志尊淳が「52ヘルツのクジラたち」出演、杉咲花の“声なきSOS”を聴き救い出す

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志尊淳が、杉咲花の主演作「52ヘルツのクジラたち」に出演する。

岡田安吾役の志尊淳。

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「52ヘルツのクジラたち」ティザービジュアル

町田そのこによる同名小説を成島出が映画化した本作。自分の人生を家族に搾取されてきた主人公・三島貴瑚は、母親から虐待され「ムシ」と呼ばれている少年と出会う。声を発することのできない彼を見た貴瑚は、自身の“声なきSOS”を聴き救い出してくれた、今はもう会えない安吾との日々を思い出すのだった。東京から海辺の街に移り住んできた貴瑚を杉咲が演じる。

志尊は、塾講師のトランスジェンダー男性・岡田安吾(おかだ・あんご)役で出演。安吾は精神的にも肉体的にもギリギリの状態だった貴瑚と出会い、彼女を救い出そうと動き出す。志尊は「僕がアン(安吾)さんを演じることで、トランスジェンダーの方々を傷つけることにならないかと最初は不安でしたが、監督の覚悟を聞いて成島組の船に乗りたいと思いました」とコメント。成島は、志尊について「選ぶ言葉がとても的確でクレバーで信用できる俳優だと感じ、ぜひ彼にこそ、アンさんを演じてほしいと今回お願いするに至りました」とつづっている。

製作幹事・配給をギャガが担う「52ヘルツのクジラたち」は、3月1日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。なおタイトルの“52ヘルツのクジラ”とは、ほかのクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で1頭だけ実在しているという個体で、“世界で一番孤独な存在”だと言われている。

志尊淳 コメント

お話をいただいて初めて原作を手に取りましたが、一読者として夢中になって一気に読みました。この本を映画化する社会的な意義を強く感じた一方、自分がアンさん(安吾)を演じることで、トランスジェンダーの方々を傷つけるようなことにならないかと最初は不安でしたが、監督の覚悟を聞いて成島組の船に乗りたいと思いました。
現場では、本作に俳優としても出演していて、脚本の段階からトランスジェンダーをめぐる表現を監修いただいている若林佑真さんと、二人三脚でアンさんを作り上げていきました。全シーン、全セリフ、すべてに一緒に向き合ってくれ、背中を押してくれたことで、安心して役に臨むことができましたし、僕も悔いがないようにこれ以上ないというところまで考え抜いて演じ切ることができたと思っています。
アンさんを演じる中で、杉咲さん演じる貴瑚の全てを受け止めたいと臨み、クランクアップに際して、そうした関係を築けたことを実感しました。僕の撮影最終日、貴瑚を大分に置いて帰れるか心配でしたが、たくましくなった貴瑚の姿を見て、全スタッフさんに「花ちゃんをよろしくお願いします」と伝えアップすることができました。

成島出 コメント

志尊さんが瑯壬生(ろうみお)役を演じた野田マップ「Q:A Night at the Kabuki」の初演と再演を二本とも拝見し、初演から再演にかけての素晴らしい成長にとても驚き、バックステージでどれだけ努力を積んでいる人なのかと注目してきました。
実際お会いしてみると、選ぶ言葉がとても的確でクレバーで信用できる俳優だと感じ、ぜひ彼にこそ、アンさんを演じてほしいと今回お願いするに至りました。
原作におけるアンさんは「アンパンマン」みたいな存在として表現されていますが、志尊さんの持つ温かな人柄も、まさにアンさんだと、撮影を通じ確信しました。

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(c)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

読者の反応

まる @maru0305ssj

監督のコメントを何度も読んでしまう。
役に繋がるまでの経緯が涙が出てきてしまう。志尊くん、嬉しいだろうな。
#志尊淳 https://t.co/mBHO94wCX2

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