第61回岸田國士戯曲賞授賞式が本日4月17日に東京・日本出版クラブ会館にて行われ、ヨーロッパ企画の
上田は、正賞の時計と副賞の20万円を授与された。贈呈式ののち、選考委員を代表して、
続けて上田が「本当にまさかもらえると思っていなくて、最終選考にノミネートされるとも思ってなかったので、うれしさもひとしおでした」と受賞の喜びを語る。また「受賞の連絡をいただいたときはロケで、山の上の、暗闇の中にいて、ロケ中だったのでさらに暗いところへ移動して、1人で喜びをかみしめました」と語り会場を笑いで包む。また、「1998年にヨーロッパ企画を立ち上げ、一貫してコメディを上演しています。『来てけつかるべき新世界』は、大阪人情喜劇みたいなことをやろうということになり、初めて関西弁でやった作品でした。着想のきっかけは、書店でドローンの本を見つけたから。大阪のおっさんがドローンと戦ってる画が浮かんで『これだ!』と思いました」と振り返る。さらに劇団員やスタッフなど、自作がさまざまな人たちとの共同制作から生まれていることを語り、「この作品は特に、キャストとスタッフの和音が邪魔し合わない形でレイアウトできた作品だなと思っています。その和音を褒めていただき、このままこの道で進んで行っていいと言われたようで、喜びもひとしおです」と笑顔を見せる。また「これからもコメディを開拓していきたい」と意欲をのぞかせ「モアイコメディ、宝石コメディ、ビックリマンコメディ、テトラポットコメディ、ファイルコメディなどを構想中で、これらを1つずつ丁寧に実現していけたら」と野望を語った。
その後、乾杯の挨拶に立った選考委員の
また会の後半ではハイバイの
会の最後には、「来てけつかるべき新世界」の登場人物たちが舞台に登場し、この日のためのオリジナルストーリーを披露。自動操縦車の“受け入れ派”と“反対派”が、おもちゃのサーキットを舞台に、大阪の道路事情を語りながら「ああでもないこうでもない」とやり合う、ヨーロッパ企画らしい賑やかな1シーンを繰り広げ、会場を大きな笑いで包み込んだ。
第61回 岸田國士戯曲賞 最終候補作品
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