南沙良と蒔田彩珠の仲の良さに監督笑顔、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」上映会

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志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のプレミア上映舞台挨拶が、本日6月26日に東京・新宿武蔵野館で行われ、キャストの南沙良蒔田彩珠萩原利久、監督の湯浅弘章が登壇した。

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」プレミア上映舞台挨拶にて、左から湯浅弘章、南沙良、蒔田彩珠、萩原利久。

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左から湯浅弘章、南沙良、蒔田彩珠、萩原利久。

押見修造の同名マンガを映画化した本作は、うまく言葉が話せず周囲となじめない高校1年生・志乃と、音楽好きだが音痴な同級生・加代の交流を描いた青春ドラマ。本作で長編商業監督デビューを果たす湯浅は「押見さんも『吃音の人だけに届く作品にはしたくない』とよく話されていますが、映画もそうしたくて。だから原作は志乃ちゃんメインだけど、映画では加代ちゃんや菊地もちゃんと描きたかった。問題のない10代は世の中に存在しないと思うので、誰にでも届く映画にしたいと思いました」と実写化にあたって意識したことを明かす。

南沙良

志乃を演じた南は、もともと原作ファンであっただけに「絶対に志乃役をやりたいと思ってオーディションを受けたので(合格したときは)うれしかったけど、原作の雰囲気を壊さないかなという不安も少しありました」と吐露。しかし完成した作品を観て「強く余韻に満たされたというか。心臓の奥のほうが温かくなりました」と満足したことを伝えた。

蒔田彩珠

加代役の蒔田はギターの演奏に苦労したようで「最初は指も痛いしコードも覚えられないし……でも監督やスタッフとみんなで加代のギターを選びに行ってから、もっとやろうとがんばれました」と猛練習した日々を述懐。2人の関係を揺さぶる同級生・菊地役の萩原は「空気が読めなかったり空回りするキャラなので、スタートからかなり飛ばしてました!」と自身の役作りに触れる。そして撮影現場を訪れた押見から「菊地が菊地だね」と言ってもらえたことをうれしそうに反芻し、「僕としても難しい役だったし、原作から膨らませた部分もあったので……。でも自分の菊地像が合ってたのかなと思ってうれしかったです」と笑った。

撮影中に“菊地扱い”されていたことを訴える萩原利久。

舞台挨拶では作品になぞらえ、「撮影が終わった今だからこそ言えること」を登壇者たちが答えるコーナーも。「現場で“菊地扱い”されてうざがられてたんです!」と訴えた萩原は、湯浅から「場の空気が和んで助かったよ」となだめられていた。一方、南と蒔田は撮影後にホテルで一緒に観たテレビ番組の話で大盛り上がりして会場を和ませる。

回答がシンクロして喜ぶ南沙良(左)と蒔田彩珠(右)。

湯浅は3人に対して「絶対仲良くならないと思ってた」と当初の印象を明かしたが、「でも(南と蒔田の)2人は夜ずっとしゃべってて撮影に寝不足で来たりしたことも(笑)」と2人の仲の良さをうかがわせた。撮影当時14歳だった2人より歳上の萩原も「あるとき彩珠ちゃんに『今日から“おはぎ”って呼ぶね!』って言われて。14歳怖い!って思った(笑)」と打ち明けつつ、フランクに接してくれたことを感謝。湯浅はそんな3人をにこやかに見つめながら「役と本人たちのシンクロがありましたね」と述べた。

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、7月14日より新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。

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(c)押見修造/太田出版 (c)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

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