“再起動”を経て前へ、東京カランコロンとファンが作り上げた特別な1日

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東京カランコロンが12月9日に東京・WWW Xで全国ツアー「久々の全国ツアーですけど、再起ん動?」の最終公演を開催した。

東京カランコロン(撮影:にしゆきみ)

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これは彼らが10月に発売したTALTO移籍後初のアルバム「東京カランコロン01」を携えて行ったツアー。宮城、北海道、福岡、広島、香川、大阪、愛知、石川、栃木、新潟、そしてファイナルの東京と全11カ所を回った。

いちろー(Vo, G)(撮影:にしゆきみ)

この日いちろー(Vo, G)、せんせい(Vo, Key)、おいたん(G, Cho)、かみむー氏(Dr)、なぜか頭にうすしお味のポテトチップス1袋を貼り付けた佐藤全部(B)は大歓声に迎えられステージに登場。いちろーとせんせいのしっとりとしたコーラスワークから「恋のマシンガン」でライブをスタートさせた。「準備はいいかい! 始めるぞー!」といういちろーの言葉からポップなバンドサウンドが場内に響き渡り、オーディエンスは彼らに手拍子を贈る。さらに5人は最新アルバムより「321で」「ビビディバビディ」とアッパーチューンを披露し観客のテンションを引き上げた。

せんせい(Vo, Key)(撮影:にしゆきみ)

せんせいが「今日はツアーファイナル。めったにない特別な1日です。明日になったら普通の日曜日、その次は普通の月曜日。だけど、その普通の毎日ってすごく特別な毎日だと思うんです。これからもみんなに普通で特別な毎日がずっとずっとずーっと続きますように。愛を込めて」と語った「AWESOME FRIDAYS」で、5人は体を揺らしながら息ぴったりの演奏を披露。その後もバンドはおいたん、かみむー氏、佐藤がソロパートを繰り出した「つよがリズム」やインディーズ時代のナンバー「CAN'T STOP 運命線」、せんせいがメインボーカルを務める「アンサンブル」などさまざまなナンバーでファンを魅了した。

佐藤全部(B)(撮影:にしゆきみ)

「アンサンブル」を経てメンバーがセッションを繰り広げる中、突然佐藤がいちろーに手紙を渡す。いちろーは困惑しつつも手紙を読み上げると、そこには失恋して髪をばっさりと切ったばかりだというラジオネーム“タルトパイ大盛り”から“DJいちろー”に向けたリクエスト曲が記されていた。「じゃあせっかくなので、タルトパイ大盛りさんのリクエストにお答えして1曲聴いてもらえたら」といういちろーの言葉により、バンドはインディーズ時代の前向きな失恋ソング「ぽっかりsweet」を披露。続いていちろーがメインボーカルを担当する「かさぶた」では、彼のエモーショナルな歌声がオーディエンスを惹きつけた。

かみむー氏(Dr)(撮影:にしゆきみ)

「終わるのが寂しい。めちゃめちゃ楽しかった」とツアーを振り返ったいちろーは「普段の嫌なことも、ホントに好きなことを見つけると吹っ飛ばされたりする。今日の余韻で僕はまた生きていけます」とファンに向けてしみじみとコメント。さらに「皆さんもカランコロンが好きでここに来てくれてると思う。僕らの音楽やライブが皆さんの嫌なことを吹っ飛ばせたら最高だなと思いました。僕らも皆さんと出会えたことが、音楽を続けていくための理由にもなります。ありがとうございます!」と感謝した。終盤、5人は最新アルバムから「トーキョーダイブ」と「どういたしまして」、そして代表曲の一部である「泣き虫ファイター」「16のbeat」を連投してフロアの盛り上がりをピークに導く。最後の1曲を前にいちろーが「“再起動”っていうテーマで1年活動してきて。その言葉にはもっともっと前を目指して、もっともっと音楽がたくさんの人に伝わるようにっていう意味を込めました」と述べたのち、バンドはその思いが一番こもっているというニューアルバムのラストナンバー「走り出せロンリー」で本編を締めくくる。佐藤はうすしお味のポテトチップスを客席に配ったのち袖にはけた。

東京カランコロン(撮影:にしゆきみ)

アンコールではまず、せんせいと佐藤がショートコント「ラーメン屋」を披露しながらグッズ紹介を行う。“ラーメン屋のアルバイト”としてステージにいちろー、おいたん、かみむー氏が姿を見せると、5人はニューアルバムのボーナストラックである「中華そば」を演奏。レコーディング時と同じく、おいたんがドラム、いちろーがベース、かみむー氏がギター、せんせいがギターボーカル、佐藤がキーボードボーカルを務めて大いに観客を沸かせた。元のパートに戻った5人は「欲しがりすぎちゃうときもあるけど、目の前にある本当に大事なものを見つめられたら」という思いで制作したという新曲「ギブミー」、そして「指でキスしよう」を温かなアンサンブルで届けてステージを降りた。

なお東京カランコロンは4月から5月にかけて東名阪ツアー「ギブミー!ギブミー!ギブミー!」を開催する。ツアーにはバンドが以前から対バンを熱望しているゲストアーティストが登場。さらに各会場では新曲「ギブミー」を表題曲としたニューシングルがリリースされる。バンドのオフィシャルサイトでは、12月17日までチケットの先行予約を受け付ける。

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東京カランコロン「久々の全国ツアーですけど、再起ん動?」2017年12月9日 WWW X

01. 恋のマシンガン
02. 321で
03. ビビディバビディ
04. AWESOME FRIDAYS
05. つよがリズム
06. ハッピーエンディング
07. CAN'T STOP 運命線
08. アンサンブル
09. ぽっかりsweet
10. かさぶた
11. トーキョーダイブ
12. どういたしまして
13. 泣き虫ファイター
14. 16のbeat
15. 走り出せロンリー
<アンコール>
16. 中華そば
17. ギブミー
18. 指でキスしよう

東京カランコロン「ギブミー!ギブミー!ギブミー!」

2018年4月27日(金)大阪府 Shangri-La
2018年4月28日(土)愛知県 CLUB ROCK'N'ROLL
2018年4月29日(日)東京都 shibuya eggman
2018年5月25日(金)東京都 shibuya eggman
2018年5月26日(土)愛知県 CLUB UPSET
2018年5月27日(日)大阪府 LIVE SQUARE 2nd LINE
※全公演ゲストあり

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ホタテ ギターズ @hotate_guitars

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