ねずみが人間を襲う「ウイラード」「ベン」銀座シネパトス復活映画祭で上映

10

81

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 19 44
  • 18 シェア

ウイラード」「ベン」が、5月20日から6月2日にわたり東京・池袋HUMAXシネマズにて行われる銀座シネパトス復活映画祭で上映される。

「ウイラード」 (c)1971 Bing Crosby Productions, Inc. All Rights Reserved.

大きなサイズで見る(全12件)

「ウイラード」キービジュアル (c)1971 Bing Crosby Productions, Inc. All Rights Reserved.

銀座シネパトス復活映画祭は、2013年に耐震性の問題により閉館した映画館、銀座シネパトスを率いた支配人・鈴木伸英が、当時の自由な番組編成を彷彿させるラインナップで送る特集上映だ。スティーヴン・ギルバートの小説「ねずみ男の手帖」をダニエル・マンが映画化した「ウイラード」は、ソクラテス、ベンと名付けた2匹のねずみを飼う孤独な青年ウイラードが、私的な復讐を実行するさまを描いた作品。ブルース・デイヴィスンがウイラードを演じた。

「ベン」キービジュアル (c)1972 Cinerama Releasing. All Rights Reserved.

「ウイラード」の続編で1972年に公開された「ベン」は、凶悪なねずみの大群を率いるベンと病弱な少年の交流を描いたサスペンス。マイケル・ジャクソンが主題歌を担当した。YouTubeでは予告編が公開されている。

ラインナップにはほかにも、ポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」や銀座シネパトスにゆかりのあるシークレット作品が並ぶ。なお「ウイラード」「ベン」の2作品は上映の権利終了間近のため、今回が日本最終上映となる。上映スケジュールは池袋HUMAXシネマズ公式サイトで確認を。

銀座シネパトス復活映画祭 vol.1

2022年5月20日(金)~2022年6月2日(木)東京都 池袋HUMAXシネマズ
<上映作品>
「ウイラード」
「ベン」
「パラサイト 半地下の家族」ほか
料金:一般 1300円、そのほか池袋HUMAXシネマズ通常料金に準ずる

鈴木伸英 コメント

「銀座シネパトス復活映画祭」が贈る「ウイラード」「ベン」は、70年代パニック映画の先駆的作品。
地下鉄サウンドとネズちゃんとの友情と闘いの日々を過ごした銀座シネパトスならば、リアル4DXとなるはずだった動物サスペンス。学生の頃、「ベン」を「金曜ロードショー」で初めて観た時の感動は、ラストに流れる主題歌とともに今でも忘れられません。その美しい曲を手掛けたのは、マイケル・ジャクソン。ソロ初の全米第1位、アカデミー賞ノミネート、ゴールデングローブ賞を受賞した名曲です。公開50周年、日本最後の上映となる2作。地下に眠る劇場への鎮魂歌として、満を持してお贈りする渾身の連続上映です!

「パラサイト 半地下の家族」は、ご存じポン・ジュノ監督が、カンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー賞作品賞、監督賞ほか全4部門受賞した大ヒット作品。私が共感、涙したのは「パラサイト」のラスト近く、大雨で下水があふれた家で一家が右往左往するシーン。シネパトスは東京都の一等地に居候していながらも、雨の日は決まって雨漏り対策に奔走していました。シネパトスで上映していたら「銀座シネパラサイト 半地下の家族」と題していたでしょう。

この記事の画像・動画(全12件)

読者の反応

tAk @mifu75

ねずみが人間を襲う「ウイラード」「ベン」銀座シネパトス復活映画祭で上映(動画あり) https://t.co/OSoE1Dtuko

コメントを読む(10件)

おすすめの特集・インタビュー

リンク

関連商品

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ウイラード / ベン / パラサイト 半地下の家族 / ダニエル・マン / ブルース・デイヴィスン / マイケル・ジャクソン / ポン・ジュノ の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。