夏川椎菜、今年の「417の日」は謎解き!一張羅を奪われた417Pはどうなる?物語は衝撃の結末へ……

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夏川椎菜が4月17日に千葉・森のホール21でイベント「LAWSON presents 令和6年度 417の日 ~奪われしPの一張羅(アイデンティティ)~」を2部制で開催した。この記事では夜公演の模様をレポートする。

「LAWSON presents 令和6年度 417の日 ~奪われしPの一張羅(アイデンティティ)~」の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

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一張羅を奪われた417Pと、謎のゲームマスター

「417の日」は夏川が2017年より“417の日”である4月17日に地元の千葉で行っている恒例のイベント。夏川は毎年イベントの企画および脚本を手がけ、これまでYouTube番組風の企画やカラオケ大会、“1人ミュージックレインフェスティバル”などさまざまなテーマでステージを届けてきた。今年のテーマは“謎解き”。物語の中で出題される謎解きも夏川が考案している。

ステージに現れた417P。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

開演時間になると、パンダの装いをした夏川そっくりの“夏川椎菜総合プロデューサー”417Pが「名探偵コナン」のテーマソングを口ずさみながらステージに登場。いつもはパンダの着ぐるみをまとっているが、なぜか手に着ぐるみを抱えている。普段は痔の治療のためにハワイにいる417Pは「持病の痔の調子がだいぶよくなったんで、療養先のハワイから一時帰国した際に、俺はこんなことに巻き込まれた……」と神妙な面持ちで語った。

ゲームマスターから説明を受ける417P。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

ここからは417Pの“回想”がスタート。無機質な部屋に、着ぐるみをまとっていない状態の417Pが倒れ込んでいる。目を覚ました417Pが「なんだここ!?」と辺りを見回すと、スクリーンに映し出された仮面を被った怪しげな人物が「お目覚めですか、417P。私はゲームマスター。今回のゲームの進行役です」と話し始めるのだった。ゲームマスターと名乗るその人物が「先ほどあなたから大事なアイデンティティを盗ませていただきました」と告げると、417Pは着ぐるみが剥がされていることに気付き、「俺の一張羅がなくなってるじゃないか!」と大慌て。ゲームマスターはそんな417Pに「パンダじゃないPなど、もはやPではありません。ただの417。私はあなたから大事なPを盗んだのです。返してほしければ、これからここで行われるゲームに参加していただきます。この部屋に隠された謎を解き、黄色の獣の咆哮を聞くことができたらゲームクリア。あなたのPをお返ししましょう」と話を持ちかけた。ゲームマスターによると、このゲームは2020年から温めていたとっておきの企画だという。417Pはゲームマスターの言動から彼が“ミュージックレインの手先”だと考察しつつ、ゲームに参加することを決めた。

黄色い獣の咆哮が鳴り響くも、開かない扉

417P(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

ゲームのオープニングでは夏川が4月17日にリリースした最新シングル曲「シャドウボクサー」を熱唱。響き渡るエネルギッシュな歌声に、417Pは「この歌は夏川の新曲『シャドウボクサー』じゃねえか! まさか向こうの部屋に夏川がいるのか? おい、夏川! 聞こえるか!」と壁の向こうにある隣の部屋に呼びかける。すると夏川は「417Pの声がする! 417P、助けてください! 私、変なやつにつかまって閉じ込められちゃったんです! ここから出たいなら謎を解けとかなんとか……」と状況を説明。部屋にカラオケの機械とマイクしかなく困っていたところ、急に「シャドウボクサー」の音源が流れてきたため歌ってみたという。客席から沸き起こるヒヨコ群(夏川ファンの呼称)の歓声を聞き、夏川は「外にいるヒヨコたちがピヨピヨし始めました! なんなんですか、この状況! 私をここから出せー!」と叫ぶ。その言葉を受け、417Pは「ちょっと待って、夏川。今ヒヨコたちがピヨピヨし始めたって言ったな? あのゲームマスターってやつが言ってたんだ。謎を解き、黄色い獣の咆哮を聞けって。黄色い獣の咆哮って、もしかしてこのヒヨコたちのことなんじゃないのか?」と見解を述べた。

夏川椎菜(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

その後、夏川の歌を聞いたゲームマスターは黄色のペンライトを振りながら「いやー、素晴らしい歌声でした。会場も盛り上がってきたことですし、皆さんお待ちかねの謎をお出ししましょう」と、部屋に置かれたホワイトボードを通して謎解きを出題。そして「余計なものを消してから問題に挑んでください」と言葉を付け加えた。ホワイトボードに書かれたカタカナや数字、記号を見て、417Pは頭を悩ませる。謎解きが好きだという夏川は「謎を解いて黄色い獣の咆哮を聞くということは、謎の答えは曲名なんじゃないですか?」と語った。夏川のアドバイスを受け、417Pが導き出した答えは「ラフセカンド」。夏川は部屋に置かれたカラオケの機械を使って「ラフセカンド」を歌おうとするも、「ダメです! この機械、何年もアップデートしてないらしくて『ラフセカンド』が入ってないです。答えが違うんじゃないですか?」と首を傾げる。しかし417Pは「アップデートしてないなら今すればいいだろ! 答えは絶対『ラフセカンド』だ! それしか考えられない」と強行突破するのだった。

“平成のピカソ”が描いたイラスト。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

夏川が「ラフセカンド」を晴れやかに歌い上げると、オーディエンスはヒヨコ型のペンライトを掲げて大盛り上がり。“黄色い咆哮”は十分に響き渡ったはずだが、部屋の扉が開く気配はない。ゲームマスターは「こんなに素晴らしい歌声を聴けるなら、謎を出すのも悪くない」と満足げに話し、次なる謎を出題した。2つ目の謎解きに使われたのは、“平成のピカソ”と呼ばれる有名な画伯が描いたイラスト。青を背景にしたボードに、個性的なタッチで干支と思われる12匹の動物と文字が描かれている。ゲームマスターから告げられた「この謎は非常にシンプル。“今年”から4つ読んでください」というヒントを頼りに、417Pが今年の干支である“辰”を基準にしてたどり着いた答えは「ササクレ」。夏川は剥き出しの歌声でエモーショナルにこの曲を歌い上げた。

たどり着いた“本当の正解”

夏川椎菜(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

しかし、やはり部屋の扉が開くことはない。「お前が出した謎解きは全部完璧に答えてやったぞ! さっさとここから出しやがれ!」と自信満々の417Pに、ゲームマスターは「1問目の『ラフセカンド』、2問目の『ササクレ』……まさかこんなことが起こるとは私も想定外でした。私が想定していたものとはまったく異なる展開です。しかし、それはそれで非常に尊く、楽しかった」と告げた。ゲームマスターは「こんなに楽しいものを経験してしまったら、より一層見たくなってしまいました。本来想定していた形ってやつをね。ということで、やり直しをさせてください。まったく別の答えを出すのです」と、先ほどと同じ2問を投げかける。カラオケの機械がアップデートされておらず、2023年発表の「ラフセカンド」、2022年発表の「ササクレ」が入っていなかったことから、夏川は「古いバージョンのままでも問題ないと判断したのかもしれません。つまり私たちは2問とも間違った回答をしていたんです」という結論を述べた。

夏川椎菜(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「余計なものを消してから問題に挑んでください」というゲームマスターの言葉を思い返し、417Pはホワイトボードの文字を思い切って消す。すると油性ペンで書かれたカタカナと図形だけが残り、それらを照らし合わせることで2018年発表の「ラブリルブラ」という正解が導かれた。さらに干支の絵に関して「“今年”から4つ読んでください」というヒントについて熟考した417Pは、このゲームは2020年から温めていたとゲームマスターが言っていたことを思い出す。そこで2020年の干支である“子(ねずみ)”を基準にもう一度謎を解き直すと、2018年発表の「パレイド」という答えに行き着いた。夏川は「ラブリルブラ」「パレイド」を続けて歌唱。会場は大きな“黄色い咆哮”に包まれ、大盛り上がりとなった。

思い出の中から盗まれる“P”

ゲームマスター部屋に入った417P。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

ゲームマスターは拍手し、「ブラボー! いやー、いいものを見せていただきました。謎は無事に全部解けたということで、約束通りそこから出してあげましょう。あなたから盗んだ大切なものは扉の前に置いておきます」と告げる。扉の開錠の音が鳴り、417Pと夏川はそれぞれの部屋から意気揚々と脱出した。その後スクリーンに映し出されたのは、無事に一張羅のパンダの着ぐるみを取り戻した417Pの姿。なぜか417Pは先ほどゲームマスターがいた部屋におり、「なんで俺がここにいるのかって? 扉を開けたすぐそばに俺の一張羅が落ちてたんだけど、『脱出成功』って書かれた紙の下にゲームマスター部屋の鍵があったんだ。たぶんあのまぬけなゲームマスターが落としていったんだろうな」とひょうひょうと語った。ご機嫌な様子の417Pは「いろんなボタンがあるな。試しに1つ押してみるか」と机の下に見つけたボタンを押す。すると「いやー、素晴らしい歌声でした」という夏川が歌唱を終えたあとのゲームマスターのコメント映像が流れるのだった。417Pは「もしかしてあのゲームマスター、全部録画で対応してたのか? 時々会話が成立しないなとは思ってたが。いや、会話が成立したときもあったような……」と、ゲームマスターが生配信と録画映像を使い分けてたことに気付く。さらにゲームマスターが振っていたペンライトは一見ヒヨコ型だと思われたが、よく見ると夏川が大好きな麻倉ももの桃型のペンライトであることが発覚した。417Pが「ゲームマスターの正体は……」と核心に触れようとすると、部屋のドアを叩く音がする。「おっと、誰か来たな」と417Pは部屋のドアのほうに向かったが、「うわあ、何するんだ、やめろ!」と何者かに襲われてしまい、そこで映像は終了した。

「LAWSON presents 令和6年度 417の日 ~奪われしPの一張羅(アイデンティティ)~」の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

エンドロールを経て、ゲームマスターが再びスクリーン上に登場。「おや、まだ残っていたんですか? もう公演は終わりですよ。えっ、まだまだ夏川椎菜が足りない? 皆さんは本当に夏川椎菜が好きなんですね」とゲームマスターが告げると、ヒヨコ群たちは大きな声を上げた。ゲームマスターが「それではそんな愛にあふれた皆さんへ、私から新たな謎を差し上げましょう。417PのPは返してしまいましたが、私は皆さんの思い出の中から新たなPを盗むことにしました。さて、そのPとはどこにあったPでしょう?」とヒヨコ群に問いかけると、2020年から2021年にかけて行われたライブツアー「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」のロゴがスクリーンに映し出される。そして「Pre-2nd」の文字から「P」が消え、「夏川椎菜 Revenge Live “re-2nd”」という新たなツアータイトルが浮かび上がり、「やり直しをさせてください。まったく別の答えを出すのです」という夏川の声が響き渡った。

“100%”で挑むリベンジ

「LAWSON presents 令和6年度 417の日 ~奪われしPの一張羅(アイデンティティ)~」の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

夏川は笑顔でステージに登場し、「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」のリベンジツアーを7月に開催することを告知する。「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」はコロナ禍で会場の収容人数や声出しに制限がある中で行われたツアー。夏川にとって初めてバンド編成で回った、思い出深いツアーでもある。夏川は制限がある中でもすさまじい盛り上がりとなったこのツアーを振り返り、「これはこれでいい思い出になったなと思っていたんです。でも、あまりにもいいライブをやりすぎちゃって、50%の状態のライブでこれだったら、本来挑戦していた形だったらどうなってたんだろうという好奇心が抑えられなくて、いつか絶対にリベンジしてやろうと心に誓っていました」とリベンジツアー開催に至るまでの思いを熱く語る。そして「今回は『Pre-2nd』に来てくれたヒヨコ群も、観れなかったヒヨコ群も、新しく私のことを知ってくれたヒヨコ群にも、みんなに観てほしいです!」と声を弾ませた。さらに夏川は来年も「417の日」の開催を予定していることを報告。うれしいお知らせで最後までヒヨコ群の咆哮を会場に轟かせ、大作となった今年の「417の日」を締めくくった。

セットリスト

夏川椎菜「LAWSON presents 令和6年度 417の日 ~奪われしPの一張羅(アイデンティティ)~」2024年4月17日(水)千葉県 森のホール21

01. シャドウボクサー
02. ラフセカンド
03. ササクレ
04. ラブリルブラ
05. パレイド

ツアー情報

LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “re-2nd"

2024年7月15日(月・祝)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
OPEN 16:30 / START 17:30

2024年7月17日(水)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)
OPEN 18:00 / START 19:00

2024年7月18日(木)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)
[昼公演]OPEN 13:30 / START 14:30 
[夜公演]OPEN 18:00 / START 19:00

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kaguya @kaguya_sh

見覚えのあるイラストですね https://t.co/hFBzpLJU6V

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