原一男、「水俣曼荼羅」が上映時間6時間12分の理由を語る

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水俣曼荼羅」の監督・原一男とプロデューサーの小林佐智子がYouTubeで公開中のWeb番組「活弁シネマ倶楽部」に出演した。

左から小林佐智子、原一男、MCの森直人。

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「水俣曼荼羅」ポスタービジュアル

「水俣曼荼羅」は日本の四大公害病の1つとして知られる水俣病をテーマに、原が20年の歳月を掛けて制作したドキュメンタリー。「病像論を糾す」「時の堆積」「悶え神」と題した3部で構成されている。

原一男

上映時間6時間12分におよぶ本作について原は、番組の中で「私の映画の場合、特別な強さを持った主人公たちではないので、群像ドラマにせざるを得ない側面があります」と語り、「登場人物のエネルギーが強くない分、1人ひとりの感情を描くには、その感情の周辺部を丁寧に描かなければなりません。“感情のピーク”も低いですしね。特に日本人の場合は、感情をぶちまけるというような国民性でもありません。1人の感情のピークを描こうとすると、その前後も描かなければならず、どうしても尺が長くなる」と説明。「今回の『水俣曼荼羅』はこれまでで一番長いのですけど、この尺がないと、水俣という小さな地域で起きた問題に、実は国レベルの問題が眠っているという複雑な事実は描けないんです」と語っている。

「水俣曼荼羅」は東京のシアター・イメージフォーラムほかで順次公開中。

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tAk @mifu75

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