名場面で振り返る「ノーセンスユニークボケ王決定戦」

「生命線を食べて死のうとするかねきよ」が生まれた場所、その混沌の歴史

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ノーセンスロボ誕生!

“ノーセンスロボ”が誕生した瞬間。

次々と舞台上に飛び乗り、みなみかわに殴りかかる芸人たち。

第10回で行われたのは「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」をノーセンスに再現するコーナー「ノーセンス仮装大賞」。いち・もく・さん・くぼたが箱馬やふとんばさみを使って怪獣に仮装したが不合格になってしまったため、ほかのメンバーが「なんで合格にしないんだ!」と暴徒化し、欽ちゃん役のみなみかわに殴りかかる。舞台上が混乱する中、取り残されたくぼたは「(箱馬から)足が抜けなくなった」と騒ぎだし転倒。倒れたくぼたの手には箱馬や黒いボックスが装着され、彼が再び立ち上がると一同は「ノーセンスロボ誕生!」と大はしゃぎしていた。

【レポート記事】モグライダーともしげ、何度も泣いて「ノーセンスユニークボケ王決定戦」優勝(2018.2.9)

今から生命線を食べて死にます

生命線を食べて死のうとする新宿カウボーイかねきよ。

「ノーセンス」には、エンディングで各自がボケまくり、なかなか結果が発表されないというお約束の流れがある。ここで放たれたギャグの中で読者から特に大きな反響があったのが「生命線を食べて死のうとする新宿カウボーイかねきよ」だ。「今から生命線を食べて死にます」と言って右手にむさぼりつく彼の奇怪な姿は多くの人々に衝撃を与え、この瞬間の画像はSNSで一気に拡散された。さらに、かねきよをアニメキャラに描き替えたイラストが投稿される事態まで発生。「ノーセンス」から二次創作が生まれるとは誰が予想できただろうか。

【レポート記事】ザコシが再び「ノーセンス」優勝!前衛芸術のような“武勇伝”に一同感動(2019.2.23)

クロちゃん襲来、ライブ中に幼児退行の衝撃「あ~ん! ママーママー!」

幼児退行し、床に寝そべってしまった安田大サーカス・クロちゃん。赤子のように泣き喚きながらスルスルと服を脱いだ。

第13回には安田大サーカス・クロちゃんが初参戦。序盤こそ「このライブのこと本当によくわかってないから! なんなのこれ! ルールとかないの!?」と圧倒されていたが、中盤から持ち前の狂気を一気に加速させた。彼は突然「胎児になりたい」「赤ちゃん返りってあるじゃん」と言い出し、ステージに寝転がって「あ~ん! ママーママー! チューしてくれないと立ち上がれないー!」と叫喚。虹の黄昏・かまぼこ体育館とエロティックな絡みを繰り広げ、「やっとわかった! このライブってなんでもいいんだ! 好きなことしていいんだ!」と爽やかな笑顔を見せた。客席の悲鳴が止まらなくなってしまった状況を問題視した永野は「ノーセンスじゃなくてセクシャル」と注意。クロちゃんとかまぼこ体育館を壁際に立たせ、反省を促した。

反省する安田大サーカス・クロちゃん(手前)と虹の黄昏・かまぼこ体育館(奥)。

【レポート記事】“史上もっともハード”なノーセンスでくぼた優勝、加速するクロちゃんの狂気に勝利(2019.8.27)

「初回を思い出してください」カオス化しすぎた大会に永野が問題提起

抱き合うザ・ギース高佐と永野。

第14回に出場したときの永野はいつもと少し違った。ライブの序盤に「初回を思い出してください。お客さんもめちゃめちゃ少なかったし、そのお客さんにすら『時間を返せ』ってアンケートでめちゃくちゃ叩かれていたんですよ。それが今や脱線することとか1時間半のライブが2時間に延びることを求めてるお客さんにあふれている。何が面白いのかわからないのに、意地で面白いと思い込んでるお客さんもいる。それは東京に出てきたとき、カヒミ・カリィとかの渋谷系を聴いてた俺みたいで不健康だと思う」と語り、「今日は1時間半できっちり終わらせます」と宣言したのだ。演者が公演時間を無視して暴走する流れが常態化していた現状に疑問を投げかけるその姿は、一同に初心を思い出させているようにも、「ノーセンス」を次なるステージへ押し上げているようにも見えた。この回の優勝者は、ピアノを弾くだけで観客を笑わせるという新たなノーセンスのスタイルを見せつけたザ・ギース高佐。彼と永野が優しく抱き合う美しい光景も印象的だった。

【レポート記事】ピアノを弾くだけで笑わせるザ・ギース高佐が「ノーセンス」優勝、永野と抱擁(2020.2.17)

チキチキジョニー岩見の声を聞くだけの時間

真っ暗になった会場にチキチキジョニー岩見のVTRが流れている様子。

第15回で展開された企画は、なすなかにし那須やオジンオズボーン高松らが撮影したツッコミVTRに合わせて、参加者たちがノーセンスにボケる企画「ノーセンスうちでボケよう」。ここではチキチキジョニー岩見のツッコミVTRに対して一同が「なんすか? これ」「脅迫ビデオ?」「テロリストですか? この人」とザワつき始める。背景や照明の不気味さ、画質の粗さを気に入った様子の永野は「会場を暗くして(岩見のVTRを)ただただ見るだけの時間にしませんか?」と提案。“映画体験”と称して岩見のツッコミをじっくりと観賞したあとは、会場を真っ暗にして岩見の声だけを聞く時間も設けられた。この大会では永野が12大会ぶり2度目の優勝。16回目となる「マツリー杯」で彼が連覇を果たせるのか、また初参戦のとにかく明るい安村わらふぢなるお・ふぢわら、カミナリまなぶがどのような活躍を見せるのかにも注目だ。

【レポート記事】暗闇にチキチキジョニー岩見の声が鳴り響いた「ノーセンス」永野が12大会ぶり優勝(2020.8.27)

マツリー

日時:2021年1月30日(土)12:00~1月31日(日)23:59
会場 :マツリー公式サイト
料金:ALL視聴チケット3500円 / 1コンテンツ視聴チケット1000円~2000円(コンテンツによって異なる) / プレミアムチケット8000円(グッズ付き)

ノーセンスユニークボケ王マツリー杯

日時:2021年1月30日(土)18:30~生配信
料金(1コンテンツ視聴チケット):2000円
<出演者>
MC:みなみかわ
オジンオズボーン 篠宮 / いち・もく・さん・くぼた / イワイガワ岩井ジョニ男 / 新宿カウボーイかねきよ / 永野 / サンシャイン池崎
ゲスト:とにかく明るい安村 / わらふぢなるお・ふぢわら / カミナリまなぶ

「ノーセンスユニークボケ王決定戦 マツリー杯」チケット販売ページ

「ノーセンスユニークボケ王マツリー杯」ビジュアル

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読者の反応

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いち・もく・さん くぼた隆政 @kubotatakamasa

30日(土)はぜひこちらの記事を読んで、予習・復習してご視聴ください!この上ないバカな時間をともに楽しみましょう!https://t.co/Mwb0kEapEG

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