[ALEXANDROS]半年間のバンド史上最長ツアー、さいたまスーパーアリーナで終幕

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[ALEXANDROS]が昨日6月16日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでライブツアー「Sleepless in Japan Tour」のファイナル公演を開催した。

川上洋平(Vo, G)(撮影:河本悠貴)

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[ALEXANDROS]「Sleepless in Japan Tour」埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(撮影:河本悠貴)

最新アルバム「Sleepless in Brooklyn」を携え、12月より半年にわたって行われた[ALEXANDROS]史上最長のこのツアー。4人はその最終地点であるさいたまスーパーアリーナで、全25曲を熱演した。

オープニングではスクリーンに「R U READY?」の文字が表示され、大歓声の中メンバーがステージへと進み出る。それぞれの楽器の位置についた4人は、アルバムの1曲目を飾るナンバー「LAST MINUTE」でゆるやかにライブを開始。繊細な歌声と浮遊感のあるサウンドによって、幻想的な空間が生み出された。「starrrrrrr」では鮮烈なイントロのギターフレーズと共に、派手に特効が打ち上がる。きらめくようなサウンドに観客のハンドクラップが重なり、会場が1つになっていく美しい光景が広がった。

白井眞輝(G)(撮影:山川哲矢)

「泣いても笑っても本日が最後です! 皆さん暴れる準備はできてますか?」と川上洋平(Vo, G)は観客を煽り、「I Don't Believe In You」で勢いよく言葉を放っていく。レーザーライトが交錯する中、強靭なサウンドが響きわたり、オーディエンスを熱狂へと導いていった。[ALEXANDROS]はその勢いを加速させるように、疾走感のあるビートが爽快な「Follow Me」、混沌とした世界観が広がる「spit!」を連投。さらにサイレン音で「Girl A」へとつなげ、真っ赤なライトをバックに重厚なサウンドを渦巻かせた。

磯部寛之(B, Cho)(撮影:ハタサトシ)

「Come Closer」では川上の艶やかな歌声と磯部寛之(B, Cho)のロートーンのコーラスが重なり、ドリーミーな世界観が描き出される。続く「PARTY IS OVER」では川上が花道を歩き、会場の中央に設置されたセンターステージへ。観客に囲まれながら、気持ちよさそうに体を揺らして楽曲を歌い上げた。川上は「埼玉に季節外れの雪を降らせてもよろしいでしょうか!」と告げ、雪降る映像をバックに「SNOW SOUND」で透き通った美しい歌声を響かせる。客席から沸き起こったシンガロングに川上は「みんな最高の歌声ですよ! この曲でシンガロングできるのは素晴らしいです!」と感動した様子で、「もう1回歌ってみましょうか!」と観客にアンコールを求めてじっくりとその声に聴き入っていた。

[ALEXANDROS](撮影:ハタサトシ)

4人は大きなボールがアリーナを跳ね回った「Kaiju」、ノイジーなロックチューン「MILK」で迫力のあるプレイを繰り広げ、「Mosquito Bite」ではスケール感のあるメロディと芯のある歌声で会場を包み込む。この曲では川上と白井眞輝(G)が向かい合いながらギターを弾き、笑顔で拳を突き合わせるひと幕もあった。その後1人でセンターステージに立った川上は、翌週誕生日を迎えることをアピールするなどリラックスした様子で観客に話しかけ、そんなラフな空気のまま「You're So Sweet & I Love You」をアコースティックギターで弾き語る。途中からメンバーも1人ずつセンターステージへ。会場中央に集まった彼らは、そのままセンターステージで盛大なシンガロングを浴びながら「明日、また」を届けた。

庄村聡泰(Dr)(撮影:ハタサトシ)

「FISH TACOS PARTY」ではボンゴを取り入れた軽快なサウンドに合わせて、場内に大きなハンドクラップが鳴り響く。ピースフルな空気が広がり、会場はたちまち巨大なダンスフロアと化した。「Your Song」では擬人化された“曲”と女の子の物語を描いた映像をバックに、たおやかな歌声と温かなアコースティックギターの音色が響きわたる。ライブも終盤に差しかかった頃、川上はアメリカ・ニューヨークでアルバムを制作した期間を振り返り、「めっちゃカッコいいアーティストのライブを観て悔しい思いをしたりへこんだりしましたけど、やっぱり自分たちは世界一だなと思っています」と断言して大歓声を浴びた。このツアー中、川上が急性声帯炎になり、磯部が膝部を骨折、庄村聡泰(Dr)が筋筋膜性腰痛症を発症したりと、アクシデントを経てツアーファイナルにたどり着いた[ALEXANDROS]。川上は「怪我したり、喉壊したり、腰悪くしたり、何があっても[ALEXANDROS]は進み続けます。クソじじいになっても、お前らが付いてこなくなっても、死ぬまで続けます。必ずうちらは一番になります。見ててください、必ず証明します」と語り、そんな意思を示すように「Adventure」を真っすぐに前を見据えて歌い始める。そんな彼らの思いに応えるように、オーディエンスも熱いシンガロングを響かせる。そして[ALEXANDROS]は力を込めて「アルペジオ」をプレイし、エモーショナルな空気を残してステージを去って行った。

川上洋平(Vo, G)(撮影:河本悠貴)(撮影:ハタサトシ)

アンコールはライブの1曲目に置かれることが多いインストナンバー「Burger Queen」でスタート。さらにここで「アクエリアス」のCMソングとしてオンエア中の新曲「月色ホライズン」が披露され、さわやかなメロディが突き抜けるように響きわたった。「Pray」では客席にスマートフォンによる無数の光が広がり、4人はセンターステージにてその美しい光景を感嘆した様子で見渡す。そして最後に彼らが演奏したのは「ワタリドリ」。高らかなサウンドをバックに川上は両手を広げ、晴々しい表情でオーディエンスの大合唱をじっくりと受け止めていた。全曲の演奏を終えたメンバーはメインステージの中央に集まり、肩を組んで一列に並ぶ。川上はマイクを通さずに「愛してるぜ、埼玉!」と叫び、4人は大歓声の中、笑顔で過去最長ツアーのフィナーレを迎えた。

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[ALEXANDROS]「Sleepless in Japan Tour」2019年6月16日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. LAST MINUTE
02. starrrrrrr
03. I Don't Believe In You
04. Follow Me
05. spit!
06. Girl A
07. Come Closer
08. PARTY IS OVER
09. SNOW SOUND
10. Kaiju
11. MILK
12. Mosquito Bite
13. Kick&Spin
14. You're So Sweet & I Love You
15. 明日、また
16. NEW WALL
17. FISH TACOS PARTY
18. Your Song
19. Adventure
20. アルペジオ
<アンコール>
21. Burger Queen
22. Dracula La
23. 月色ホライズン
24. Pray
25. ワタリドリ

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saku0303 @saku0303

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