「LIVE HOLIC」は、「“今”の日本の音楽シーンになくてはならない圧倒的存在感を誇るアーティストによるツーマン」をテーマにしたライブイベント。3度目の開催となる今回はツーマンでの顔合わせは初めてとなるこの2組が競演を繰り広げた。開演前にはアルカラの稲村太佑(G, Vo)とキュウソのヤマサキセイヤ(Vo, G)が出演した音楽情報番組「uP!!! presents MUSIC SHOWER チュートリアルの徳ダネ福キタル♪」が上映され、会場には観客の笑い声が響く。
先攻でステージに現れたのはキュウソ。彼らは「GALAXY」でライブの口火を切ると、アグレッシブなロックナンバー「OS」へなだれ込む。 温泉を題材にしたこの曲の間奏ではヤマサキがスペースシャワーTVのタオルを高々と掲げ、 それをフロアに投げ込む一幕もあった。「ファントムヴァイブレーション」では「スマホはもはや俺の臓器」というフレーズで大合唱が巻き起こる。
「困った」では“社会のしがらみ”を書き連ねたダンボールめがけてヤマサキがダイブし、これを潰すという定番のパフォーマンスが披露される。さらにこの日はヤマサキが「出演した番組を観て思いついた」と言うと、ステージに彼らのパフォーマンスのもう1つの代名詞である“筋斗雲”と書かれたボードが用意された。ヤマサキはファンに支えられ筋斗雲に乗ると、観客の頭上でダンボールを破壊。この合わせ技にオーディエンスは大盛り上がりとなった。
勢いのままにバンドは「ネコ踊る」をプレイ。「DQNなりたい、40代で死にたい」では「ヤンキーこわい」のコール&レスポンスが会場にこだました。彼らは「ウィーワーインディーズバンド!!」「ビビった」でさらなる熱狂を生み出してライブを締めくくった。
ステージ転換のあと、SEなしで登場したアルカラは「開脚宣言」でライブをスタートさせる。この曲に彼らはキュウソの「ヤンキーこわい」のフレーズを入れこみ、先ほど起こったコール&レスポンスも再現した。バンドは続けざまに「キャッチーを科学する」を演奏し、「チクショー」ではまたしてもキュウソの定番フレーズ「スマホはもはや俺の臓器」をオマージュするパフォーマンスを見せ、オーディエンスの心をつかむ。
激しいビートが交錯する「カラ騒ぎの彼女」、 妖艶なギターリフが印象的な「愚痴ばっかりのローレロレロ」と、楽曲の展開が読めないスリリングなナンバーを続けて披露する彼らに、観客も手を挙げて応える。 歌い出しで大歓声が起きた「半径30cmの中を知らない」を経て、本編最後に演奏されたのはアグレッシブなセットリストから一転、メロウな楽曲の「秘密基地」。彼らは会場に幻想的な雰囲気を作り出し、この日のステージを終えた。
アンコールでは「交差点」の間奏で稲村が放った「俺も筋斗雲に乗りたーい!」という言葉を合図に キュウソのメンバーが全員ステージに登場。 筋斗雲がフロア前方に2つセットされると、両バンドのボーカルがこれに乗りながらライブパフォーマンスを繰り広げるというにぎやかな光景が作り出され、熱狂のうちにツーマンは終幕した。
このライブの模様は、3月30日(月)深夜24:00よりスペースシャワーTVにてオンエアされる。
uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV
2015年2月27日 THE BOTTOM LINE セットリスト
キュウソネコカミ
01. GALAXY
02. OS
03. ファントムヴァイブレーション
04. 困った
05. ネコ踊る
06. たまにいるタラシくん
07. DQNなりたい、 40代で死にたい
08. KMDT25
09. ウィーワーインディーズバンド!!
10. ビビった
アルカラ
01. 開脚宣言
02. キャッチーを科学する
03. チクショー
04. カラ騒ぎの彼女
05. 愚痴ばっかりのローレロレロ
06. グラス
07. アブノーマルが足りない
08. 半径30cmの中を知らない
09. 秘密基地
<アンコール>
10. 交差点
アルカラのTV・ラジオ出演情報
リンク
- uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC supported by SPACE SHOWER TV
- キュウソネコカミ
- アルカラ Official Web Site
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渡邉 一生 @SPG_NABE
アルカラ×キュウソ、“ダブル筋斗雲”も飛び出した熱狂の一夜 - 音楽ナタリー http://t.co/qrUo3lbm1l
楽しかった。名古屋でゆっくり出来なかったのが残念。