京都府警、映画などの違法コンテンツに誘導するリーチサイトを一斉摘発

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違法にアップロードされた映画などの違法コンテンツに誘導するリーチサイトに対して、京都府警察本部サイバー捜査課と山科警察署が一斉集中取り締まりを実施。コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が本日5月8日に発表した。

2020年に著作権法改正によりリーチサイト規制がされて以来、コンテンツ海外流通促進機構(CODA)で把握している摘発事例。(提供:CODA)

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今回対象となったのは、日本国内にサーバーを置く動画のリーチサイト合計5サイト。40歳から59歳の男性4名、うち1名は2サイトを運営しており、それぞれ同8日までに検挙したという。男性らは洋画、邦画、劇場版アニメ、テレビドラマなど、さまざまなコンテンツのリーチサイトを運営していた。

摘発されたサイトのうち、最大のアクセスを集めていた「映画の無料動画で夢心地」は、Webサイトの分析ツール・SimilarWebの調査によると2021年3月から2023年2月までの月間平均アクセス数は200万に上る。CODA調べでは、「映画の無料動画で夢心地」は2011年頃に別のドメインで開設され、複数回のサイト凍結を経て、2015年頃から現在のドメインで運営を継続。2022年1月時点で少なくとも約2万点の洋画、邦画、劇場版アニメの動画が大量に紹介され、またアダルト系を中心とした大量の広告によって収益を得ていたものと見られる。

2023年5月8日に逮捕されたこの運営者は、東映ほか6社が著作権を有する「劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア」や、東宝ほか4社が著作権を有する「劇場版 呪術廻戦 0」などの動画データを海外サーバーにアップロードし、「映画の無料動画で夢心地」においてそれらの動画データへのリンクを提供してユーザーを誘導していた。

CODAの発表では、リーチサイトはリンク集であり違法アップロード自体は行っていないこと、またコンテンツの削除要請については違法アップロード元に連絡するよう記載することで責任がないと明記しているサイトもあるが、ユーザーを違法コンテンツに誘導し、広告収入を得ているという点で、海賊版サイトと同等に悪質なものであると説明。「引き続き著作権の適正な保護と健全な正規流通の促進のために活動してまいります」と述べている。

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ノーシン @nothin0707

『Winny』を見た人はきっと「あぁ、やっぱり京都府警か...」と思っていそう。 https://t.co/R7bQPAmVoz

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