アンガ田中がふかわりょうに21年越しの感謝を伝える、出逢いはスローモーション

ふかわりょうのエッセイ集「ひとりで生きると決めたんだ」（新潮社）の発売記念トークショーが本日11月18日に都内で開催され、ふかわとゲストのアンガールズ田中が参加した。

昨日11月17日に発売された「ひとりで生きると決めたんだ」。既報の通り、ふかわが「誰もが素通りする場所で足を止め、ゆっくり眺める」ことで気付いたさまざまなトピックが収められている。

書籍の購入者が参加できるトークショーでは、田中が冒頭から「ふかわさんは事務所の先輩で一番お世話になった方！」「ふかわさんがいなかったら、今の俺らはないっすよ。それを知ってもらいたい！」「21年くらい前、ふかわさんが内村（光良）さん、さまぁ～ずさん、ほかのスタッフさんたちに『アンガールズっていうのがいて、ワタナベの宝だ』って言ってくれた。こんな汚くてガリガリの2人を」と熱弁。ふかわは「芸能界の入り口まで案内しただけ。そこから先はお二人の力ですよ」と謙遜しつつ、「初めて見たのがライブ会場だったから宝に見えた。野山だったらただの棒2本にしか見えなかった（笑）」「田中だったか山根だったかは定かじゃないんだけど、先に1本だけ見つけて、ネタを見る前に外見だけで衝撃を受けた。そしたら、もう1本いることがわかって（笑）。この2人は全力で守らなきゃと思ったの。あの瞬間はスローモーションになって、周りが何も見えなかった」と振り返り、田中を「そんな劇的だったんだ」と笑わせた。

「ひとりで生きると決めたんだ」という書籍のタイトルについて、田中は「前、ふかわさんと番組で共演したときに『ふかわさんって結婚しないんですか？ したほうがいいですよ』って言ったんですけど、反応が芳しくなかったんです。その1年半後に今回の本。震え上がりましたよ（笑）。ヤバいことを言っちゃったんじゃないかって。あの一言に対する反動でこの本が生まれちゃったんじゃないか」とコメント。ふかわは「実はパートナーの有無は本筋ではないんです。パートナーや子供ができたときに、それが眩しすぎて、今気にかけている小さな事物が見えなくなってしまうんじゃないかと思って、それが怖い」と赤裸々に心情を吐露する。その上で観客に「50代を1人で歩むふわかりょう、家族と歩むふかわりょう、どちらの私が見たいか拍手で教えてください」と問いかけると、「1人で歩むふわかりょう」が6割で若干多めという結果に。ふかわは吹っ切れたように「このタイトルでいきます！ やっぱり僕はこっちなんですね！ すごくリアルな結果」と述べていた。

一方、「（現在の交際相手と）どこかのタイミングで結婚したい」という田中は「彼女ができたときにそれを公表するか隠すか迷ったんですけど、ケンドーコバヤシさんに『そこの嘘は一番ダサいからやめろ』と説得されて言う決心がついた。実際に言ってみると、以前と変わらずキモい系の仕事は全然くる。異常に気にしてた自分が恥ずかしくなりました」「バカリズムさんも結婚するか迷ってたけど、実際に結婚したら『何をあんなに迷ってたんだ』と思ったらしくて、『田中も早く結婚しな』とズバッと言ってくれた」と芸人仲間とのやり取りを明かす。ふかわも「あなたの実力からすると、彼女とか結婚で仕事が減るような、そういう次元ではない。みんなが祝福してくれると思う。いいと思うよ。家庭を持った田中卓志を見てみたい」と背中を押した。

以前、ラジオ番組でアンガールズ山根に「ふかわさんが世間に評価されていないのが納得いかない」と言われ続け、「心にチクリとしたものを感じた」というふかわ。トークショーの最後は田中に「どうすれば世間に評価されるかな？ アドバイスを欲しい」と尋ねるが、田中は「評価されてますから！ 俺も本当に評価してます。全員死んでも俺だけは評価し続けますから」「山根のことはぶん殴っておきます！ 『あの人は評価されるからな！』って」と力強く語り、ふかわを「頼もしい！」「田中に見守られていればそれで満足です」と感激させていた。