モーモーワンマンでコダマ、綾波レイ、フレディが競演

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モーモールルギャバンのレコ発ワンマンライブ「クロならワンマンです」が、6月26日に下北沢THREEにて行われた。

ファンもコスプレで集まったこの日のライブ。ゲイリーはフロアを見渡して「男のメイド服とかあまり見たくないっすねえ(笑)」と語った。

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破天荒なライブパフォーマンスと卓越したスキルで急速に人気を集め、6月23日リリースのミニアルバム「クロなら結構です」でついにメジャーデビューを果たした彼ら。この日のチケットはあっという間に完売し、会場は多くのファンですし詰め状態となった。

ライブ開催前にはmixiのコミュニティにてメンバー自らがコスプレでの来場を呼び掛け、自分たちも気合いの入ったコスプレでの出演を予告していたこともあり、場内が暗くなるとステージ上にはいつも以上に熱い視線が注がれる。会場に映画「もののけ姫」の主題歌が流れる中、まずステージに登場したのは同作品のキャラクター・コダマに扮したT-マルガリータ(B)。全身タイツで顔を白と黒に塗った姿は実物の愛らしさとはかけ離れており、場内は大爆笑。続いて高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」をBGMに、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイのコスプレを施したユコ・カティ(Key,Vo)が登場。青い髪にプラグスーツ、ヘッドセットもバッチリ決まった彼女には「かわいいー!」という歓声が飛んだ。

最後を飾るゲイリー・ビッチェ(Vo,Dr)を迎える曲はQUEENの「We Will Rock You」。この段階でネタに気付いたファンからはすでに笑い声が漏れる。案の定、ステージに現れたゲイリーは白いタンクトップのフレディ・マーキュリーのコスプレ。「OK、下北沢!」というゲイリーの絶叫に続き、この日の1曲目「Ca☆Na」がスタートした。

曲の途中にはゲイリーがいつもとは異なり「キーボード、綾波レイ! ベース、コダマ! 俺、フレディ!」とメンバーを紹介。続く「mobile call」「細胞9」では雰囲気が一変し、3人の作り上げるグルーヴにオーディエンスもコスプレを忘れて聴き入り身体を揺らす。

「下北沢に集まった最高の大和撫子に捧げます!」というゲイリーの曲紹介に続き、ライブでの定番曲「POP!烏龍ハイ」。観客も一斉に腕を上げ、一体感がさらに高まる。ユコの柔らかいコーラスが響く「俺、風呂入るトゥナイト」、パンキッシュな前半から彼らならではのポップなアレンジへ展開していく「裸族」と、おなじみのナンバーが続々と繰り出される。

ここでコスプレのズボンを脱ぎ捨て、トランクス姿になったゲイリーは「少し軽くなったので(笑)、バスドラをガンガン踏む曲行くぜ!」と紹介して「琵琶湖とメガネと君」を披露。そして「拝啓、安田美沙子様!」と彼の絶叫が響くと、オーディエンスからは待ってましたとばかりに大きな拍手と歓声が沸き起こる。ジャジーなアレンジのキラーチューン「美沙子に捧げるラブソング」でフロアが熱狂した後は、ユコの気だるく切ないボーカルが光る「コンタクト」。彼女の歌声が観客の心にしみ入ったのもつかの間、続く「君のスカートをめくりたい」では、ドラムと銅鑼のアグレッシブな連打に観客が沸き返った。

終盤戦に差し掛かり、ライブでは欠かせないキラーチューン「ユキちゃん」が始まる。ユコの奏でるサイケデリックなシンセサイザー、マルガリータとゲイリーが繰り出すリズムにオーディエンスは大盛り上がり。そしてベースから始まるイントロで歓声が起こる「ユキちゃんの遺伝子」。メジャーデビュー作に収録された続編で、場内の盛り上がりはさらにヒートアップする。「3日前にミニアルバムを出しました! YouTubeじゃなくてCDで聴いたってヤツは挙手!」とゲイリーが呼びかけると、多数のファンが手を挙げる。「くそー、みんなYouTubeだと思ってた……」となぜか悔しそうに返し、ライブは最後のパートへ。真面目なバラード「悲しみは地下鉄で」、前半のアレンジは美しいものの衝撃的な歌詞で笑わせる「パンティー泥棒の唄」、終盤の定番曲「野口、久津川で爆死」と畳みかける。

本編最後を飾ったのは「綾波レイが心を込めて歌います」と紹介された「サイケな恋人」。恒例の“パンティーコール”ではゲイリーがトランクスを脱ぎ捨てるがその下にはもう1枚パンツが、という恒例のネタを披露。「これがJ-POPの限界だバカヤロー!」と叫び、爆笑のうちにライブが終了した。

アンコールに応えて再び3人がステージに登場。ゲイリーは「3日前にメジャーデビューしました! こんなバンドだけど末永くよろしくお願いします。よろしくしてくれないとビクターさんに追い出されちゃいます(笑)」と、ファンに対して改めてメジャーデビューの報告を行い、温かい拍手を浴びる。アンコールで披露されたのは「ランデブー」。「俺らもちゃんと演奏できないんだけど、でもやります(笑)」という言葉とは裏腹に、静かなイントロから徐々に壮大な展開へと広がる演奏で、満員のファンを魅了した。

モーモールルギャバン ワンマンライブ「クロならワンマンです」
2010年6月26日 下北沢THREE セットリスト

01.Ca☆Na
02.mobile call
03.細胞9
04.カミノケヌケタ
05.POP!烏龍ハイ
06.SOS
07.俺、風呂入るトゥナイト
08.裸族
09.琵琶湖とメガネと君
10.美沙子に捧げるラブソング
11.コンタクト
12.君のスカートをめくりたい
13.ユキちゃん
14.ユキちゃんの遺伝子
15.悲しみは地下鉄で
16.パンティー泥棒の唄
17.野口、久津川で爆死
18.サイケな恋人
EN-01.ランデブー

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音楽ナタリー @natalie_mu

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