チェルフィッチュ「ホットペッパー~」ドイツ公立劇場のレパートリーに

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「HOT PEPPER, AIR CONDITIONER, AND THE FAREWELL SPEECH」が、現地時間6月24日にドイツ・Munchner Kammerspiele Kammer 2で開幕した。

「HOT PEPPER, AIR CONDITIONER, AND THE FAREWELL SPEECH」公演の様子。(c)Julian Baumann

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本作はチェルフィッチュが「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」として2009年に発表した作品で、「ホットペッパー」「クーラー」「お別れの挨拶」の3つの短編で構成されている。

「HOT PEPPER, AIR CONDITIONER, AND THE FAREWELL SPEECH」公演の様子。(c)Julian Baumann

これまでチェルフィッチュの上演をサポートしてきたドイツ・Hebbel am Uferの芸術監督・マティアス・リエンタールが、2015年にMunchner Kammerspiele Kammerの芸術監督に就任。彼のオファーにより「HOT PEPPER, AIR CONDITIONER, AND THE FAREWELL SPEECH」が、同劇場のレパートリー作品として上演される運びとなった。同一劇場で専属俳優が日替わりで演目を披露していくレパートリーシステムでは、1シーズンごとに異なる作品を上演。本作を皮切りに、岡田は現地のキャスト、スタッフと共に3シーズンにわたって作品を制作する。

「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」は、とあるオフィスを舞台とした派遣社員・エリカの物語。「ホットペッパー」では、契約終了を告げられた主人公の同僚たちがクーポン誌・ホットペッパーを片手に送別会の会場を探す。続く「クーラー」では派遣社員たちの不安をよそに、職場の冷房の設定温度に対して不平を言う女とそれに相槌を打つ男の様子が描かれ、「お別れの挨拶」では、エリカが出勤最終日に一同の前で挨拶をする。

上演にあたって、ステージナタリーに寄せられた岡田のコメントは以下の通り。

岡田利規コメント

稽古場で役者たちに具体的に試行錯誤を積み重ねてもらうプロセスをしっかり辿ることができた。そしてそのプロセスを通して役者たちが僕のビジョンに近づいて来てもらう・実現してもらう・なんならそれを超えてもらう、ということに到達できた。つまりしっかりやって、うまくいった。満足してるし満足できていることにほっとしてます。

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「HOT PEPPER, AIR CONDITIONER, AND THE FAREWELL SPEECH」

2016年6月24日(金)、28日(火)・29日(水)、7月10日(日)・11日(月)、23日(土)
ドイツ Munchner Kammerspiele Kammer 2(Munchnerの「u」はウムラウト付きが正式表記)

作・演出:岡田利規
出演:Hassan Akkouch、Anna Drexler、Thomas Hauser、Christian Lober(Loberの「o」はウムラウト付きが正式表記)、Julia Riedler、Samouil Stoyanov

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aki @comedywaltz

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チェルフィッチュを海外に売り込んだプロデューサーが中村茜さん

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