「胸を張って優勝できた」かまいたちABCお笑いGP優勝会見

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昨日1月29日に行われた「第33回 ABC お笑いグランプリ」にて、かまいたちがグランプリを獲得。放送後に会見が行われた。

「第33回 ABC お笑いグランプリ」で優勝したかまいたち。(c)ABC

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エントリー総数449組の中から決勝に駒を進めたのは、さらば青春の光、かまいたち、ソーセージ、学天即、三日月マンハッタンジャルジャルジグザグジギー藤崎マーケットパップコーン、プラスマイナスの10組。キャイ~ン天野、板尾創路、大平サブロー、ハイヒール・リンゴ、渡辺正行の5名による審査のもと、それぞれ4分間のネタを披露した。

レースは2 ~ 4点の僅差でめまぐるしくトップが入れ替わるという、白熱のデッドヒートを展開。その結果、山内の二重人格キャラが冴えるコント「ホームルーム」で沸かせたかまいたちが458点を獲得し、さらば青春の光の猛追を4点差で振り切り、“若手芸人統一王座決定戦”を制した。2人には、従来の100万円から大幅にアップした優勝賞金300万円が贈呈。優勝決定の瞬間、2人は感情を爆発させ、目には涙も。優勝コメントを求められると、濱家は何も言えないほど感激していた。

受賞直後の会見では、濱家が「オンエアでは1つも面白いことを言えずにただ泣いてしまったんですけど、伸び悩んでましたので本当に嬉しかったです」とコメント。山内は「ここ4、5年、記者の皆さんが思っている以上に伸び悩んでましたんで、これをキッカケにさせていただいて、ここからもう1回頑張らせていただきたいなと思ってます」と受賞の喜びを語った。

また、大幅にリニューアルされた今大会への挑戦については、「参加する組数も増えましたし、優勝するのはすごい難しいやろなと思ってたんですけど。僕らも出られるとなってから、もう優勝するしかないとそれだけ思ってやってきました。組数が増えたことによって優勝した凄みは増えたなと思ってます」(濱家)、「全国に門戸を開かれたということで、東京のメチャ面白い芸人さんもたくさん参加されて、凄いハイレベルな戦いになったと思います」(山内)と、その戦いの厳しさを実感していた様子だった。

同大会ではリニューアル前の2007年に最優秀新人賞を獲っていたとあって濱家は「前回は結成2年目かなんかやったんで、わからんうちにパッパッと優勝できた感じがあったんですけど。そこから同期がメジャーになったり、僕らの劇場の中のコンビが売れたりとか……。僕らだけ特に何もなく、恩返しもできないまま過ごしてしまったんで。ほんとにこの1回にかけて、絶対に優勝しようという気持ちでやったんで、前回よりは凄い感慨深いもんはあります」と回想。山内は「前の優勝は早かったというか、その難しさとか知る前に、偶然優勝させてもらった感がありました。その時は、中国人キャラのネタで。でも、あのときは本当にあのネタしか持ってなくて、他に何もない状態でした。あれから何にも賞レースで結果が出せなくて……。難しさを知ってここで優勝できたので凄い嬉しいです。そこからネタもたくさん作って、今は『他に見せて』と言われても大丈夫なので、胸を張って優勝できたなと思ってます。」(山内)と、この大会での優勝に格別の思いを抱いていることを明かした。

ネタは1回戦から手直しを加えつつ、優勝時のネタ「ホームルーム」でずっと挑んできた2人。濱家が「準決勝はちょっとテンポが速かったかなとかあったんですけど、今日に関して言えば、一言目で痰が絡んでドキッとしたのはあったんですが、自分たちのいい間でできました。もう1つ候補のネタがあって、僕はそっちかなぁと思ってたんですけど、うちのリーダー(山内)が絶対こっちと。僕はずっと引っ張ってもらってるので、このネタになりました」と明かすと、山内は「準決勝前にもう1本のネタとかなり悩んで。(濱家も)納得してやってくれたんですけど、昨日の23時ぐらいに相方から電話がかかってきて『もう1個のネタのほうが……』みたいなことを言われたんで、『まだ言うてんの』と。このネタの良さをイチから相方に伝えて電話を切りました」と語り周囲を笑わせた。

賞金300万円の使い道については、濱家が「前回は50万円の中から30万円を母親にあげたんですけど、今回は100万円をあげて、残りの50万円は先輩に借金を返したあと、残りの金で後輩とパッと飲み食いしたいと思います。ただ、僕28歳なんですけども最近痛風になりましたので、僕は飲み食いというより、お茶だけ飲みます。あとは後輩に、お寿司なり焼肉なりを食べてもらいたいと思います」と謙虚な使い方を発表。山内は「前回、濱家くんより1万円多く母親にあげたんですけど、今回100万円と言ってるので、それはちょっと厳しいなと(笑)。今レギュラーで出演させていただいてる『わっしょい!5up』の演出の方に、『優勝したら、僕100万円を競馬とかで転がす企画やりますよ』と言ってたんですけど、いざ獲ると、果たしてそれでいいのか? という思いが強くなっておりまして。あと、5upよしもとで毎月やってる単独ライブでお客さんにも約束したので、2月公演ですごい豪華なコントをして使わせていただきたいと思います」と豪勢に語った。

最後に、今後の仕事に関する希望をたずねられると、山内がすかさず「2時間以上のロケ禁止!」と宣言。それに対し相方の濱家は「贅沢なこと言うな!」と一喝し、「何時間でもしますので、よろしくお願いします。ペットボトルのお茶だけ用意していただいたら、どんな仕事でもやります」と平謝りした。

そんな彼らの新たな目標は、「痛風を治して(笑)。コントで優勝させていただいたので、コントの全国大会で優勝したいですね」(濱家)、「別の大会でもいい結果を出して、ABCのチャンピオンは凄いなと言われるように、頑張りたいと思ってます」(山内)と意気込みを語った。

かまいたちは大阪の劇場・5upよしもとにレギュラー出演中。本日1月30日(月)は19時からのABC収録ライブ「わっしょい!5up」、明日31日(火)には18時からのネタライブ「ゼロイチライブ」に出演する。東京の劇場では、3月18日(日)19時に新宿・ルミネtheよしもとにて行われる「5upよしもとゼロメンバー東京LIVE / ~0 crew~」に出演。こちらのライブチケットは2月1日から発売される。かまいたちのネタを生で観たい人はぜひ足を運んでみよう。

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