これは2007年3月にスタートしたテレビ東京と電通の企業プロジェクト「手をつなごう Friend-Ship Project」の第15弾として企画されたもの。嫌いな人との間に生じるストレスを克服しようというコンセプトのもと、「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京)のスタッフが“人生応援番組”を手がける。
題材は会社での人間関係。劇団ひとりは“平成時代ならではの嫌な奴”を集めて展示する「ウザすぎ人間博物館」の館長を務め、どうすれば嫌な奴を好きになれるのか12話にわたる2分半のドラマで解説する。最終日3月21日には30分のロングストーリーがオンエアに。ウザすぎ人間博物館がなぜ作られたのか解き明かされる。
先日テレビ東京のスタジオで行われた収録の合間、取材会が開かれた。演出を担当するテレビ東京の高橋弘樹氏は「嫌いな人と仲良くする努力を怠ったばっかりに事件が起こることが続いている中で、最近のテレビ番組も『嫌いな人を叩く』という風潮だったので逆を行ってみようかなと思いました。ひとりさんにお願いしたのは、台本を書きながら、本当にそんなことを普段から考えていそうなイメージだったから。実際に、打ち合わせをしたらひとりさんの口から嫌いな人がとめどなく出てきました(笑)」と企画意図とキャステングについて説明。ひとりは「セリフには普段使わないような言葉がいっぱいあって、ドラマ以上に秒数にもこだわる。かなり過酷です。これが1日中続くって聞いてるので、もううんざりしてます!(笑)」と苦労をアピールしつつ、「深夜で展開される2分半のドラマが最終的に30分の物語になるっていう、その仕掛けがワクワクする」と期待させた。
そうしたドラマの構成だけでなく、豪華なセットの細部までこだわりが。壁に刻まれている文字もストーリーの鍵になっているとのことなので注目してみよう。ひとりも「ビーナスフォートみたい。ゴールデンの番組でもここまでがっつりセットを組むことってないんじゃないですか? 天井があるセットは珍しい」と驚きの様子。これを受けてプロデューサーは「(セット代は)ゴールデンの2.5倍くらいかかってます(笑)」と告白している。
ドラマの内容にちなみ「嫌いな人」について記者から質問された場面では、「ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさん」と即答したひとり。「頼んでもないのにスニーカーとかを安く売る“ジモン・ザ・バーゲン”っていうのやっていて、それが苦手。いまだに克服できていないです。どうしたらああいう人を好きになれるのか、この番組で扱ってほしい」と訴えてみせる。また自身は嫌いな人と仲良くなろうとは微塵も思わないといい、「嫌な人の嫌な部分を逆に引き出して『こんな嫌なこと言われたんだよ』ってラジオのオープニングでしゃべりたい(笑)」と独自の処世術を紹介。嫌な部分を引き出すコツを聞かれ、ニヤリとしながら「夢とかを言わせる。熱いことを語らせるとのちのち笑えます」と話して笑いを誘った。
テレビ東京「Friend-Ship Project 短期集中講座~嫌いな人を好きになる方法~」
1話~12話
2018年2月28日(水)~3月20日(火)の期間のうち月、火、水、木曜の25:30~25:35
13話
2018年3月21日(水・祝)9:11~9:41
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虎荒狗狼 @koalaclaw
アレ、このミニ番組……意外と真面目に馬鹿やっててイイ感じだった……?
「かなり過酷」劇団ひとり主演2分半の連続ドラマ、「家、ついて」スタッフ手がける
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