如月小春「DOLL」が“令和を生きる少女たち”の物語に、演出・脚色は山本透

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ファンファーレ×FULLFLASH 番外公演 舞台「DOLL」が、12月13日から24日まで東京・アトリエファンファーレ高円寺で上演される。

ファンファーレ×FULLFLASH 番外公演 舞台「DOLL」出演者

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ファンファーレ×FULLFLASH 番外公演 舞台「DOLL」チラシ表

1983年に如月小春が発表した「DOLL」は、実際に起きた女子中学生の集団入水による自殺事件をもとにした作品。今回は演出・脚色を山本透が手がけ、登場人物の設定を“令和を生きる少女たち”に変え、トー横キッズをはじめとした現代の要素を盛り込んだ内容が展開する。

公演に際し山本は「美しく、けなげで、可憐。生々しい言葉がちりばめられた、力強い本作に触れ 如月さんは『書きたかったのは死についてではない』『自分に対して死とは、コミュニケーションとは、未来とは何か、問いかけることになれば』と仰っていました。その言葉を大切に、神髄としてとらえ、今を生きる、『生きづらさを感じている子供たちへ』そして、その子供たちと向き合う親、先生、友達たち、全ての人々へ『未来を変えるためのエネルギー』を全身全霊で放ちます。皆さんが、浴びた力が、次の時代へと広がり、繋がっていくことを信じています」とコメントしている。

なお公演は一部シングルキャストを除き、女子高校生役を二十代のキャストが演じるAチームと、十代のキャストが演じるBチームの2チーム制。このたび11パターンのビジュアルもお披露目された。

山本透コメント

1983年、今からちょうど40年前に上演された戯曲「DOLL」。

幾度となく学生演劇や劇団が再演し、その度に磨かれ、輝き続けてきた、如月小春さんの珠玉の名作。この物語に手を加えることは、相当の勇気と覚悟が必要でした。しかし、感染症が引き起こしたコミュニケーションの断絶、長引く戦争、増税、テロリズム、自然災害、虐待、不登校、自殺率の上昇。過去最悪の数値が次々と更新されていくこの時代。子供たちを取り巻く環境に対して、1人の大人として、親として、表現者として、本作への挑戦は、背を向けてはならない創作。使命とすら感じました。

美しく、けなげで、可憐。生々しい言葉がちりばめられた、力強い本作に触れ 如月さんは「書きたかったのは死についてではない」「自分に対して死とは、コミュニケーションとは、未来とは何か、問いかけることになれば」と仰っていました。

その言葉を大切に、神髄としてとらえ、今を生きる、「生きづらさを感じている子供たちへ」そして、その子供たちと向き合う親、先生、友達たち、全ての人々へ「未来を変えるためのエネルギー」を全身全霊で放ちます。皆さんが、浴びた力が、次の時代へと広がり、繋がっていくことを信じています。

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ファンファーレ×FULLFLASH 番外公演 舞台「DOLL」

2023年12月13日(水)~24日(日)
東京都 アトリエファンファーレ高円寺

脚本:如月小春
演出・脚色:山本透

出演

A:希咲美奈、岡村咲良、天池叶憂、川原琴響、のの / 大嶋芳宗、舞木ひと美、榊原雄、長万部純、菅野郁弥、植田慎一郎
B:渡邊美華、関谷瑠紀、星乃まりな、吉田あかり、原島凛々 / 福地教光、木村真梨子、佐藤英征、山田ジャンゴ、姫子松柾、植田慎一郎、木村真梨子

※2023年12月4日追記:本公演は延期になりました。

(c)2023 FULLFLASH

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アトリエファンファーレ @AtelierFanfare

ファンファーレ×FULLFLASH番外公演 舞台『DOLL』
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