日活ロマンポルノ映画祭が韓国で開催中、新作プロジェクトにも熱視線

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日活ロマンポルノを中心に上映する映画祭「ロポクラシック・フィルム・フェスティバル」が、5月19日より韓国で開催されている。このたび現地よりレポートが到着した。

「ロポクラシック・フィルム・フェスティバル」ポスタービジュアル

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「ロポクラシック・フィルム・フェスティバル」の様子。

このイベントは、5月19日から6月22日までの約1カ月間に、日活ロマンポルノ作品17本と日活作品「神々の深き欲望」「にっぽん昆虫記」をあわせた計19本をソウル、チョンジュ、プサン、テグ、クァンジュで上映するもの。性表現への規制が厳しい韓国では“ポルノ”という言葉が使用できないため、頭文字を取って「ロポ」と銘打たれている。

「ロポクラシック・フィルム・フェスティバル」ポスターが貼られた映画館。

ロマンポルノ作品の中から選ばれたのは、田中登監督作「(秘)色情めす市場」や相米慎二監督作「ラブホテル」、神代辰巳がメガホンを取った「赫い髪の女」など。「ラブホテル」を鑑賞した韓国の大学生は「ロマンポルノという名前は知っているが、詳しくは知らなかった。(相米が監督した)『セーラー服と機関銃』のファンなので本作を観に来たが、ラブストーリーを寂しく静かな雰囲気で展開し、とても美しく仕上げているので非常に感情を揺さぶられた。日本人の監督が持つ“感情を映画に閉じ込める”手法と感性は、韓国人の監督にないものだと思う」と絶賛する。

「ロマンポルノリブートプロジェクト」で新作制作に挑む監督陣。左から塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲。

映画祭の主催者は「非常に難しい挑戦だが、これからも継続的に日活ロマンポルノを韓国へ紹介していきたい。この数年で日活ロマンポルノを韓国のサブカルチャーとして定着させてみせます!」とコメント。また、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲が監督を務め、東京・新宿武蔵野館で今冬に順次公開されるロマンポルノの新作には、すでに韓国の映画会社6社から配給オファーが来ているという。

ロポクラシック・フィルム・フェスティバル

開催中~2016年6月22日(水)韓国 ソウル、チョンジュ、プサン、テグ、クァンジュ
<上映作品>
「(秘)色情めす市場」
「赫い髪の女」
四畳半襖の裏張り
ラブレター
一条さゆり 濡れた欲情
「ラブホテル」
実録・阿部定
暴行切り裂きジャック
(秘)女郎責め地獄
「色情海女 ふんどし祭り」
「女新入社員 5時から9時まで」
看護女子寮 いじわるな指
「美姉妹 犯す」
ピンクカット 太く愛して深く愛して
「セックスドキュメント ぶち込みたい!」
「バックが大好き!」
「女猫」
「神々の深き欲望」
「にっぽん昆虫記」

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