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東映による映画と演劇の融合プロジェクト「ムビ×ステ」で展開されている本作は、映画「死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-」の続編。生者の肉を求めて墓場からよみがえった“腐乱人”がはびこる江戸の町を舞台に、死神遣いの探偵・久坂幻士郎と死神・十蘭が記憶喪失の女性・ハナの過去を探っていくさまが描かれる。鈴木が映画版と舞台版の主人公である幻士郎、安井が十蘭を演じた。
「死神遣いの事件帖」映画版第2弾が生まれたことについて鈴木は「続編をやりたいという声は、我々だけじゃなくスタッフさんからも出ていました。ムビ×ステにとってシリーズ化というものは初めてで、ほかの作品でもシリーズ化を目指せるかもという状況を作れたのがうれしいです」と笑みをこぼし、安井は「前作『傀儡夜曲』のときは舞台挨拶ができなかったので、2作目にして直接お客さんにお会いできたのが本当にうれしいです。お客さんを目の前にして緊張しています」と喜びをにじませる。
侠客・庄司新之助役の崎山は「キャストのみんなに久々に会ってうれしかったですし、チームワークがすごく増して、いい雰囲気で撮影できました。今日もみんな一緒にバスで移動してきたんですが、バスツアーみたいで楽しかった」と述べ、死神・百目鬼役の陳内は「舞台版もやっていたのでスッとすぐ役に入れました」と話す。また義助役の松本寛也が「続編ができることの純粋な喜びがあった」「第3弾があることを願います。これからの鬼八一家も描かれるといいなと」と展望を述べると、観客からは拍手が巻き起こった。
今作から参加した妖術師・空真役の北村は「純粋に出演が決まってうれしかったですが、シリーズものの2作目に急に飛び込むプレッシャーはありましたね。でも役割を与えられたからには全力で取り組もうと臨みました。しっかり全うできたんじゃないかと思っています」と胸を張り、ハナ役の清宮は「私は映画への出演が初めてだったので、大きなものを任されたなと感じました。少し不安もあったんですが、撮影もアクションも稽古もすごく楽しかったです！ うれしかったです！」と明るい表情を見せる。柴崎が「男性メンバーが多いので、清宮さんがいるいないでみんなの動きが違いました（笑）」「今回の役は難しかったと思います。でもうまく表現してくれて、スクリーンの中で彼女は非常に輝いていると思います」とたたえると、清宮は「撮影中は直接監督に誉められたことがなかったので一安心です」と笑顔で胸をなで下ろした。
また死神・亞門を演じた小林は「どういう死神でいこうか悩みました」「僕は普段からわちゃわちゃ動いているので、そういった動物的な……浮遊感がある感じで演じさせていただきました」と役作りについてコメント。松本が「陳内、安井とはまったく違う死神の作り方ですごかったよ」と振ると、過去作や舞台を見て勉強したという小林は「（陳内演じる百目鬼が）『ほっほっほ』って笑ってて、どうしようって……！ 俺どうやったらいいんだろうって……！」と当時の混乱した心境を語り、会場の笑いを誘う。
アクションシーンも見ものだという本作。鈴木は「結構長めに戦わせてもらって、1日掛けたこともありました」と回想し、北村も「（鈴木との稽古時間が取れず）2回目、3回目くらいの合わせで撮影になったのでどきどきはしました。でも勝手知ったる仲だったので安心もあって」と続ける。松本から2人に「殺陣を覚えるのにどれくらい時間が掛かる？」と質問が飛ぶと、北村は「（お手本の）映像を先にもらって、1日練習するくらい？」、鈴木は「手だけ覚えておいて、立体感や攻める角度は現場でやってみて。意外と覚えていってないかも」と回答。振り覚えに時間が掛かるという松本は「うらやましい！」と羨望のまなざしを送っていた。
本作の見どころを鈴木は「基本的に幻士郎と十蘭のコンビで物語が進むんですが、今回はヒロインのハナが入ってくれてトリオのように動いています。そこが前作と違って見える部分じゃないでしょうか」と説明し、柴崎は「前作でも、幻士郎と十蘭のドタバタだけで楽しく観てもらえるように作っていました。これは映画版ならではですね。舞台版を観ていなくても楽しめる安心設計です」とアピールする。また安井は死神が武器になるCGエフェクトに感動したと述懐。崎山は「第1作もあり、舞台もありで、よりキャラクターに奥行きが出てきました。今作を楽しんでもらってから前作を観てもらったりと、シリーズ内でループして観てもらえるのではないかと思います」と楽しみ方を伝授した。
「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」は11月18日より全国でロードショー。
※柴崎貴行の崎は立つ崎が正式表記
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