Ken Yokoyama、新体制初ツアー終幕「4人の雰囲気はできあがってきた」

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Ken Yokoyamaが4月2日にライブツアー「New Age Tour」の最終公演を東京・LIQUIDROOMで行った。

Ken Yokoyama(Photo by Teppei Kishida)

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2018年12月10日に岐阜・yanagase antsで行われたライブツアー「Songs Of The Living Dead Tour」の追加公演をもってKen Yokoyamaから松浦英治(Dr)が脱退した。「New Age Tour」は彼らが新メンバーとしてEiji(Dr / ex. Joy Opposites、FACT)を迎えてから初めて開催したツアーで、最終公演となったこの日、彼らは満員となった会場でパワフルなライブを展開して観客を熱狂させた。

BURL(Photo by Teppei Kishida)

今回のツアーのゲストアクトとして全公演帯同してきたBURLは、冒頭から「TIGER SHOUT」「I WANT TO MAKE A THOUGHT INTO A FORM」と攻撃的な楽曲を続けてフロアに熱を帯びさせる。ノイジーなギターリフが印象的な「BIG FUCKIN' NOISE」まで演奏を終えたところで、TAKAHIRO MATSUMOTO(Vo, G)が「おおきに! 大阪から来ましたBURLです」と挨拶。MCでは観客とコントのようなやり取りを交わして笑いを誘った。その後バンドは再びギアを入れ熱烈なライブを展開。「TOMORROW」でTAKAHIROとKOSUKE ENOKI(G, Vo)が顔を突き合わせてギターをかき鳴らせば、「DISASTER」ではRYUJI KEMI(B, Cho)とTATSUYA(Dr, Cho)がアイコンタクトを取りながらリズムを刻み、息の合ったパフォーマンスでフロアを盛り上げた。昨年8月に3rdアルバム「JUST PUNK,GO!!」を発売した彼ら。TAKAHIROはこのアルバムがPIZZA OF DEATH RECORDSから初リリースした作品であることについて触れ、「Ken Bandと5カ所ツアーを回って、やっとデカい声で言えます。俺らがPIZZA OF DETHのBURLです!!」と高らかに叫び、「COME ON BOY」を熱演してKen Yokoyamaにバトンをつないだ。

Ken Yokoyama「New Age Tour」東京・LIQUIDROOMの様子。(Photo by Teppei Kishida)

Eiji(Dr / Ken Yokoyama)(Photo by Teppei Kishida)

満員の観客が大歓声で迎える中、自然な足取りでステージに姿を現したKen Yokoyama。会場を埋め尽くすファンを笑顔で見つめた横山は「地元東京からやって参りましたKen Bandです。『New Age Tour』へようこそ!」と来場者を出迎えるように挨拶した。彼らは「Cherry Blossoms」を最初の楽曲としてセレクトすると、続けて「My Shoes」「Maybe Maybe」「Save Us」とシンガロングパートが特徴的な楽曲を立て続けに演奏。序盤から会場にオーディエンスの盛大な歌声を響かせた。最初のMCでは横山が「皆さんご存知の通り、ドラマーがえっくんになりました」とEijiを紹介する。Eijiがどうしても今日演奏したかった曲だという「Not Fooling Anyone」では、彼が力強いドラミングで曲を支えた。

Jun Gray(B / Ken Yokoyama)(Photo by Teppei Kishida)

Hidenori Minami(G / Ken Yokoyama)(Photo by Teppei Kishida)

この日横山が演奏前にコール&レスポンスを観客に要求したのは「I Fell For You, Fuck You」。彼はフロアを見渡し「声が小さかったらえっくんが曲のカウントに入ってくれないからな!」と観客を煽る。2度目のコール&レスポンスでEijiのドラムスティックが振り下ろされると、待ちわびていたように観客は激しく盛り上がった。その様子に横山は満足気な表情を浮かべ、「このツアーは今日で5本目。もう俺たち4人の雰囲気はできあがってきたな」と言って観客を沸かせる。そして新体制メンバーで作った新曲「Runaway With Me」を披露。横山の切なげな弾き語りから始まり、勢いよくバンドの演奏が加わると、彼らはエネルギッシュかつ強靭なグルーヴを生み出した。その勢いを保ったまま続けたヴィンス・テイラーのカバー曲「Brand New Cadillac」では、オールドスクールな音色に乗せて横山がダーティに歌唱。彼らは多彩な演奏を披露してファンから喝采を浴びていた。

Ken Yokoyama(Photo by Teppei Kishida)

Ken Yokoyama(Photo by Teppei Kishida)

中盤のMCでは、Ken YokoyamaらしいユルさをたたえたMCを展開。そんな中で横山が「メンバーチェンジってネガティブなイメージを持たれるけど、(このメンバー)いいだろ!」と叫ぶと観客から同意の声が上がる。それを聞いた彼は「世界一のロックンロールずらよ!」と笑顔を見せた。そして彼らが昨年発表した新曲「Helpless Romantic」、イントロのギターストロークが鳴り響いた瞬間に大歓声が上がった「I Won't Turn Off My Radio」など新旧織り交ぜた楽曲を届けたあと、おもむろに横山が日の丸国旗を頭から被る。彼は「ねずみ男みたいずらか?」とおどけると、Jun Gray(B)とHidenori Minami(G)が弾き始めた「ゲゲゲの鬼太郎」のメロディに合わせて替え歌を歌い、場内は和やかなムードに。横山は気を取り直すように、「俺はただ日本という国が好きで、震災後に国旗を掲げてる。それを俺は郷土愛って呼んでいて。今の世の中、愛国心っていうと違った意味に受け取られちゃうからさ」と語る。彼らはその思いを「Support Your Local」の演奏で表現し、「Ricky Punks III」では、横山が曲の主人公“Ricky”を通して、観客に自身の思いを伝えるように歌唱した。

横山健(Vo, G / Ken Yokoyama)(Photo by Teppei Kishida) 

横山の「そろそろKen Bandはお前ら仕留めるぜ!」という宣言を合図に、バンドはラストスパートを駆け抜けていった。疾走感あふれる「Still Burning」を終えたところで、横山が観客に対して「柄にもなく感謝の気持ちを込めて演奏するわ。くらってくれ」と前置いて「Punk Rock Dream」を演奏。彼らはファンへの思いを込めるように音を重ねていった。20曲を終え、横山はKen Yokoyamaのオフィシャルサイト内の『横山健の別に危なくないコラム』で自身が書いた内容に触れ、「しばらくアンコールってものをやらないって心に決めてるんだわ。今日もやりきって帰るから!」と今の思いを述べる。バンドは全力を出し切るようにスカナンバー「Come On, Let's Do The Pogo」、横山が曲に乗せて「考えなきゃいけないことはいっぱいあるのに、俺はお前のことを考えてしまうんだ」と絞り出すように呟いた「What Kind Of Love」を届ける。最後に横山が「『New Age Tour』でした。また会おうな」と笑顔で叫び、このツアーの幕を降ろした。

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Ken Yokoyama「New Age Tour」
2019年4月2日LIQUIDROOM セットリスト

BURL

01. TIGER SHOUT
02. I WANT TO MAKE A THOUGHT INTO A FORM
03. FUCK
04. BIG FUCKIN' NOISE
05. FREEDOM SOUND
06. IN THE WAR
07. TOMORROW
08. DISASTER
09. COME ON BOY

Ken Yokoyama

01. Cherry Blossoms
02. My Shoes
03. Maybe Maybe
04. Save Us
05. Not Fooling Anyone
06. Last Train Home
07. I Fell For You, Fuck You
08. Runaway With Me
09. Brand New Cadillac
10. WALK
11. Helpless Romantic
12. I Won't Turn Off My Radio
13. Believer
14. Support Your Local
15. Ricky Punks III
16. Longing(A Quiet Time)
17. Soulmate
18. Let The Beat Carry On
19. Still Burning
20. Punk Rock Dream
21. Come On, Let's Do The Pogo
22. What Kind Of Love

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りすきー@3/20 HEY-SMITH函館 @risky773

北海道来ないかなー。

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