」が周囲の人間と絆を深めていく様子が描かれ、デューク・エリントンの名曲「極東組曲」や、当時のブロードウェイのミュージカルナンバーを散りばめたストーリーが展開される。

水田航生

髪型をオールバックに決めた真田と水田は、2014年上演の「オーシャンズ11」で共演した仲。ポスター撮りの前日まで本作への出演を知らなかったと漏らす真田は、水田の存在を「これほど心強い味方はいません」と紹介。「会わない間に大人っぽくなったよね? あ、オールバックにしたからかもしれないけど」と真田を見つめながら話す水田に、真田はすかさず「やめてください! 髪型ひとつで変われるなら、僕ずっとオールバックにしてますよ!」と返すなど、打ち解けた雰囲気を感じさせた。

演じる伊藤幸男は、真田いわく“ポジティブで明るく、楽しくハッピーに生きている人間”。「普段の僕とは真逆の役ですので、演じることで僕自身も前向きになれたら」と話す。またジャニーズJr.のメンバーで組んだLove-tuneを引き合いに出し、「仲間と歌う喜び、仲間と一緒に何かをやり遂げる尊さは一生ものだと知りました。『ダニー・ボーイズ』でもみんなで歌うシーンがあると思いますが、そういった瞬間を大切に演じていきたいと思います」と意気込んだ。

水田も、真田との再会を「こうして再びタッグを組んで舞台に立てることをうれしく思っています」と喜ぶ一方で、自身の役どころを「笑顔の絶えない“スマイリー”と呼ばれている男で、自分にぴったり!」と紹介し、記者たちの笑いを誘う。そして「稽古場では共演者、演出家の方々とたくさん話し、ディスカッションを重ねることで素敵な『ダニー・ボーイズ』を作っていきたいと思います」と抱負を述べた。

柄本時生

2人と「ダニー・ボーイズ」を結成する柄本は、本作サブタイトルの「いつも笑顔で歌を」になぞらえ、歌から笑顔をもらったエピソードを、という質問に対し、悩んだ結果「(忌野)清志郎を聴いています」と回答。RCサクセション「いい事ばかりはありゃしない」を具体例に挙げ、「8割イヤなことで2割いいことあればマシだと思っています」と話し、笑顔を見せた。

悠未ひろ

湖島みちる役の悠未は、宝塚歌劇団を退団してから初めて女性役を演じる。そして「男役は作り込んで臨んでいたのですが、女性を自然に演じるのはどうしたらいいのか……」と率直な思いを口にし、周りを見渡して「ご指導いただきながらがんばります」と語った。

AKANE LIV

アメリカ人と日本人とのハーフであるエイミー・城戸を演じるAKANE LIVは、「私自身もハーフなので、台本を読んでいて共感する部分が多かったです。深いところで芝居ができたら」と期待を込める。また「戦後のとてもハードな時代のお話だと思いますので、私もエネルギーを持って稽古に臨みたいと思います!」と意気込んだ。

ベンガル

その言葉を受けて、ベンガルも「戦後の大変な時期にアメリカに渡る主人公のエネルギーはすごいものがあるな、と。そう思いながら台本を読んでいたんですけど、考えてみたら、柄本(明)と綾田(俊樹)と劇団(東京乾電池)を立ち上げたのも40年前なんですよね。時代も同じですし、僕らもがんばったのかな」と現実と作品をなぞらえる。

剣幸

剣は「5000人の赤ん坊を取り上げた産婆のツネという、70歳という役を演じます。夫婦役をやらせていただくベンガルさんに助けていただきながら温かい夫婦像を演じられたら」と挨拶。また「私自身も1970年代に富山の工業高校から宝塚に入りました。そこで歌と踊りの素晴らしさに目覚めたのですが、同じように(幸男も)海を渡ってアメリカンドリームを手にしようとした。そんな彼らをじっくり見守れたらいいなと思っています」とベンガル同様、自身と作品を重ね合わせていた。

「音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」は、10月26日から29日まで東京・東京国際フォーラム ホールC、11月5・6日に大阪・新歌舞伎座にて上演される。

この記事の画像(全17件)

もっと見る 閉じる

「音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~」

2016年10月26日(水)~29日(土)
東京都 東京国際フォーラム ホールC

2016年11月5日(土)・6日(日)
大阪府 新歌舞伎座

原作:島田虎之介「ダニー・ボーイ」より
脚本:石丸さち子
演出:元生茂樹

キャスト

伊藤幸男(ダニー・ボーイズ):真田佑馬
田上英喜(ダニー・ボーイズ):水田航生

ミッキー・岡田(ダニー・ボーイズ):柄本時生

湖島みちる:悠未ひろ
エイミー・城戸:AKANE LIV
若き日のツネ:柴小聖

ヒトミ・久保田:黒田こらん
クロリス・リーチマン / クロリス:小野妃香里
田中容子(田中美津雄の妻):園山晴子
ミツエ・只野:伊地知玲奈

ジェリー・遠山:藤井びん
ジェイ・水田:白石拓也
ラリー・田中:萩原悠
橋本佑介:優志

ヨシ・久保田:戸井勝海
田中美津雄:金すんら
ダニー・小杉(通称リリー):梅垣義明

桃山周 / 関根富男(三春うららの夫):ベンガル

桃山ツネ / 三春うらら:剣幸

読者の反応

  • 5

タカラヅカ歌劇ポータル │ 宝塚歌劇・宝塚OG情報を発信中 @zukazuka_info

音楽劇「ダニー・ボーイズ」会見で、真田佑馬「仲間と歌う喜びは一生もの」 https://t.co/8XoyEah0oe

コメントを読む(5件)

おすすめの特集・インタビュー

関連記事

真田佑馬のほかの記事

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 真田佑馬 / 水田航生 / 柄本時生 / 悠未ひろ / 園山晴子 / 梅垣義明 / ベンガル / 剣幸 / 島田虎之介 / 石丸さち子 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします