1年ぶりに舟を持ち上げる、地点「忘れる日本人」3都市ツアーがスタート

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地点「忘れる日本人」が、6月21日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオで開幕した。

地点「忘れる日本人」より。

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地点「忘れる日本人」より。

「忘れる日本人」は、6日から16日にかけて同劇場で上演された「山山」でも地点とタッグを組んだ松原俊太郎の戯曲。KAAT神奈川芸術劇場と地点による共同制作の第7弾として、昨年2017年4月に初演され話題を呼んだ本作が、今回神奈川、愛知、京都の3都市で上演される。

地点「忘れる日本人」より。

再演にあたり、松原は「1年ぶりに台詞を聞いて、自分で書いたはずなのにそうではないような感覚を受けました」と感触を明かすと共に、「さまざまな感情が去来する名作です。地点をまだ観たことのない方にもおすすめします」と手応えを語る。また演出を手がける地点の三浦基は「一年ぶりに舟を持ち上げました」と本作の演出に触れ、「舟を持ち上げるということ以外にも地点にしては珍しい演出がたくさんあるので、期待してもらいたい、楽しんでもらいたいです」と観客にメッセージを送った。

神奈川公演は本日6月24日まで。その後、7月13日から15日まで愛知・愛知県芸術劇場 小ホール、18日から21日まで京都・ロームシアター京都 ノースホールで上演される。

松原俊太郎コメント

1年ぶりに台詞を聞いて、自分で書いたはずなのにそうではないような感覚を受けました。何を言われようが書きたいものを書く、新人にだけ許された粗と新鮮さのごたまぜが切実に笑えました。昨年もご覧になられた方は聞こえてくる台詞だけでなく、見え方もかなり違ってくるはずです。
「忘れる日本人」は背景にある「日本人」が肝で、観客ひとりひとりの「日本人」へのイメージが触発されて、台詞が聞こえてきます。客席に共感と反感が混ざりあっているなかで、ある作戦が実行されて、これまでの地点にはない、とても奇妙な状況が生まれる。さまざまな感情が去来する名作です。地点をまだ観たことのない方にもおすすめします。

三浦基コメント

一年ぶりに舟を持ち上げました。この作品は観客と一緒に舟を持ち上げるという演出としては荒技を使っているので、とても緊張します。結果初日はとても盛り上がったので、ホッとしました。舟を持ち上げるということ以外にも地点にしては珍しい演出がたくさんあるので、期待してもらいたい、楽しんでもらいたいです。

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地点「忘れる日本人」

2018年6月21日(木)~24日(日)
神奈川 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ

2018年7月13日(金)~15日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 小ホール

2018年7月18日(水)~21日(土)
京都府 ロームシアター京都 ノースホール

作:松原俊太郎
演出:三浦基
出演:安部聡子石田大小河原康二窪田史恵小林洋平田中祐気、麻上しおり

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matsu @matsu_hiroxxx

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