No.フォー!!の奇跡、ザ・漫才一門が一夜限りの4人漫才

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昨日10月14日、東京・ヨシモト∞ホールにて、ライブ「レイザーラモンはザ・漫才 うけ太・わろ太に改名や!~これで漫才に本気だとわかってもらえるでしょうか~」が開催された。

「レイザーラモンはザ・漫才 うけ太・わろ太に改名や!~これで漫才に本気だとわかってもらえるでしょうか~」の様子。

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「THE MANZAI」をきっかけに、ザ・漫才 うけ太・わろ太に改名することを宣言したレイザーラモンが、弟弟子の漫才 する彦やる蔵ことオジンオズボーンと初めてザ・漫才一門として一堂に会したこのライブ。オープニングVTRでは、レイザーラモンがリスペクトしているオール阪神・巨人の宣材写真が、まったく同じ構図で撮影されたレイザーラモンの宣材写真にモーフィングすると、観客は笑いと拍手でその門出をお祝いした。

「ザ・漫才 うけ太・わろ太でーす!」と登場したうけ太ことHGとわろ太ことRGは、「しっくりくるわー」と改名に大満足の表情。漫才では、わろ太が横山やすし・西川きよしに憧れ選挙に出たいと、ドクター中松の選挙活動を手本にしたり、クセの強い旅行ガイドになりきりうけ太を翻弄したりと、ベタなやりとりを展開した。続くするやるも、やる蔵こと篠宮は掴みのスベりっぷりに「やる蔵改めすべりんぞうと申します」と本領発揮。まったく反省することなく、ダジャレで話の腰をどんどん折っていくと、する彦こと高松が反撃に。切れ味鋭いする彦の所作やツッコミに会場は大いに沸いた。

改めて4人が一緒に登場すると、うけわろからするやるに「一門として今後いろいろやっていこう。ほかの認定漫才師も一門に入れていこうと思ってる」と気合。する彦は「一門ですか……」と、狐につままれたような顔をしていたが、やる蔵は「屋号付いてない人多すぎますね」と同意し、さっそく4人で認定漫才師にザ・漫才一門亭の名前を付けていった。

挙がったのは、ウエストランド「ザ・漫才 しゃべる・しゃべらん」、エルシャラカーニ「ザ・漫才 薄着・厚着」、キングコング「ザ・漫才 絵本・ゴルフ」、チーモンチョーチュウ「ザ・漫才 声高い・ダンス」、なすなかにし「ザ・漫才 イトコ・いとこ」、NON STYLE「ザ・漫才 骨折る・折らん」など。1個1個の名前が出るたび客席は爆笑で、ジャルジャルに旅行漫才師「ザ・漫才 ジャル・じゃらん」と命名した際には大きな拍手が沸き起こった。

そのほか、やる蔵の「外国人の名前をめちゃめちゃネイティブに発音する」ネタなど、すっかりするやるの2人が気に入ったうけわろは、「すべりんぞうみたいなのやりたい!」と4人漫才を提案。「ちょっと待ってくださいよ!! 3人ボケ!?」とひっくり返りそうなする彦をなんとかおだてて、即興で漫才を始めてしまった。「どーも、ひじまげおです」「ひじつるおです」「ひじひじおです」と、する彦には地獄のようなボケの連続でスタートすると、はしゃぎまくりの3人はボケを連発。ところが、やる蔵、わろ太ほどダジャレに慣れてないうけ太が徐々に遅れ、漫才の流れが滞り気味に。不穏な空気が流れる中、わろ太が言い出したタコのダジャレ「アタッコNo.1」が、意味もなく「アタッコNo.2」と続き、やる蔵が「アタッコNo.3」と拾ったところで、うけ太が起死回生の「アタッコNo.フォー!!」と往年のポーズとともに雄叫び。会場中が溢れんばかりの大歓声に包まれ、わろ太、やる蔵も思わずガッツポーズをしていた。

ところがただ1人、する彦だけは、「もういいですわ、なんなんですかこれ」と冷めた表情。「いい加減にしてくださいよ」と強めにわろ太をツッコむと、「いたたたた!」とわろ太は頭を抱え、「お前誰?」と記憶喪失になってしまった。「しょうち、しょうち、松竹の若手のホープ、トライアングルー!」「しょうち、しょうち、松竹の若手のホープ、せんたくばさみー!」など、なかなかする彦やる蔵の名前が思い出せないわろ太。それどころか流れをすべて忘れてしまったかのようなハプニングがありつつも、最後は「『ゲンセキ』や『10カラット』で苦しい思いもしたけど漫才頑張って『THE MANZAI』決勝行った人たちー!」とすべてを思い出した。ホッとしたのもつかの間、する彦はここぞとばかりに「うけ太・わろ太? する彦やる蔵? そんなんで売れるか!」と、至極当然のツッコミを炸裂させ、観客たちの温かい拍手と笑いで改名劇は幕を閉じた。

エンディングでは、4人ともやりきった表情で、「アタッコNo.フォー!!」の奇跡を振り返り改めて興奮。うけ太、わろ太、する彦、やる蔵、この4人でしか成し得なかったことだけに、ザ・漫才一門について「うっすらやっていこう」とふんわり誓い合った。また、今回のライブでセンスが似ていることがわかったRGと篠宮は、よしもとの「銀シャリ、RGのうまいこと言い続けるイベント」、松竹の「ノーセンスユニークボケ王決定戦」に互いに出演オファー。最後は篠宮たってのリクエストで、「オールザッツ漫才」でRGが披露した「『君は1000%』をただただ普通に歌う」ネタでお別れ。観客への送り出しソングだったが、観客は全員手拍子で最後まで歌を堪能していた。

2組が出場する「THE MANZAI 2013」本戦サーキットは、10月20日(日)からスタート。果たして2組はこの経験を糧に決勝に進出することができるのか。ここからはライバルとしてしのぎを削ることになる彼らの熱演をぜひお見逃しなく。

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