Creepy Nuts、ヒリヒリの「かつ天」発売ライブでヒップホップの面白さを再認識

4

453

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 102 343
  • 8 シェア

Creepy Nutsが昨日8月26日に配信ライブ「Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』リリースライブ」を行った。

「Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』リリースライブ」の様子。(Photo by umihayato / Retouched by HiroyaBrian)

大きなサイズで見る(全18件)

Creepy Nuts(Photo by umihayato / Retouched by HiroyaBrian)

このライブはニューアルバム「かつて天才だった俺たちへ」の発売日当日に、2人にとって思い出深い会場である、東京・LIQUIDROOMで実施されたもの。Creepy Nutsは事前の告知通りニューアルバムの全収録曲を披露したほか、「トレンチコートマフィア」「合法的トビ方ノススメ」「助演男優賞」といったインディーズ時代の人気曲などもパフォーマンスした。

R-指定(Creepy Nuts)(Photo by umihayato / Retouched by HiroyaBrian)

ライブを心待ちにするファンのコメントが次々と投稿される中、天井のカメラがR-指定とDJ 松永の姿を映し出す。準備を整えた2人が、ライブへの欲求をつづった「ヘルレイザー」を1曲目に放つと、その姿が360°のカメラワークで捉えられた。アッパーな「助演男優賞」で盛り上げた2人は、ファンに高い人気を誇る「よふかしのうた」を披露。イントロが流れるや否や、トークルームには歓喜のコメントが続々と書き込まれた。DJ 松永が「紙様」で巧みなスクラッチを見せたあと、今回のライブについて「配信ライブの場合、お客さんの歓声がないぶんMCで時間が延びることがないから、予定よりタイトに終わっちゃう。クリーピーのライブは早く終わりすぎるっていう苦情もあるので、今日はたっぷりやります」と宣言。続いて2人はニューアルバムの売れ行きについて「悪かねえっす」としたり顔で話し、R-指定が「我々以上にバラエティに富んだ曲を作るヒップホップアーティストはいるかね」と豪語した。

DJ 松永(Creepy Nuts)(Photo by umihayato / Retouched by HiroyaBrian)

ひとしきり話し終えたところで2人はアグレッシブな「ぬえの鳴く夜は」や、彼らのルーツだという「トレンチコートマフィア」を披露。「耳無し芳一Style」「生業」では、R-指定が不穏なトラックに乗せてさまざまな声色を操り、気迫のあるラップを見せつける。彼は「ヒリヒリするライブって楽しいですね」「何年やってもラップってむずくて面白いです」とDJ 松永に笑顔を向けた。その後、2人はミラーボールの光に照らされながら「オトナ」を披露し、THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」カバー、「サントラ」とCreepy Nuts × 菅田将暉名義の2曲を連発。R-指定が菅田のパートも熱唱し、ファンを大いに沸かせた。パフォーマンスを終えると、2人は顔を見合わせ「俺らいい曲作ったな」「いい曲ふうだよね」とご満悦の様子。DJ 松永が、ここまでのR-指定のラップに対して「ホントに体力消費すごいだろうね。よくやってる」と感心すると、R-指定は「なんやそれ。他人事か」とツッコミを入れた。

「Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』リリースライブ」の様子。(Photo by umihayato / Retouched by HiroyaBrian)

「ツアーしたいな」というR-指定のつぶやきから始まったのは「グレートジャーニー」。曲中ではDJ 松永が「こいつ、めっちゃ遅刻してきたんですよ」と暴露し、R-指定が苦笑しながら謝罪した。続いてノスタルジックな「朝焼け」「Dr.フランケンシュタイン」を情感豊かに届け、「だがそれでいい」ではミュージックビデオのアングルを再現するかのようなカメラワークで視聴者を楽しませた。

「Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』リリースライブ」の様子。(Photo by umihayato / Retouched by HiroyaBrian)

残すところあと1曲となり、2人はリリースライブを振り返っていく。R-指定は「ここ最近はワンマンがちゃんとできてなかったから、ワンマン並みに長めのセットリストを考えたんですよ」と話し、DJ 松永は「セットリストを考えてるときは、ライブをやってるときと似たような高揚感があるよね」と相槌を打った。そしてR-指定が「俺は苦手なことが多いんだけど、幸運なことにラップに出会えて。ひたすら語る私事が誰かの心の隙間にフィットする瞬間がある。それがヒップホップの面白いところやと思います」とラップへの熱い思いを語り、「まだ自分を諦めたくないし、見放したくないって思うぐらい自分が好きなんです。可能性に見切りつけずにがんばっていこうかなと思います」と今後の決意を口に。アルバムの表題曲「かつて天才だった俺たちへ」をファンにエールを送るかのように届け、約1時間半のリリースライブを締めくくった。なお、このライブ映像は9月3日までアーカイブ公開されている。

関連特集

この記事の画像(全18件)

もっと見る 閉じる

Creepy Nuts「Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』リリースライブ」2020年8月26日 セットリスト

01. ヘルレイザー
02. 助演男優賞
03. よふかしのうた
04. 紙様
05. 合法的トビ方ノススメ
06. ぬえの鳴く夜は
07. トレンチコートマフィア
08. 耳無し芳一Style
09. 生業
10. 阿婆擦れ
11. オトナ
12. 月に遠吠え
13. 日曜日よりの使者(Creepy Nuts × 菅田将暉)
14. サントラ(Creepy Nuts × 菅田将暉)
15. グレートジャーニー
16. 朝焼け
17. Dr.フランケンシュタイン
18. だがそれでいい
19. かつて天才だった俺たちへ

読者の反応

  • 4

J_ROCKNews @J_ROCKNews

Creepy Nuts、ヒリヒリの「かつ天」発売ライブでヒップホップの面白さを再認識 https://t.co/VBIyw0J8So

コメントを読む(4件)

おすすめの特集・インタビュー

リンク

関連商品

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Creepy Nuts の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。