山形国際ドキュメンタリー映画祭2023、コンペ部門15作品のラインナップ発表

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山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)2023の記者会見が本日7月10日に山形・山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー試写室とオンラインで開催。インターナショナル・コンペティション部門のラインナップと開催ポスターデザインが発表された。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023開催ポスター

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山形国際ドキュメンタリー映画祭2023の記者会見の様子。

1989年から隔年で行われている同映画祭。2021年は新型コロナウイルスの影響でオンライン実施されたが、今回は4年ぶりにリアル開催される。2022年9月から作品を募集したインターナショナル・コンペティション部門では、112の国と地域から1132作品の応募が集まり、その中から選ばれた15作品が今年の映画祭で上映されることが決まった。

「東部戦線」場面写真 提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

「ニッツ・アイランド」場面写真 提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

上映作品には、ロシアによる侵攻が続く中、ウクライナの監督が自ら前線で半年間従軍した記録を映し出す「東部戦線」や、作り手がオンラインゲームに潜入して匿名ユーザーたちにインタビューをする「ニッツ・アイランド」、マリ出身監督として本部門初選出の作品となる、1970年代に設立した農業共同体における抵抗・帰還運動を捉えた「交差する声」、8月の連日15秒を15年間連ねることで生まれた前田真二郎の監督作「日々 “hibi” AUG」などがラインナップに並んだ。

「交差する声」場面写真 提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

「日々 “hibi” AUG」場面写真 提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

開催ポスターを手がけたのは、東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科の3年生・福田真子。2010年から同大学の学生がデザインを担当しており、今年は60名の生徒の中から選ばれた。福田は「ドキュメンタリー映画というものを、ほかの人の人生を客観的に見つめ直す時間だと捉えました」と話し、目の部分にカメラレンズを思わせるものをコラージュすることで、観客がより客観的に映画と向き合う様子を表現している。

チケットは1回券、3枚つづり、10枚つづり、フリーパスの4種類が用意された。7月15日にチケットぴあで引換券が発売され、8月15日より映画祭公式オンラインショップ「YIDFF Shop」、山形市内各種プレイガイド、ドキュメンタリーフィルムライブラリーほかにて販売される。山形市内の宿泊施設ではフリーパス付き宿泊プランも企画されており、申し込み方法などの詳細は映画祭公式サイトに掲載される。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023は10月5日から12日にかけて山形・山形市中央公民館、山形市民会館、フォーラム山形、やまがたクリエイティブシティセンターQ1などで開催。

山形国際ドキュメンタリー映画祭 2023 インターナショナル・コンペティション部門上映作品

「アンヘル69」(コロンビア、ルーマニア、フランス、ドイツ)
「ターミナル」(アルゼンチン)
「交差する声」(フランス、ドイツ、マリ)
「東部戦線」(ラトビア、ウクライナ、チェコ、アメリカ)
「日々 “hibi” AUG」(日本)
「あの島」(フランス)
「ニッツ・アイランド」(フランス)
「何も知らない夜」(インド、フランス)
「ある映画のための覚書」(チリ、フランス)
「自画像:47KM 2020」(中国)
「紫の家の物語」(レバノン、イラク、フランス)
「三人の女たち」(ドイツ)
「不安定な対象 2」(アメリカ)
「訪問、秘密の庭」(スペイン、ポルトガル)
「ホワット・アバウト・チャイナ?(仮)」(アメリカ、中国)

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読者の反応

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佐藤寛朗 @kanroukun

今年はヤマガタ開催の年。コンペラインナップ発表!
ナタリー、記者会見取材に行っていたのか。
https://t.co/5YxL8BNVhZ

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