深田晃司が手がけた「淵に立つ」主題歌MV解禁、HARUHIの死体がよみがえる

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浅野忠信が主演、深田晃司が監督を務める「淵に立つ」。HARUHIによる同作の主題歌「Lullaby」のMVがYouTubeにて公開された。

「Lullaby」MV

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「Lullaby」MVのメイキングカット。

「淵に立つ」のロケ地で撮影されたMVでは、HARUHIを模して作られた腐敗した人形が、少しずつよみがえっていく様子が同ポジションの長回しで捉えられている。精巧に型どられたHARUHIのマネキンの中にチョコレートを流し込み、高熱で溶かしていくことで死体の腐敗を表現しており、その過程を逆再生した映像が使用された。

「Lullaby」MVのメイキングカット。

本作で初めてMVを手がけた深田は「技術的には、『さようなら』という昨年作った映画の、ある重要なシーンでの、肉体が物質的に朽ちるまでをCGなしでワンカットで捉える手法を換用しました。『さようなら』のときと比べ写実的なリアルな死体というよりも、リアルと抽象の間ぐらいの、ちょっと不気味で美しい、絵画的な絵を作り出すことができたのではないかと思います」とコメントしている。

「淵に立つ」は、10月8日より東京・有楽町スバル座ほか全国でロードショー。なお「Lullaby」は本日10月5日にiTunes Storeほかにて配信開始となった。

深田晃司 コメント

MVのコンセプトは“Lullaby”の中で歌われる、眠りにつくこと、夢を見ることを、誰にも訪れる死の訪れになぞらえて、正しく流れる記憶の時間と死から生へと遡る不思議な肉体をひとつの画面に併置するアイディアを思いつきました。ミュージックビデオでありながら、これだけ好き勝ってな企画を面白がってくれたHARUHIさんに感謝します。
撮影時のエピソードとしては、小さい芝居というのは、実は大きい芝居よりも難しかったりするのですが、HARUHIさんは素晴らしい集中力でとても豊かな小さな笑顔を見せてくれました。
技術的には、「さようなら」という昨年作った映画の、ある重要なシーンでの、肉体が物質的に朽ちるまでをCGなしでワンカットで捉える手法を換用しました。「さようなら」のときと比べ写実的なリアルな死体というよりも、リアルと抽象の間ぐらいの、ちょっと不気味で美しい、絵画的な絵を作り出すことができたのではないかと思います。
ちなみに、撮影場所は「淵に立つ」のメインロケ地を拝借しました。
出来上がったMVを見て、HARUHIさんの持つ若さと美しさをそのまま切り取ることのできたラストの瞬間がとても気に入っています。

HARUHI コメント

深田監督との今回のコラボレーションは、MVのコンセプト、生きること・死ぬことへの考え方が素晴らしいと思いました。
人が生まれてから死ぬまでのタイムラインをこの2分間で描かれていると思います。
生き方、人間関係、誰かのためにどんなことをしてあげられるのか。自分に対して問いかけるような想いをこの楽曲で表現しました。
映画と音楽、そしてMVの3つが連動したアート作品になったことを嬉しく思います。

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