松山ケンイチは小栗旬を見て役作り、香川照之が思う「日本沈没」見どころは石橋蓮司

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ドラマ「日本沈没―希望のひと―」の制作発表会見が10月3日に東京都内で行われ、小栗旬松山ケンイチウエンツ瑛士中村アンらキャストが出席した。

「日本沈没―希望のひと―」制作発表会見に参加したキャストたち。

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小松左京の小説「日本沈没」をアレンジしドラマ化した本作の舞台は、2023年の東京。オリジナルキャラクターである主人公・天海啓示を軸に、大きな危機が迫る中でも希望を見出そうと奮闘する人々の姿が描かれる。

小栗旬

本作のキャッチコピーは「信じられるリーダーはいるか。」。野心家の環境省官僚・天海役の小栗は、信じられるリーダー像について「自分が信じたらそこを突き進む強さ、そして支えてくれる人たちを信じ抜く力を持っている人」とコメントした。

松山ケンイチ

松山は演じた経産省官僚・常盤紘一を「天海は前に進んでいくタイプなんですが、常盤は周りとのバランスを調整していく立場にあると思っています」と説明。2004年のドラマ「リターンマッチ ~敗者復活戦~」以来となる小栗との共演について尋ねられると、「僕自身は常盤と全然違うタイプで、自分のことしか考えていない人間(笑)。どう役作りすればいいか考えて、小栗くんを見ていたんです。小栗くんは現場でいろんな人と話をして、いろんな人を見ていた。1人でぼーっとしている人に近付いて『何してるの』と。そういうアンテナの張り方や立ち振る舞いはすごく参考にさせていただきました。ある意味、小栗さんは常盤的な部分を持ち合わせているんです」と学んだことを話した。

香川照之

その言葉を聞いた小栗は「そこを意識するようになった始まりは、香川照之さんですかね」「人の名前はちゃんと覚えなさいという父の影響もあって、20代前半はそういう思いで現場に行くようにしていたんですが、自分より先にスタッフの方の名前を覚えていた方が香川さんでした」と香川を見やる。香川は「小栗さんも僕も若い頃に名前を呼び間違えられた経験があったから。僕はカヤマさん、もしくは呼んでもらえないのどっちかだった。だから僕は人の名前をちゃんと覚えて呼ぼうと」とポリシーを明かした。

ウエンツ瑛士

中村アン

ウエンツと中村はそれぞれ厚労省、外務省の官僚役で出演。ウエンツは「日本沈没というにわかに信じがたい出来事が迫っていることを知ってどれだけリアルに感じられるか、また国民を救うためにどれだけ準備するのか。そのバランスが各省庁で違うというのが、序盤で楽しい部分になるかな。もともと持っている省庁のパワーバランスが、発言権や言葉の重さに関わっています。一致団結するまでの争いも見どころ」と語る。中村は怒るととっさに英語が出てしまう帰国子女の役だが「そこのシーンだけはどうしてもカットしてほしい」と言って、恥ずかしそうな様子を見せた。

仲村トオル

石橋蓮司

総理大臣役で登場する仲村トオルは「弱さや人としての小ささが垣間見えるところからスタートして、最終回に向かって少しずつ成長する役のつもりで演じました。撮影が終わってからは、現役の政治家の先生方をとても優しいまなざしで見るようになりました。いろんな事情や言えないことがたくさんあるんだろうなと」と心境の変化を述べる。対して、総理とぶつかり合う副総理役を担った石橋蓮司は「今回の役を通してじっくりいじめさせていただきました。非常に快感でした」と笑みを浮かべた。ただ副総理は共演陣から人気だったようで、小栗は「怖い副総理がだんだんチャーミングになって、途中では駄々をこねている子供のようになっていた」と笑い、香川は「一言でこのドラマの見どころを言うなら、石橋蓮司。これしかない」と言い切った。

比嘉愛未

また記者役の杏は「報道されているものにはいろんなものが込められていて、タイミングや言い方が1つひとつ考えられて世に出ているのだなと普段から思うようになりましたね」とコメント。天海の妻役である比嘉愛未は「どんな立場の方でも家族や大切な人がいて、日々心の葛藤がある。使命感とともに一個人としての孤独を抱えている天海を小栗さんが繊細に丁寧に演じているので、たくさんの方に共感してもらえると、妻目線で思います」と述懐した。

國村隼

日本沈没説を否定する学者・世良徹を演じた國村隼は「世良は原作にはないキャラクターです。脚本家の橋本(裕志)さんの言葉を借りれば、世良さんと田所さんは、サリエリとモーツァルトの関係。世良さんは学会の権威だけど、田所さんの才能に嫉妬し認めてもいる。沈没説についても、本当はあるかもとどこかで思っている」と役どころを語っていく。「学者と政治的な立場という、二足の草鞋を履かなければならない人の葛藤を実感として感じられるようになりました」「立場上思っていることを公表できず、逆のことを言わなければいけなかったりと、“葛藤”が一番ふさわしいキャラクターだと思います」と続けた。

そして“関東沈没説”を唱える田所を演じた香川もマイクを握る。「本当はこう思っているんだけど、立場があって言えないという人がいる。でも田所は失うものがないのでギャンギャン言う。このドラマの幹は、天海は言えない立場であるにもかかわらず正しいことを言っていくというところ。それを言ったらどうなるのか、どう動くのか。それが面白い提示だなと思います」と力強くアピールした。

「日本沈没―希望のひと―」は10月10日にTBS系で放送スタート。毎週日曜21時からオンエアされる。橋本が脚本、平野俊一、土井裕泰、宮崎陽平が演出を担当した。

日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」

TBS系 2021年10月10日(日)スタート 毎週日曜 21:00~21:54
※初回は25分拡大

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