SUPER BEAVER、渋谷涙のZeppワンマン「こうなった以上は絶対に離さない」

6

2017

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 407 1105
  • 505 シェア

SUPER BEAVERが昨日4月10日に東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンライブ「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」を開催した。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:青木カズロー)

大きなサイズで見る(全14件)

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:青木カズロー)

これはバンドの結成10周年イヤーの締めくくりとして行われた公演。SUPER BEAVERは「→」から「361°」につなげ、観客のテンションを引き上げる。スポットライトを浴びた藤原“27才”広明(Dr)の激しいドラミングから「言えって」が披露されたのち、渋谷龍太(Vo)は「10年ってただの数字だと思ってたよ。でも振り返ってみると、たくさんの人の意思とか顔が見えた。自分たちだけじゃ何もできなかった。今日という大切な日にあなたと一緒にいられて本当によかったです」と思いを伝える。そして「言葉なんて信じない 信じてるのは Zepp DiverCityに来てるあなただけ」と替え歌で「ことば」を歌い、ファンを喜ばせた。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(Photo by Suzuki Kouhei)

過去にメジャーデビューを経験したことについて渋谷が言及したあと、バンドはメジャーデビューシングル曲「深呼吸」を演奏。彼は「紆余曲折っていう言葉じゃ片付かないかもしれない! でもあのときを経て、今この大切な時間がある」と断言し、さらに「何が言いたい! 誰としたい! 全部あなた次第!」と叫ぶ。4人が後方から強い光を浴びて「らしさ」を演奏すると、ファンは力強く拳を掲げ、合唱して一体感を作り上げた。渋谷はメジャー時代の自身について「あの頃は音楽が好きっていうピュアな気持ちしかなかったけど、それが通用しなかった。でもその好きっていう気持ちは本当だったんだよ。今10年経って、あのときと同じ気持ちでこの場所に立ててることが本当にうれしい」と語る。そしてバンドは観客の手拍子に包まれながら、メジャー時代の楽曲であり、ライブではひさしぶりの「日常サイクル」を披露した。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

新曲「人として」を経て、「ここまで静かな曲やったでしょ? 声出せますか?」と渋谷はコール&レスポンスを実施し場内を再度ヒートアップさせる。彼の「後半戦いけますか!」という言葉をきっかけに、バンドはハツラツと「青い春」を投下。続く「ルール」では柳沢亮太(G)がアグレッシブにギターソロを繰り出し、渋谷も隣でギターを弾くマネを披露した。「うるさい」ではステージに紗幕が降り、歌詞を映し出す演出によってオーディエンスをさらに熱狂させる。紗幕が落ち「証明」へとなだれ込むと、柳沢と上杉研太(B)がステージ前方で熱演を見せ、客席には銀テープが噴射される。「東京流星群」ではミラーボールに反射した光が場内を彩る中、観客が大きなシンガロングを響かせた。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(Photo by Suzuki Kouhei)

渋谷はオーディエンスに向けて「いい顔してますよ。俺にしか見えなくて残念」と笑ったあと、「俺らはずいぶんゆっくりと歩いてるなあと思ってますよ。流行ってることとは(音楽性が)違うよね。わかってるけど、こうじゃなきゃ伝えられないからこういうスタンスでいるんだよ」と語り、感極まって目に涙を浮かべる。多数の観客から「ぶーやん!」と呼ばれると、彼は「違う! こういうのは卑怯だから使う気はなかったんだよ!」と照れ臭そうに声を上げた。さらに客席に目を向け「うれしそうな顔を見てると、俺はゆっくり登ってきて、続けてきてよかったなと思う。こうなった以上は絶対に離さないですよ、あなたのことを! いいか? 逃げるなよ? 絶対にこっからすごいスピードで上がっていくから」と思いを伝えて大歓声を浴びた。そして「ありがとう」の曲中で渋谷は「ありがとう! 一緒に歌ってくれてありがとう! 手拍子してくれてありがとう! これからもよろしくな!」とファンに呼びかける。ラストナンバー「愛する」では4人のまっすぐなパフォーマンスに観客が手を挙げて応え、幸せな空気感が場内を満たしていた。

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

アンコールではスクリーンにて6月1日にニューアルバム「27」がリリースされること、これに伴い6月から11月にかけて全国ツアーが行われることが発表された。ツアーファイナルがZepp DiverCity TOKYOで行われることについて、渋谷は「俺今日のZepp DiverCityが売り切れると思ってなかったの! だから『次のツアーファイナルもZepp DiverCityにしたんだよ! リベンジする!』って言おうと思ってたの! それなのに……あなたのせいだ!」と言いつつも、喜びの表情を見せた。そしてバンドはニューアルバムに収録される新曲「秘密」を初披露。続く「ILP」では上杉が倒れこむようにベースを弾いたり、柳沢がフロアにダイブしたりとメンバーそれぞれが激しい演奏を見せる。バンドがステージをあとにするとスクリーンにはメンバー1人ひとりのメッセージ動画が放映され、場内はファンの大きな拍手に包まれた。

この記事の画像(全14件)

もっと見る 閉じる

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER10周年記念〆『都会のラクダSP ~スーパーフィーバー~』」
2016年4月10日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. →
02. 361°
03. 鼓動
04. 言えって
05. ことば
06. 歓びの明日に
07. あなた
08. シアワセ
09. 深呼吸
10. らしさ
11. 日常サイクル
12. your song
13. 人として
14. 青い春
15. ルール
16. うるさい
17. 証明
18. 東京流星群
19. ありがとう
20. 愛する
<アンコール>
21. 秘密
22. ILP

SUPER BEAVER「SUPER BEAVER『27』Release Tour 2016 ~27こぶ、ラクダ~」

2016年6月16日(木)千葉県 千葉LOOK(※ワンマンライブ)
2016年6月18日(土)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2016年6月19日(日)埼玉県 EASYGOINGS
2016年6月24日(金)長崎県 Studio Do!
2016年6月25日(土)熊本県 Django
2016年6月26日(日)鹿児島県 SR HALL
2016年7月9日(土)茨城県 mito LIGHT HOUSE
2016年7月10日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2016年7月13日(水)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2016年7月14日(木)広島県 SECOND CRUTCH
2016年7月16日(土)愛媛県 松山サロンキティ
2016年7月17日(日)高知県 X-pt.
2016年7月18日(月・祝)香川県 DIME
2016年9月2日(金)静岡県 Sunash
2016年9月3日(土)京都府 KYOTO MUSE
2016年9月10日(土)石川県 vanvanV4
2016年9月11日(日)長野県 LIVE HOUSE J
2016年9月16日(金)群馬県 高崎club FLEEZ
2016年9月18日(日)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE(※ワンマンライブ)
2016年9月22日(木・祝)宮城県 仙台MACANA(※ワンマンライブ)
2016年9月24日(土)北海道 COLONY(※ワンマンライブ)
2016年10月8日(土)岡山県 CRAZY MAMA 2nd Room (※ワンマンライブ)
2016年10月9日(日)福岡県 BEAT STATION(※ワンマンライブ)
2016年10月15日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO(※ワンマンライブ)
2016年10月22日(土)大阪府 BIGCAT(※ワンマンライブ)
2016年11月5日(土)東京都 Zepp DiverCity TOKYO(※ワンマンライブ)

読者の反応

  • 6

れお★ @reo_bigface

SUPER BEAVER、渋谷涙のZeppワンマン「こうなった以上は絶対に離さない」 - 音楽ナタリー https://t.co/7NMimydecb

コメントを読む(6件)

おすすめの特集・インタビュー

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 SUPER BEAVER の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。