玉置浩二、ソロシンガーとしての35年の歩みと音楽に向き合う変わらぬ姿勢を証明したツアーファイナル

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玉置浩二のワンマンライブ「Concert Tour 2022 故郷楽団 35th ANNIVERSARY ~星路(みち)~」が、11月1日に大阪・大阪フェスティバルホールにて行われた。

玉置浩二(撮影:加藤亮)

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本公演は8月から始まった全国ツアーの最終公演。今回のツアーでは、全体的に過度な演出が施されることはなく、演奏もアコースティック主体のシンプルなバンド編成で行われた。あくまでも玉置浩二のボーカルの素晴らしさを伝えるような内容となっており、この日の公演でも、玉置のソロデビューからの35年の歩みと、音楽に向き合う変わらぬ姿勢を証明するようなパフォーマンスが繰り広げられた。

玉置浩二(撮影:加藤亮)

開演前、場内のスクリーンには、30年前の34歳の玉置の姿が映しだされる。父親と二人で他愛もない話をしながらひたすら歩いている玉置。1992年に北海道・稚内の宗谷岬から旭川まで300㎞の道のりを歩いたという感動的かつ貴重なドキュメンタリー映像が、今回のツアーのオープニングを飾った。父親と向き合う玉置の映像が終わると、ステージにメンバーがそろい、「カリント工場の煙突の上に」でコンサートはスタート。自伝的な意味合いを持つこの曲と、続く「元気な町」、そしてツアータイトルにも使われている“故郷楽団”というワードから、今回のツアーが玉置の35年のキャリアを振り返りつつも、自身のルーツ探訪のような意味合いを感じさせるものになっていることが、さりげなく伝わってくる。

ノスタルジックな楽曲が続いたあと玉置は「STAR」「いつもどこかで」と、特有の囁くような歌声で客席を魅了する。今回のツアーメンバーは、キーボードのトオミヨウや安全地帯のベーシストでもある六土開正のほか、ギター、パーカッション、そしてバイオリンとチェロを交えた6人編成。バンドがステージの左側の位置で演奏を行い、玉置は中央からやや右寄りの場所にいるという配置もユニークだ。ストリングスを交えた特徴的なサウンドは、切なくも繊細な歌詞とメロディを演出するだけでなく、玉置浩二という稀有なボーカリストの声の些細な表情までも浮き彫りにする。

玉置浩二(撮影:加藤亮)

「Lion」、「惑星」といった力強くドラマチックな歌いぶりを披露したのち玉置は、ギターを爪弾きながら名曲「しあわせのランプ」を抒情味たっぷりに歌唱。そしてそのまま、前半のハイライトとも言える安全地帯「あなたがどこかで」を歌い上げる。NHK「みんなのうた」で使用されていたというアニメ映像と演奏がシンクロすることで、神秘的な楽曲の世界観がさらにスケールアップされていた。

後半はこのスケール感を、ますます拡大するようなステージが展開されていく。安全地帯の「雨」、今年5月に発表したばかりの「星路(みち)」、そして35年前のソロデビュー曲「All I Do」とじっくり聴かせる楽曲が続き、「MR.LONELY」の後半では、玉置はフェイクを交えつつオフマイクで熱唱。圧倒的な歌唱力に拍手が鳴りやまない中、「サーチライト」を歌唱し、低音と高音の見事なまでの使い分けによって卓越したボーカルテクニックを見せつけた。

玉置浩二(撮影:加藤亮)

玉置浩二「Concert Tour 2022 故郷楽団 35th ANNIVERSARY ~星路(みち)~」ツアーファイナルの様子。(撮影:加藤亮)

アップテンポなバンドサウンドが鳴り響き「CAFE JAPAN」の演奏がスタート。玉置はいくぶんリラックスした表情を見せながら、「バファローズ日本一おめでとう」などのフレーズをフェイクに交え、観客を楽しませる。そして観客が総立ちで盛り上がる中、バンドは「JUNK LAND」を届け場内のムードをさらにヒートアップさせる。ここまでまったくMCはなかったが、玉置はようやく「皆さん、ということで今日はファイナルです」と話し出し、スタッフやファンへの感謝の言葉を述べ、バンドメンバーを紹介。そして、スクリーンにヒマワリ畑が映し出され、誰もが知る大ヒット曲「田園」が届けられると、場内はさらなる盛り上がりを見せた。そして、ラストナンバーの「メロディー」へ。楽曲の後半で玉置はオフマイクでアカペラを披露し、お得意のスタイルでコンサートをしっかりと締めくくった。

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otonano(ソニーミュージック公式) @otonanoenta

【#玉置浩二】@azct40tmkj35

#ナタリー にて
ライブレポート掲載✨


11月1日の大阪・大阪フェスティバルホール公演レポートです🎵

【ライブレポート】玉置浩二、ソロシンガーとしての35年の歩みと音楽に向き合う変わらぬ姿勢を証明したツアーファイナル https://t.co/UrzqBu7u9N

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