二丁目の魁カミングアウト怒涛のステージで初全国ツアー完遂、おなカマ1500人に決意表明

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二丁目の魁カミングアウトが1月25日に東京・ステラボールで全国ツアー「JAPAN GAY TOUR」のファイナル公演を開催した。

二丁目の魁カミングアウト「JAPAN GAY TOUR」東京・ステラボール公演の様子。(撮影:タマイシンゴ)

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昨年10月にスタートした二丁魁初の全国ツアー「JAPAN GAY TOUR」。ツアーを締めくくるステラボール公演はグループ史上最大規模のワンマンライブとして行われ、会場には目標動員人数である1500人ものおなカマ(二丁魁ファンの呼称)が集結した。

二丁目の魁カミングアウト「JAPAN GAY TOUR」東京・ステラボール公演の様子。(撮影:タマイシンゴ)

オープニングムービーに観客の期待感が高まる中、二丁魁はそれぞれのメンバーカラーの花が胸元にあしらわれたシックな新衣装に身を包んでステージに登場。ライブは「耳をすませば」で盛大に幕を開け、曲中にはぺいにゃむにゃむによる「ステラボール! これがジャパニーズゲイアイドルだ!」という力強い言葉が響きわたった。4人はそのままの勢いで、スクリーンに映し出される映像や場内を照らし出すレーザー演出と共に怒涛のノンストップライブを展開。「BUG IS LIFE」「リバ」といったアッパーチューンや、メンバーの人生観を反映した「ウサギと賽子さん」、元メンバーの百恵作曲のバラードナンバー「ホモサピエンス」、代表曲の1つ「人を好きになれる 君は何度でも やり直せるんだ」が間髪入れずに届けられ、「ノスタルジー」のイントロではミキティー本物と白鳥白鳥、ぺいにゃむにゃむときまるモッコリのペアによる振り付けが披露された。

二丁目の魁カミングアウト「JAPAN GAY TOUR」東京・ステラボール公演の様子。(撮影:タマイシンゴ)

勢いを止めることなく二丁魁は「病める時も 健やかなる時も」「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」「ネコの恩返し」などのナンバーを畳み掛け、メンバーの動きに合わせて踊るおなカマを熱狂させる。汗だくになりながら会場をエモーショナルな空気で包み込む4人は、ぺいにゃむにゃむの「あー、外は寒いのになんでステラボールの中は熱いんだろう? でも、もっと熱い地獄になりたくない?」という煽りから「シワの数だけ被GAY妄想」をパフォーマンス。サクライケンタ作曲の「三原色カタルシス」でさらに場内のボルテージを上昇させた彼らは、「マイノリティーサイレン」でオーディエンスとシンガロングを繰り広げ、大盛り上がりのうちにライブ本編を終えた。

二丁目の魁カミングアウト「JAPAN GAY TOUR」東京・ステラボール公演の様子。(撮影:タマイシンゴ)

アンコールでは「yesterday the once more」を歌ったあとに4人がこの日初のMCを展開。チケットが完売したことを喜んだり、衣装に込めた思いを説明したり、ツアーを振り返ったりしてトークに花を咲かせた。また彼らは今春に4枚目のミニアルバムをリリースすること、5月1日に東京・マイナビBLITZ赤坂で全曲バンドセットの結成8周年記念ライブを、2020年1月8日に東京・中野サンプラザホールでワンマンライブを行うことを発表。大きな歓声を上げるおなカマに、ミキティー本物は「全部着席の中野サンプラザを埋めることってすごく大変なことだと思っていて。1年を通しておなカマと楽しくいろんな経験をしたいなと思って、あえて1年後に設定させてもらいました」と自身の思いを伝えた。その後、観客を煽りつつライブを再開した二丁魁は「まるもうけ」「The frog in the well knows nothing of the great ocean ~カエルのうた~」で会場を沸かせ、「LOUE」ではおなカマによるサイリウムのサプライズ演出に喜びの表情を浮かべていた。

二丁目の魁カミングアウト「JAPAN GAY TOUR」東京・ステラボール公演の様子。(撮影:タマイシンゴ)

4人は感謝の気持ちを述べてステージを立ち去るも、熱烈なダブルアンコールの声に応えて再びステージに現れ、1人ずつ挨拶。白鳥白鳥は「これまでは3人と私、3プラス1でできている4人と思われているんじゃないかなと感じる日もあったんですね。でも今回のツアーで4人で意見を出し合って進めていって、やっとここで今4人の二丁魁としてスタートを切れた気がします」「私の理想とするアイドル像はほかの誰でもなく白鳥白鳥です。この期間で自分でもたくさん変わったなと思う部分があったんですけど、まだまだこれからも変化していく白鳥白鳥を見守っていただけたらと思います」と話し、きまるモッコリは数多くのイベントに出演した昨年を振り返りつつ、「私たちにとってライブやイベントが決まっていくことはうれしいことなんですけど、その反面おなカマにとっては不安になってしまうこともあるのかなと最近思うようになって。でも、大丈夫です。会えない日もみんなが好きでいてくれる気持ちはちゃんと届いてるし、これまでたくさんの愛をみんながくれて、その愛は私たちの中でずっと生き続けています。何より私たちはおなカマのみんなが大好きなので安心してください」とおなカマに語りかけた。

ミキティー本物(撮影:タマイシンゴ)

ぺいにゃむにゃむはツアー中にミキティー本物が1週間ほど休養したことに触れ、「最初、ミキティーは『休まない』と言ってたんだけど、私は『休んでくれ』と止めたんです。初めてミキティーに反抗して。ミキティーの体が大切だったから止めたのもあるんだけど、二丁目の魁カミングアウトをこれからもずっと続けていきたいから止めました」「自分に責任や自信が付いたから言えた言葉だと思う」と涙ながらに胸の内を吐露。続けて「私が二丁目の魁カミングアウトの柱になって、最強のゲイアイドルになります」と笑顔で宣言した。またミキティー本物は「私は前回のワンマンで『誰かが傷付くなら大きくなりたくない』と言ってたんだけど、私はもっと大きくなりたいと思ってしまいました」「もっと大きくなったら話す時間が短くなったり、みんなの悩みや些細な気持ちを気付いてあげれなくなることが増えちゃうと思います。それでも私たちはアイドルだから、みんなの心を支えられるような歌を歌います」「私が信じた先にはいつでもメンバーとおなカマがいます。それを考えたうえで私の信じた道をこの4人で進んでいきたいと思います」と決意を表明した。

そして4人はミキティー本物の「ちょっとだけさみしくなったりしたときは今から歌う歌を聴いてほしいです」という語りから、まだ振り付けのない新曲「アンハッピーバースデー」を初披露。メンバーカラー4色の照明に照らされながら、これまでおなカマと撮影した集合写真の数々を映し出すスクリーンをバックに熱唱し、「JAPAN GAY TOUR」の幕を閉じた。

※記事初出時、キャプションに誤りがありました。お詫びして訂正します。

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二丁目の魁カミングアウト「JAPAN GAY TOUR」
2019年1月25日 ステラボール セットリスト

01. 耳をすませば
02. BUG IS LIFE
03. リバ
04. ウサギと賽子さん
05. ホモサピエンス
06. 人を好きになれる 君は何度でも やり直せるんだ
07. ノスタルジー
08. 病める時も 健やかなる時も
09. どこで壊れたの?oh my friend
10. 青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ
11. そっ閉じ 青春
12. ネコの恩返し
13. シワの数だけ被GAY妄想
14. 三原色カタルシス
15. マイノリティーサイレン
<アンコール>
16. yesterday the once more
17. まるもうけ
18. The frog in the well knows nothing of the great ocean ~カエルのうた~
19. LOUE
<ダブルアンコール>
20. アンハッピーバースデー

二丁目の魁カミングアウト 8th Anniversary「桃栗3年ゲイ8年」in マイナビBLITZ

2019年5月1日(水・祝)東京都 マイナビBLITZ赤坂

二丁目の魁カミングアウト ワンマンライブ in 中野サンプラザ

2020年1月8日(水)東京都 中野サンプラザホール

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【ライブレポート】二丁目の魁カミングアウト怒涛のステージで初全国ツアー完遂、おなカマ1500人に決意表明(写真35枚) #LGBTQ https://t.co/azgNN8G5ZO

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