柄本佑×瀧内公美「火口のふたり」前日譚描く書籍刊行、野村佐紀子撮影の写真展も

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柄本佑瀧内公美の共演作「火口のふたり」のフォトストーリーブックが、明日8月10日に発売される。

「火口のふたり」より、野村佐紀子の撮り下ろし写真。

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白石一文、野村佐紀子「あの頃の『火口のふたり』」
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本作は、結婚式を控えた直子が昔の恋人・賢治と再会し、欲望のままに生きていた青春の日々に戻るように互いを求め合うさまを描く物語。白石一文による同名小説を、荒井晴彦が監督・脚本家を兼任し映画化した。

「火口のふたり」より、野村佐紀子の撮り下ろし写真。

「あの頃の『火口のふたり』」と題されたフォトストーリーブックは、映画や原作では描かれなかった賢治と直子の過去を白石が紡いだ文章と、男性ヌード写真で知られる写真家・野村佐紀子による本編未使用カットを含む写真で構成されたもの。白石は「直子や賢治から遠ざかって何年も過ぎたが、私が描いたふたりは今も火口の縁でこうして生き続けているかのようだ。げに小説は生き物なのだと、今回の写真集を見て強く思い知らされたのである」と同書について語った。

「野村佐紀子 写真展 『火口のふたり』」告知ビジュアル

なお、発売当日から9月8日まで、東京・B GALLERYにて「野村佐紀子 写真展 『火口のふたり』」が行われる。

「火口のふたり」は8月23日より東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。

※「火口のふたり」はR18+指定作品

白石一文 コメント

野村佐紀子さんの写真を見ると、自分の書いたものにいのちを吹き込まれたような気がする。いのちというより血や肉と言うべきだろうか? 直子や賢治から遠ざかって何年も過ぎたが、私が描いたふたりは今も火口の縁でこうし 生き続けているかのようだ。げに小説は生き物なのだと、今回の写真集を見て強く思い知らされたのである。

町口覚(造本家)コメント

一昨年の夏、映画「戦争と一人の女」の荒井晴彦さんの脚本に魅せられたぼくは、坂口安吾さんのその小説と、野村佐紀子さんの写真を、一冊の本という空間の中で拮抗させた「Sakiko Nomura: Ango」を出版した。あれから二年、荒井晴彦さんの映画「火口のふたり」にふたたび魅せられたぼくは、白石一文さんのその小説と、野村佐紀子さんがその映画のために撮り下ろした“ふたり”の写真を、一冊の本という空間の中で“交配”させることにした。この本は、ぼくから荒井晴彦さんに贈る艶書だ。

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(c)2019「火口のふたり」製作委員会

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