あいみょんが過去最大規模のツアーを完走、観客とともに作り上げた熱い空間

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あいみょんの全国ツアー「AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”」の最終公演が8月31日に大阪・大阪城ホールで開催された。

あいみょん(撮影:永峰拓也)

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「AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”」は自身最大規模となる全国ツアー。4月に兵庫・ワールド記念ホールからスタートし、当初は7月の神奈川・ぴあアリーナMM公演がファイナルとなる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大阪および愛知での公演が延期に。結果としてあいみょんは5カ月にわたって全国を回り、再び自身のホームでもある関西に戻ってついに大団円を迎えた。

「AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”」ツアーファイルの様子。(撮影:永峰拓也)

マーチングのリズムが先導する幻想的なオープニングから始まった1曲目は「マシマロ」。勢いよくステージに飛び出したあいみょんは、軽快なリズムに乗ってステージを飛び跳ねながらハンドマイクで歌唱する。ピンクの照明に照らされた「桜が降る夜は」からはアコギを持ち、3曲目で早くも代表曲「マリーゴールド」を披露すると、サビでオーディエンスが一斉に手を振り、早速会場に一体感が生まれた。彼女は「大阪ファイナルにようこそ!」と呼びかけ、シンセベースとスライドギターが特徴的な「今夜このまま」を披露。その後も、耳に残るギターフレーズが繰り返される「プレゼント」、オルガンをフィーチャーしたフォーキーな楽曲「ハッピー」など、長いツアーを一緒に回ってきたバンドメンバーと息の合った演奏が繰り広げられる。続く「愛を知るまでは」では、あいみょんの凛々しいボーカルが会場内に響き渡った。

あいみょん(撮影:永峰拓也)

MCでは、あいみょんの目に留まったオーディエンスをズームアップしてスクリーンに映し出す特別な双眼鏡が用意され、彼女は歴代のツアータオルを掲げたり、コミカルな動きでアピールするオーディエンスに対し、感謝を伝えたりツッコんだりしながら楽しい空間を作り上げていった。最新シングル「初恋が泣いている」を経て、円形の枠内にメンバーが映し出された「ユラユラ」、カラフルな映像がアッパーな曲調をさらに盛り上げる「鯉」など、ここからは映像演出が多用される。艶っぽいアカペラから始まった横ノリの「スーパーガール」では、モノクロの映像がアダルトでムーディな雰囲気を強調。「愛を伝えたいだとか」で彼女はステージの両サイドに伸びた花道を使い、オーディエンスとより近い距離で熱量の高いパフォーマンスを繰り広げた。

あいみょん(撮影:永峰拓也)

後半戦は「今回のツアーでこの曲は必ずやりたいと思った」という「○○ちゃん」でスタート。アウトロのエモーショナルな盛り上がりから一転、あいみょんは1人ステージに残り、薄暗い照明の中で「君がいない夜を越えられやしない」を弾き語り。「生きていたんだよな」はあいみょんとドラマーの2人だけで演奏され、ソリッドで攻撃的な歌とビートが会場を熱狂に包み込む。ピアノをフィーチャーした「裸の心」では、半円を描くような美しいライティングのもと切ない歌声を聴かせ、演奏後に場内は温かな拍手に包まれた。

「AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”」ツアーファイルの様子。(撮影:永峰拓也)

終盤に彼女は、ツアーを一緒に回ってきたバンドメンバー、井嶋啓介(B)、八橋義幸(G)、伊吹文裕(Dr)、山本健太(Key)、朝倉真司(Per)、qurosawa(G)を紹介しつつ、「ここから徐々にみんなと上がって行けたらいいなと思ってます」と「ジェニファー」をバンド感たっぷりに演奏。「ふたりの世界」からは再び花道を行き来し、「夢追いベンガル」で場内は一気にヒートアップする。あいみょんが花道の端まで行くとリフターで舞台が持ち上がり、2階席の観客は大盛り上がり。会場からハンドクラップが起こった「貴方解剖純愛歌 ~死ね~」や「君はロックを聴かない」では感動的な一体感が生まれた。

あいみょん(撮影:永峰拓也)

その後あいみょんは「まだまだ完璧とは言えないですけど、こうやって100%お客さんを入れられるようになって、みんなと熱い空間を過ごせることがホンマに幸せです。でもここに立てるのは絶対に自分の力だけじゃなくて、一緒にライブを作ってくれてる皆さんのおかげやと思ってます」と感謝を伝え、昂った気持ちを一旦クールダウンさせるかのように「ハート」をしっとりと届ける。ラストにあいみょんは、重厚なイントロから始まる「双葉」を、長かったツアーに思いを馳せながら笑顔で歌い切った。

あいみょん(撮影:永峰拓也)

最後に彼女は「28本どれもすごくいいライブで、こんないいツアーあるんやと思ってやってきましたけど、今日はホンマにびっくりするくらいいいライブができたと思います。でもそれはみんながいたからで、無観客は寂しかったし、こうやって100%お客さんが入ってくれた会場をまた観れてすごくうれしかったです。まだまだ私がんばりますし、もっとみんなのことを楽しませたり、面白いなと思ってもらえるシンガーソングライターになっていけたらいいなと思ってます」と今の思いを率直に語る。花道を回りながら名残惜しそうに挨拶をした彼女がステージを下りると、スクリーンに「まある完走 みんなほんまに ありがとう!!」という自筆のメッセージが映し出され、過去最大規模のツアーが終幕した。

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あいみょん「AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”」2022年8月31日 大阪城ホール セットリスト

01. マシマロ
02. 桜が降る夜は
03. マリーゴールド
04. 今夜このまま
05. プレゼント
06. ハッピー
07. 愛を知るまでは
08. 初恋が泣いている
09. ユラユラ
10. 鯉
11. スーパーガール
12. 愛を伝えたいだとか
13. ○○ちゃん
14. 君がいない夜を越えられやしない
15. 生きていたんだよな
16. ひかりもの
17. 裸の心
18. ジェニファー
19. ふたりの世界
20. 夢追いベンガル
21. 貴方解剖純愛歌 ~死ね~
22. 君はロックを聴かない
23. ハート
24. 双葉

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