ヴェネツィア映画祭閉幕、ベネズエラ出身監督の初長編作品が金獅子賞に

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イタリアで現地時間9月2日から開催されていた第72回ヴェネツィア国際映画祭が、12日に閉幕。コンペティション部門最高賞にあたる金獅子賞は、ベネズエラ出身のロレンソ・ビガス監督作「Desde Alla(原題)」が受賞した。

第72回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝いたベネズエラ出身の監督、ロレンソ・ビガス。(写真提供:IPA / WENN.com / ゼータ イメージ)

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ベネズエラの首都カラカスを舞台にした「Desde Alla」は、中年男性がギャング団のリーダーである青年に出会ったことで人生を変えていく物語。ビガスは初めて長編監督に挑んだ本作で金獅子賞を獲得するという快挙を成し遂げた。また、ベネズエラ製作の作品が同賞に輝くのも今回が初めてのこととなる。

「The Danish Girl(原題)」 (c)Universal Pictures

銀獅子賞にはアルゼンチン出身のパブロ・トラペオ監督作「EL CLAN(原題)」、審査員大賞にはチャーリー・カウフマンとデューク・ジョンソンが共同監督を務めたストップモーションアニメ「ANOMALISA(原題)」、女優賞にはイタリア出身のヴァレリア・ゴリノ、男優賞には「ボヴァリー夫人とパン屋」「危険なプロット」などで知られるファブリス・ルキーニが輝いた。また、エディ・レッドメインが歴史上初めて性転換手術を受けた人物に扮した「The Danish Girl(原題)」や、クリステン・スチュワートとニコラス・ホルトが日本ロケを行ったSF作品「Equals(原題)」もノミネートされていたが、受賞には届かず。

そのほか最優秀新人俳優賞にあたるマルチェロ・ マストロヤンニ賞は、日系人監督キャリー・ジョージ・フクナガが手がけた「Beasts of No Nation(原題)」出演のアブラハム・アターに授与された。コンペティション外では、イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ最新監督作「Sangue del mio sangue(原題)」に国際批評家連盟賞が贈られている。

「エベレスト3D」 (c)Universal Pictures

第72回ヴェネツィア国際映画祭はジェイク・ギレンホールの出演作「エベレスト3D」の上映でスタートし、中国映画「Mr.Six(英題)」で幕を下ろした。なお「エベレスト3D」は11月6日より、「The Danish Girl(原題)」は2016年に日本で公開される。

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Hiko @BangJunhong_H

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ぐくしゃんがRTしてた映画。

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