黒木華・寛一郎・池松壮亮がモノクロ青春時代劇「せかいのおきく」で共演、監督は阪本順治

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黒木華が主演を務め、寛一郎池松壮亮が共演する映画「せかいのおきく」が4月28日に公開決定。監督・脚本は「冬薔薇(ふゆそうび)」の阪本順治が担当した。

「せかいのおきく」

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「せかいのおきく」

「せかいのおきく」

江戸末期が舞台の本作は、貧しい時代にたくましく生きる庶民の姿を通じて、人と人のぬくもりをモノクロ映像でつづった青春時代劇。武家育ちだが今は長屋で質素な生活を送っている主人公・おきくはある雨の日、紙屑拾いの中次と下肥買いの矢亮に出会う。わびしくつらい日々を懸命に生きる3人はやがて心を通わせていくが、おきくは悲惨な出来事に巻き込まれて喉を切られ、声を失う。

黒木がおきくを演じ、寛一郎が中次、池松が矢亮に扮する。黒木は「『せかいのおきく』、この題名に込められた阪本監督の想いが、より多くの方に伝わるよう、おきくを演じられていたらと思います」と心境を述べた。阪本、寛一郎、池松からのコメントは下記の通り。

なお本作は、美術監督・原田満生が発起人となった「YOIHI PROJECT」の劇場映画第1弾作品。これは日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携して、さまざまな“良い日”に生きる人々の物語を映画で伝えるプロジェクトだ。

阪本順治 コメント

気候変動による災害、戦争を終わらせられない指導者たち、真っ先に死んでゆくのは、なんら世界経済の恩恵を受けない階級層。消費されるのは、モノだけではなく、“ひと”だ。
本作は、江戸時代における食のサイクルを基軸として、没落した武家の娘と、糞尿の処理に携わる賤民たちを主人公に、低い視座から社会を眺めるだけではなく、“汚い”ところから世界をえがこうとする意欲作。しかも軽妙に、しかし美しく、だ。名付けて、糞ったれ青春時代劇!

黒木華 コメント

阪本順治監督の時代劇初挑戦となる「せかいのおきく」が、撮影開始から約2年の時を経て、長編映画として完成することができました。
深々と降る雪のシーンから撮影が始まりました。
美術がとても素晴らしかったことを、今でも強く印象に残っています。
「せかいのおきく」、この題名に込められた阪本監督の想いが、より多くの方に伝わるよう、おきくを演じられていたらと思います。
今の時代に繋がる尊さがある作品になっていると思いますので、沢山の方に見ていただけると嬉しいです。

寛一郎 コメント

青春。
それは、恋とせかいとうんち。
阪本順治最新作お楽しみに。

池松壮亮 コメント

敬愛する原田満生さんに誘われて、この魅力的な企画に二つ返事で参加しました。
阪本監督の見事な脚本と、路上の人々に寄り添い続ける態度とその手腕に感銘を受け、
凄腕のスタッフキャストに出会い、新しい時代劇を目指して撮影しました。
サスティナブルに生きることを心と細胞とで理解していた頃、うつろいの中で、自然と共に生き、空と人と情緒があったこと、祈りがあったこと。貧しくも瑞々しく生きる人々の映画です。今を生きる多くの人々に届くことを願っています。

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(c)2023 FANTASIA

読者の反応

Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld

Kuroki Haru stars in new monochrome period movie "Sekai no okiku" showing from 28 Apr 2023; co-stars include Kanichiro & Ikematsu Sousuke; the story is set during the late Edo era where commoners try to survive in times of poverty;
https://t.co/VJ1oDwC2e1 https://t.co/1DYygyD3vg

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