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東野圭吾の小説をもとにした本作は、不可思議な事件を科学的検証と推理で解決していく天才物理学者・湯川学を主人公とした「ガリレオ」シリーズの劇場版第3弾。福山が湯川、柴咲が警視庁捜査一課の刑事・内海薫、北村が同じく刑事の草薙俊平を演じた。
福山は「僕、Twitter見てます。見る派です。反響が気になるんです。何カ月も前から有休を取って『1日中観ます！』という方もいたり、楽しんでくださっている声が届いています」とうれしそうに伝える。また司会から本作がヒット間違いなしのロケットスタートを切ったことが伝えられると「結果に結びつくのはうれしい！ さらにうれしいのは1人ひとりの感想に込められた血の通った言葉。やってよかったなと思えます」と笑みをこぼした。
柴咲は湯川と内海がタッグを組むのが14年ぶりであることに触れ「そんなに時が経っていたんですね……」としみじみ。「テレビドラマって続けていく中で、違うエッセンスが必要だったりする。だから後輩にバトンタッチしたり、そういう変化は必要だと思っていました。今回呼び戻してもらえて、新しいキャラクターたちの中で、この3人（湯川、内海、草薙）は安心して見てもらえるのかなと感じています」と述懐する。そして「テレビドラマが始まった頃は声のトーンを高くしてみたり、盛り上げなきゃと思っていたんです。でも、時が経って、大人な部分が見せられるようになりました。演じているほうとしては落ち着いたお芝居ができるので楽になりましたね」と変化を明かし、「（現場に入ると）福山さんが100%湯川先生だったんです。もう振り向き方が違う！ だからすぐに内海になれました」と思い返した。
湯川と草薙の友情が色濃く描かれている本作。北村は「やりがいがありましたね」と言い、「人のお芝居を見ているのがつらかった。商店街の人のセリフが突き刺さって。準備はクランクイン前にやって、現場では引きずらないんですが、今回は引きずりましたね。本当にめったにないことです」と振り返る。西谷は「この3人がそろうと余計な演出はいらない。演出しない演出というのかな。皆さんの演技を見たスタッフの高揚感を感じて、イケると自信を持てました」と現場の雰囲気を明かした。
イベント中盤には原作者・東野のメッセージが読み上げられる一幕も。「過去のガリレオ映画も素晴らしかったですが、今作が最高傑作だと思います」「ところで皆さん、ガリレオはこれでゴールインなのでしょうか？」と司会が代読すると、福山は「僕だけで決めていいんならゴリゴリ進めますけど」と茶目っ気たっぷりに語ってから、会場の拍手に対して「皆さんお気が早い！（笑）」と返し、笑いを誘う。
最後に福山は「15年という時間がいろんなことにつながっているんだなと感じています。いっとき離れて、それぞれが生きていて、そこで得たものを作品に持って帰って来れた。非常に豊かな実りが今日の1日、この作品につながっています」「求めてくださるのであれば、その愛情はさらなる最高傑作につながります。また観に来てください！」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「沈黙のパレード」は、全国で公開中。
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